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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:アメリカへの難民移送、数週間内に実施へ

アメリカへの難民移送、数週間内に実施へ

” オーストラリア政府は、去年11月に、アメリカが合意したオーストラリアからの難民の受け入れについて、数週間以内に第一陣の難民がアメリカに移送されることになったと発表しました。

これはオーストラリア政府が20日発表しました。

この合意は、中東や東南アジアなどから船でオーストラリアに入国しようとして拘束された1.,200人余りのうち、難民として認められた人をアメリカが受け入れるというもので、

オーストラリア政府とアメリカのオバマ前政権との間で去年11月に合意しています。

この合意について、トランプ大統領は「ばかげた合意」として、見直す考えを示していましたが、オーストラリア政府は20日、この合意が近く履行される見通しになったことを明らかにしました。

アメリカ側は、オーストラリアが管理している施設に収容されている人について個別に審査を進めていて、これまでにおよそ50人の難民の受け入れが決まったということです。

難民の出身国やアメリカ国内での定住先など詳細については明らかにされていませんが、数週間以内に第一陣が移送されるということです。

これについてオーストラリアのターンブル首相は「トランプ大統領は合意に難色を示していたにもかかわらず、約束を守ってくれているので感謝したい」と述べました。”(出典:NHK NEWS WEB

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:食用検討を含むカンガルー間引き計画 議論

食用検討を含むカンガルー間引き計画 議論

” 外国メディアの報道によると、オーストラリアでは野生カンガルーの頭数増加が、環境の持続可能な発展に影響を与えていることから、一部の土地所有者や生態学者から、カンガルーを食用にすることを検討すべきとの声が上がっている。中国新聞網が伝えた。

オーストラリア政府の2016年に統計では、カンガルーは同国全体で4500万頭おり、人口のほぼ2倍となっている。頭数の激増は、降雨量の増加による食物生産の増加と関係があると指摘される。

オーストラリアには厳格な人道的な動物屠殺政策があり、各州は各種の持続可能性に基づき、厳格な商業狩猟割当を定め、各種の数を抑制している。

だが需要が小さく、利益も少ないため、大部分の省で割当の上限に達していない。

また、頭数抑制を目的とするカンガルー猟は大きな議論となっており、頭数抑制が環境保護に資することを明示するデータはないとの批判の声がある。

オーストラリア政府環境当局のウェブサイトによると、狩猟で殺された動物の毛皮は輸出製品となるが、肉は需要がないため廃棄されるのが普通だ。

カンガルーはオーストラリアのシンボルであり、現地の人は食用に批判的だ。

だが、オーストラリアを訪れる観光客は同国特有の肉を好むため、カンガルーはエミューやワニに続く、目新しい料理になりうるとの声もある。

カンガルー肉の食用を提案する人は、カンガルー肉は脂肪が少ないうえ、家畜よりメタン排出量が少ないため、健康的だと指摘する。

アデレード大学のDavid Paton教授は、カンガルーの頭数を抑制して、オーストラリアの他の地域の生態環境を保護するため、社会は『カンガルー間引き計画』を支持するべきだと指摘する。そうしなければ、生物の多様性が大きく損なわれるからだ。(出典:人民網日本語版・編集NA)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:シドニーで「オーストラリア日本産農水産物・食品輸出商談会2017」開催

シドニーで「オーストラリア日本産農水産物・食品輸出商談会2017」開催

” 日本貿易振興機構(ジェトロ)は18日、日本の食品事業者のオーストラリアでの販路拡大を目的とした「オーストラリア日本産農水産物・食品輸出商談会2017」をシドニーで開催した。

食品や飲料メーカーなど20企業・団体が参加し、日本産の食材を使用した調理デモンストレーションと商談会が行われ、地場小売チェーンなど多くのオーストラリアの食品業界関係者が訪れた。

同商談会に出品したのは、◆八戸酒類(青森県)、◆八葉水産(宮城県)◆大潟村あきたこまち生産者協会(秋田県)◆ポテトかいつか(茨城県)◆寒菊銘醸(千葉県)◆ショクリュー(東京都)◆ノースイ(東京都)◆ハウス食品グループ(東京都)◆万城食品(東京都)◆龍トレード(東京都)◆武蔵野酒造(新潟県)◆中六(愛知県)◆甘利香辛食品(京都府)◆本田商店(兵庫県)◆あじかん(広島県)◆進藤重晴商店(愛媛県)◆小谷穀粉(高知県)◆エムライフシティ(大分県)◆お茶の沢田園(鹿児島県)◆ヒガシマル(鹿児島県)──の20企業・団体。

各ブースには、ユズ、サツマイモ、大豆、海藻、魚介類を使った製品や、ラーメンや米粉のパスタ、しょうゆ、ワサビ、カレーのほか、緑茶や日本酒、ビールなどの飲料も並んだ。”(出典:NNA.ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ③

寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ③

” シドニーも当初は流刑地であり、七五〇人の囚人が送られてきたのが始まりとされている。

他の地域に先駆けて港湾や倉庫などの整備が進んで、一八世紀、一九世紀と商業が大きく発展し、やがてメルホルンをしのいでオーストラリアを代表する都市へと成長していく。

旧市街地にはオーストラリア準備銀行やオーストラリア証券取引所などが集まって金融センターとなり、

鉄鉱石、金、天然ガス、石炭などの開発によって資源大国化する現在のオーストラリアを支える存在となった。”(p95-96)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ②

寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ②

” 先住民の人口は英国の入植開始前には一〇〇万人程度だったとされるが、一九二〇年代には七万人にまで減ってしまった。

土地を追われたこともあるが、英国からの入植者によって、天然痘や梅毒、麻疹、インフルエンザなどの伝染病が持ち込まれたことが大きいとされている。

長年にわたって同化政策もとられたが、現在では先住民の保護政策が進み、四〇万人程度まで回復してきているという。

一八三〇年代以降は、流刑制度に加えて補助移民という形での移民が人口の九八%を占め、英国の植民地としてのオーストラリアができあがった。

一八五一年にはニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州中央部で金が発見されてゴールドラッシュが沸き起こり、世界各地から移民が押し寄せるようになる。

中国からも労働力として人が集まるようになり、これを嫌った白人たちによって、白人を優先する「白豪主義」がとられるようになる。

一九世紀後半にかけて独立の気運が高まり、一九〇一年には六つの州が集まって、オーストラリア連邦が成立するのである。”(出典『ユニオンジャックの矢』p95)”

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ①

寺島実郎さんに学ぶオーストラリア史 ①

“「黒いオーストラリア」という言い方があるが、オーストラリアは英国支配以前は先住民(アボリジニ)の住む地だった。

ヨーロッパの人々にとってオーストラリアの存在は一六世紀後半には知られていたが、一七世紀半ばにオランダ人のアベル・タスマンが現在の北部と西部の湾岸地域を巡る程度に留まっていた。

一七七〇年に英国人のジェームス・クックがシドニー南方のボタニー湾に到着して領有を宣言し、英国の関心が高まっていく。

英国からアメリカが独立した後、英国内で増えていた囚人をオーストラリアに送ることにしたのである。

オーストラリアが正式に英国の植民地となったのは、流刑囚七八〇名を含む一五〇〇名の乗組員からなるアーサー・フィリップの船団が到着した一七八八年のことだった。

日本の北海道開拓でも流刑囚を開拓民として使うことがあったが、以後「白いオーストラリア」として、流刑囚を中心にした入植者が続々と送り込まれることになる。

一八三〇年までは白人人口の七割が流刑者だったという。流刑囚の輸送は一八六八年まで続き、実に一六万人以上の囚人がこの地に入植したのである。”(出典『ユニオンジャックの矢』p93)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:英連邦を支えるオーストラリアの発展 

英連邦を支えるオーストラリアの発展

” オーストラリアは英連邦を支える大きな国の一つで、元首は今日もエリザベス女王である。

・・中略・・ オーストラリアは資源大国化してきており、石炭、天然ガス、鉄鉱石、ウラン、金などの輸出を軸に大きな繁栄を実現している(次頁・図7参照)。

最近の資源価格の下落によって苦闘しているようにも見えるが、コンスタントに二%の実質成長を維持している。”(出典:『ユニオンジャックの矢』p92-93)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:養老孟司先生が紐解いたオーストラリア英語の壁

養老孟司先生が紐解いた「オーストラリア英語の壁

” オーストラリアの英語にふれたとき、人間はどこでも同じだと思ったことがあります。

オーストラリア英語は発音が違うでしょう。とても変わった発音です。英語だけれど、「A」を「ア」ではなく、「アイ」と発音する。

またそれを頑なに直さないのです。I come here today が、 アイ・カム・ヒア・トゥダイ に聞こえるので、「今日、ここに来ました」が、I come here to die つまり、「死ぬためにここに来ました」になってしまいます(笑)。

それではラジオはどうかといえば、クイーンズ・イングリッシュ。米語ではなく、きちんとした英語です。

・・中略・・

なぜかと言うと、オーストラリアはもともと流刑地だったところです。刑務所と同じで、先に入っている人が偉い。牢名主っているでしょう?(笑)。

後から来た人を差別するのです。その典型が言葉です。後になるほど言葉は通じなくなってきますから。”(出典『京都の壁』p35-36)

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