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宇津﨑光代お母ちゃんが「住育の家」で実現した家族を幸せにする極意:『幸せ家族には秘密がある 49年の家づくりで辿りついた「住育の家」』読了

東京ご滞在時に、私の京都上洛時に親しくさせて頂いているお母ちゃんこと宇津﨑光代さんの

出典:amazon(画像はサイドにリンク)

幸せ家族には秘密がある  49年の家づくりで辿りついた「住育の家」』を読了。

本書を開くと、まず 第1章 『住育の家』ってどんな家?で京都市左京区岩倉に建てられた「住育の家」の紹介から、

帰ってすぐの洗面・トイレが大切!

玄関入ってすぐに左の引き戸を開けると洗面・トイレがあります。家に帰って来たらまず手洗いうがいをすること。

外から訪ねて来られた方にも、これからの時代の暮らしではますます重要になってきます。”(p18-19)

と、新型コロナウイルス感染拡大前から時代を見通していたかの(合理性に裏打ちされた)先見性に、

” リビングに入ると、天窓から明かりがやさしく包み込んでくれます。天窓は、二〇年間、私が住んで暮らして検証してみた結果、「最高」です。

・・中略・・

吹き抜けの空間は、家のなかに空気の流れを生み出します。一階と二階で家族の気配が伝わり、自然にコミュニケーションをとることができるのです。”(p19-20)

と細部に施された仕掛けに、家の中の一つ一つが(2020年時点)49年間、家族が幸せに導かれるべく家づくりのために見出されたノウハウが凝縮されています。

その中でもハイライトは

” トイレ ー 洗面 ー 風呂 ー キッチンが一続きで、開放すれば廊下として使える工夫が、「目からウロコ」と今だに驚かれています。”(p142)

来訪者の多くを驚かさせてきたという点にあるものと。

「住育の家」内の暮らしを楽しむ梯子 ^〜^/

私自身も何度かお邪魔させて頂く機会に恵まれましたが、建坪16坪を感じさせぬ、居心地の良さを実現しているアイディアの数々に唸らされました。

次章(「住育の家」で幸せになりました  「住育の家」に住む全国一一軒の家族の声)に移行すると、お母ちゃんの考えに共鳴され日本全国で住育の家を建てられた方々の

” 私が以前から考えていたこと、ぶつかっていた問題が、これですべて解消された、という思いでした。

その内容は、① 家は「ただいま」「おかえり」と家族をあたたかく迎えてくれる場所。

② いつも家族どうしの気配がわかり、家のなかで家族をバラバラにしない家づくり方の工夫。

③ 家のなかでリビングが最も重要であり、そこにみんなが集い、いつまでもみんなでおしゃべりをしていたくなるような場所にする。

④ 家は家族と地域をつなぐ接点であり、近所の人との人間関係やつながりをつくる場所でもあり、いつ誰が来てもいい場所になる工夫・・・等々でした。”(p95)

という経験談に、その中でも身体の自由が制限される中、介護しやすい家を探し求めて住育の家を訪ねられた父子の

” 普段はどこへ出かけても、すぐに「早く帰ろう」と言い出す父が、この日はまったく「もう帰ろう」と言わないことを不思議に思っていました。

とうとう、こっちから「お父さん、そろそろ帰らなきゃいけないね」と声をかけると、父はようやく起き上がると、宇津﨑さんに向かって、「このままでお願いします。

そっくりこのまま、同じ家を岡山に建てください」と言ったのです。

「えーっ!ほんとうにいいんですか?」と宇津﨑さんが聞くと、「こういう家だったらいい」とはっきり言ったのです。これには全員びっくりしました。”(p65-66)

との滞在記から念願叶い、三年半「住育の家」にお住まいになられ、最期の瞬間を迎えられたとのエピソードは最も印象に刻まれたものでした。

その他、

” 「住育の家」にお住まいのお客さまから「子どもが素直でいい子に育った」「不妊だったのが、子どもができた」「離婚寸前だった夫婦の仲がよくなり、笑顔が増えた」「嫁と姑が仲良くなり、ほんとうの親子のような関係になった」” (p144)

など多数の声が寄せられ、

 第1章『住育の家』ってどんな家?

 第2章『住育の家』で幸せになりました

 第3章 大正・昭和・平成・令和を生き抜いた九八歳のポジティブな生き方に学ぶ

 第4章 『住育の家』はこうして生まれた

 第5章 マイホームで家族の夢を叶えましょう

 第6章 住まいづくりでコロナ渦の不安社会に希望をひらく

との章立てから、幸せ家族づくりの源泉に触れられる構成となっています。

幸せ実現空間

書店を訪れると『恐い間取り』なる本が平積みされ、映画化もされヒットしているようですが、

本書はその対極で、幸せになるために間取りはかくあるべしと、主婦業と並行して建設業に携わることになり、

” 家のなかに一番長くいるのは、その私(女)。当事者である女性の意見が家づくりに取り入れてもらえないって、どういうこと?”(p131)

の思いに一念発起され、

” 四つのインテリアスクールを四年かけて卒業し、同時に全国各地で開催されたインテリアデザイン、インテリア関係の講習会や海外研修にもできる限り参加し、最新の情報と知識を身に着けました。”(p132)

とお母ちゃんの思いが存分に込められた(ご自身三冊目となる)著書で、特に家づくりをお考えの方や、家の使い勝手で悩みを抱えられている方々にオススメの一冊です。

鈴木敏夫プロデューサーが禅僧と語らいから見出した、この時代を生きる指針:『禅とジブリ』読了


スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサーと3名の禅僧との対談を軸に構成された『禅とジブリ』を読了。

SNSでサイン本が発売されていることを知り、

出典:淡交社 出版営業部Twitter(画像はTweetにリンク)

タイトルから抱く漠然とした興味も有り、入手していた経緯。

焦点あてるべきところ

読み始めてから、思っていたのと違い次元の高さのようなものを感じつつ

” 細川(註:細川晋輔和尚/龍雲寺住職)  仏教は、「悟り」という永遠の目標に向かって永遠に努力する。ということが大前提にあります。

でも、その努力とは、目の前のことをコツコツやっていくことでしかないんですよね。”(p52)

に、

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須田慎一郎さんが指摘した今、我々が認識すべき危機:『コロナ後の日本経済』読了

経済評論家 須田慎一郎さんの『コロナ後の日本経済』を読了。

インターネット番組「虎ノ門ニュース」などを視聴した折、タブーを恐れず、多方面な分野の知られざる深層に斬れ込まれていく感じから、発売を知らされた著書への期待を抱かされた次第。

第一章 経済恐慌に突入不可避の世界

第二章 深刻化する負のスパイラル

第三章 新冷戦時代の幕開け

第四章 コロナと共存する社会へ

第五章 逆オイルショックの衝撃が銀行を襲う

第六章 現実化する金融恐慌

との章立てのもと、

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外気の冷え込みを感じながら、知恵熱刺激してくれそうな 積読8冊

先月(2020年9月)上旬、

<< 2020年9月6日投稿:画像は記事にリンク >> 読書の秋を期待出来そうな 粒揃いし積読6冊

>(6冊読了)2、3週間弱との想定ですが、

との見立てを示しておきながら、最後6冊目となった ↙️

<< 2020年10月8日投稿:画像は記事にリンク >> 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 令和元年度文部科学省検定不合格教科書 )読了

『国史教科書』(中学歴史 令和元年度文部科学省検定不合格教科書 )をようやく先週読み終え(=1ヶ月経過)、

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竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 令和元年度文部科学省検定不合格教科書 )読了

先週、中間記⬇︎をアップロードした

<< 2020年10月3日投稿:画像は記事にリンク >> 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 令和元年度文部科学省検定不合格教科書 )中間記

竹田恒泰さんの『中学歴史 令和元年度 文部科学省検定不合格教科書』を、その後、読み進め最終頁(現代+α)まで読了。

教科書という体(裁)だと、例えばストーリー調で書き上げられた歴史本などと比較して、頭に入ってきづらい部分は感じながらも、ざ〜っと日本史の要諦に触れられ、ところどころ興味刺激された部分に繰り返し目を通したり、といった読み方。

書くべきを明確に

本来は、昨年版⬇︎との書きっぷりの比較や

<< 2019年7月28日投稿:画像は記事にリンク >> 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 平成30年度文部科学省検定不合格教科書 )読了

現行教科書との違いを比べたりといった読み方で、更に内容を深掘り出来ると思うのですが、

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竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 令和元年度文部科学省検定不合格教科書 )中間記

明治天皇の玄孫で作家 竹田恒泰さんの『中学歴史 令和元年度 文部科学省検定不合格教科書』を読み始めて

 第一章 神代・原始

 第二章 古代

 第三章 中世

 第四章 近世

 第五章 近代

 第六章 現代

と章立て(別途、検定審査不合格理由 等)されているうちの 第三章 中世まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

昨年(2019年)に続いての竹田恒泰さんの

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教科書化(採用)へ向けた取り組みの第二弾。

出典:竹田恒泰さんTwitter(画像はTweetにリンク)

(2020年10月時点)後続の第三弾の回答も得られているはずも、公表は来春まで行えないとのこと。さて・・

封印された建国の経緯

巻頭の「刊行に寄せて」で、

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内藤哲也選手の連載本から感じ取れたトランキーロな世界観:『手のひら返しdeあっせんなよ 内藤哲也のホンネ録』読了

新日本プロレス 内藤哲也選手の『週刊プロレス』での連載が、単行本化された『手のひら返しdeあっせんなよ 内藤哲也のホンネ論』を読了。

先頃、発売された自伝のサイン本入手を試みるも・・

出典:新日本プロレスTwitter(画像はTweetにリンク)

箸にも棒に掛からず、人気の絶頂ぶりを知るに至り、

プロレス総選挙THE FINAL 出典:Number web(画像は投票結果にリンク)

「何か他(の著書)で・・」と物色していた際、本書のサイン本に巡り合った経緯。

唯一無二なるあやかりたくなる世界観

本編前の「まえがき」に、

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水谷隼選手が著書で炸裂させた卓球に賭けた思い:『卓球王 水谷隼 終わりなき戦略 勝つための根拠と負ける理由』読了

全日本選手権10回優勝、リオ五輪では男子団体銀メダルとともに日本史上初の男子シングルス銅メダル獲得など、日本の卓球界をリードする水谷隼選手の

卓球王 水谷隼 終わりなき戦略 勝つための根拠と負ける理由』を読了。

サイン本販売情報⬇︎を見つけ、

出典:書泉 スポーツ・格闘技(画像はTweetにリンク)

反応、入手していた経緯。

強烈なる自負

はじめの編集人を務められた卓球王国発行人 今野昇さんの「まえがきに代えて ー 水谷隼という曲がりくねった男が吐き出す本」で

“「自分がいたから2008年から日本は世界選手権の団体メダルを獲得できた。いなかったらベスト8に入るのも難しかった」と言い切る。

「リオ五輪だって、ぼくがいたからメダルを獲れた」と言われれば、そのとおりだ。

彼がいなければ、リオ五輪での男子の2個のメダルは存在しなかった。このうえなく不遜な態度にも映るし、日本人が好む謙虚な言動を持たない。”(p023)

の一文に水谷隼選手の刷り込みが入り、本文に移行すると、

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