大阪市立大学大学院経済学研究科准教授斎藤幸平さんの編著
マルクス・ガブリエル/マイケル・ハート 集英社 2019年08月09日
『未来への大分岐』を読了。
本書は、斎藤幸平さんが、
” シンギュラリティの時代がもたらすのは、普遍的人権や自由・平等が否定される「人間の終焉」かもしれないのである。
最悪の事態を避けるためには、資本主義そのものに挑まなければならない危機的段階にきているのではないか。それが本書の問題提起である。”(p4〜5)
という時代認識、条件づけのもと、左派に論陣を張り世界的に名を博す
マイケル・ハート(政治学者・デューク大学教授)
マルクス・ガブリエル(哲学・ボン大学教授)
ポール・メイソン(経済ジャーナリスト)
との対談を通じて、議論を深め光を見出していこうと試みられているもの。
現代(いま)に露呈する歪み
馴染みのない用語等々「難しかったなぁ」と感じたのは、自分自身及び身近なところに考えが及んでも、
本書で論じられている社会の在りようまで思いを巡らせていなかったこともあろうと思いますが、
各議論で印象に残ったところを抜粋すると・・
続きを読む 斎藤幸平さんが、マイケル・ハート、マルクス・ガブリエル、ポール・メイソンと論じた現代と近未来:『未来への大分岐』読了 →
プロレス史に名を刻むザ・グレート・カブキさんとタイガー戸口選手の対談本
ザ・グレート・カブキ/タイガー戸口 徳間書店 2019年07月30日
『毒虎シュート夜話』を読了。
刊行イベント開催を承知していて興味あったものの、予定が重なって行けず、
後日、会場の書泉グランデを訪れたところ
サイン本を入手出来ていたという経緯。
リングを取り巻く界隈で・・
タイトルに「昭和プロレス暗黒対談」とある通り、主にリング外での出来事について赤裸々に綴られており、
続きを読む ザ・グレート・カブキさんとタイガー戸口選手が赤裸々に語り尽くした昭和プロレスの舞台裏:『毒虎シュート夜話』読了 →
ニッポン放送元代表取締役社長 亀渕昭信さんの
『亀渕昭信のオールナイトニッポン 35年目のリクエスト』を読了。
月初(2019年8月)参加した泉麻人さんと鈴木啓之さんのトークイベントに
亀渕昭信さんがゲスト出演されたことをきっかけに購入していた一冊。
ラジオが元気だった頃の
本書は、亀渕昭信さんがオールナイトニッポンのディスクジョッキーを担当されていた時分、
続きを読む 亀渕昭信さんが、ディスクジョッキー時代のリスナーたちを訪ねた軌跡:『亀渕昭信のオールナイトニッポン 35年目のリクエスト』読了 →
映画監督新海誠さんの『小説 天気の子』を読了。
新海 誠 KADOKAWA 2019年07月18日
映画『君の名は。』の構成が
重層的(「観る度に発見がある」と言われている)であったことから、
新海誠作品を本で読むのに苦戦、
続きを読む 新海誠監督が描いた、バッテリーがからっぽになるまで力を使い果たしてしまった主人公たちの夏:『小説 天気の子』読了 →
コラムニスト泉麻人さんが、
” 生誕100年にちなんだラジオ番組(文化放送・2014年)の進行役を任されたことだった。
「日曜娯楽版」(冗談音楽)やCMソングの音楽、関係者の談話(まだ永六輔さんもお元気だった)を流しながらトリローの仕事とその時代を解説していく特別番組で、後日改めて放送を聴きながら「これは活字でも書きとめておきたいものだ・・・」と痛感した。”(p305)
という動機によって書き上げられた『冗談音楽の怪人・三木鶏郎 ラジオとCMソングの戦後史』を読了。
月初(2019年8年)参加した本書刊行記念イベント時
に、入手していた著書。
あの人にこの人と・・昭和初期からの芸能史
その時に「そういう人が居たんだなぁ」と、その風刺ぶりが印象的でしたが、その時の情報だけで300ページ超を読破するにはパワー要することに。
内容は、帯にある
続きを読む 泉麻人さんが迫ったトリローこと三木鶏郎さんが遺した軌跡:『冗談音楽の怪人・三木鶏郎 ラジオとCMソングの戦後史』読了 →
先月(2019年7月)、刊行記念トークイベントに参加した
『私たち異者は』読了。
スティーヴン・ミルハウザー/柴田 元幸 白水社 2019年06月25日
イベントに参加していたものの、果たして内容を消化し切れるか自信なく、なかなか手が伸びていかない状況でしたが、
続きを読む 柴田元幸さん訳 スティーヴン・ミルハウザー『私たち異者は』読了 →
先週、刊行記念トーク&サイン会⬇︎に参加した
『野球を裏切らない 負けないエース 斉藤和巳』を読了。
いざ読み始める段階で「分厚ないなぁ」とページ数を確認すれば・・335(!)
野球選手本にしては相当な量ですが、前日50ページちょっと読み、読み応えから翌日300ページ弱進み一気に最終ページまで。
無名校控えから球史に名を刻むエース、そして・・
本書では
続きを読む 斉藤和巳さんが野球を通じて貫いてきた生きざま:『野球を裏切らない ー 負けないエース 斉藤和巳』読了 →
先週、中間記⬇︎アップロードした
柴田元幸さん編著『柴田元幸ベスト・エッセイ』を読了。
その後、読み進めた 3. 勉強の成果、4. 教師の仕事。5. 不明の記憶 で印象に残ったところの一部を抜き出してみると・・
続きを読む 柴田元幸さんが、アメリカにロックもろもろ軽快に語った体温伝わるエッセイ集:『柴田元幸ベスト・エッセイ』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる