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田原総一朗さんが起業家から引き出す「正解のない時代」の考え方:『起業のリアル』読了

田原総一朗さんの『起業のリアル』を読了。

>> 田原総一朗さんがLINEやスタートトゥデイから起業家の成功に迫る対談集:『起業のリアル』中間記 <<

後半に登場する起業家は

リブセンス 村上社長 // テラモーターズ 徳重社長 // innovation 岡崎社長 // リビング・イン・ピース 慎代表 // ティーチ・フォー・ジャパン 松田代表 // ベレフェクト 太田代表 // ディー・エヌ・エー 守安社長 // サイバーエージェント 藤田社長 // 特別対談:堀江貴文

といった目次立て。

正解のない時代の課題設定

この中で印象的であったのは、田原さんとティーチ・フォー・ジャパン松田代表のやり取りで

田原:いまの学校の一番の欠陥は、正解のある問題の解き方した教えないことですよ。見えない社会で必要なのは、むしろ正解のない問題に対応する力、

もっといえば問題そのものを見つける力です。そういう意味では課題解決より課題設定でしょう。

松田:おっしゃる通りで、私も課題解決と同時に課題を発見していく力は必要だと考えています。

田原:これは日本の昔からの課題ですよ。僕は日本の教育について、宮沢喜一や橋本龍太郎といった歴代首相と議論したことがある。

そのとき彼らがいっていたのは、国際会議で欧米の大臣は積極的に発言するけど、それと比べて日本の総理や財務大臣は発言が少ないということ。

なぜ発言しないのかというと、間違いを恐れているからです。日本の教育は正解のある問題ばかり解かせてきたから、口をつぐんでしまうのです。そのあたりはどう思う?

松田:日本とアメリカの両方で高等教育を受けたので、その差は肌で感じています。日本だと、教室は理論を教えてもらうところですよね。

一方、アメリカでは毎週、授業を受ける前に五00ページ分くらいの論文の束を渡されて、理論を頭に叩き込んでこいといわれます。

授業は理論を使って議論する場所。それぞれが自分の意見をぶつけ合うということが非常に重視されていました。(71%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

この主張は前回の引用と同様、またしても先週受講した藤原和博さんの主張と一致する内容です。

>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<

藤原さんの論旨は、” 正解をいち早く言い当てる力 ” が、学校教育で今も昔も重視されているが、今の時代は

情報編集力 : 自分の考えを他人と触れさせ、修正していく力、「正解主義」→「修正主義」が求められているとおっしゃってました。

この部分、徳重社長も類する事に言及されており

” 向こう(アメリカ)では頭のいい人ほどクレイジーで、大きなことをぶちあげるんです。一方、日本は頭のいい人ほどロジカルで、大きなことをいわない。だから優秀な人がベンチャーに流れてこない。” (53%)

頭の中が「正解」を追い求めていたり、そこに縛られている限り、本来、備わっている力を引き出す事は導けない事を意味するのかもしれません。

Questions and Answers signpost

ポスト・ホリエモン時代の感覚

その他では・・

村上社長:” 不便や問題を解決するのがビジネスの基本です。” (48%)

慎代表:” 努力は根底に自分を愛せる心がないとできないと思います。” (66%)

” 相手から感謝されるかどうかを気にしていたら、自分が正しいと思ったことができなくなる。

誰も評価してくれなくても、自分がやりたいと思ったことや、いいと思ったことをとことんやる。そう心がけています。” (68%)

田原: “巨万の富を得られる力を持ちながら、それを社会のために使うというのは、いまの若い世代を象徴する働き方の一つだと思う。” (69%)

といったところに刺さりが。

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従来型日本企業からポスト・ホリエモン型へ

本の最後では田原さんが「あとがき」で、(従来型の)日本企業が如何に競争力を失ったかについて分析がなされていて

” 僕(田原)は要因が二つあると思う。一つは、よく言われているように、競争相手が増えたということだ。かつては価格の安さと品質の良さがメイド・イン・ジャパンの売りだったが、

韓国や台湾、中国といった国々が品質の良いものを日本企業より安い価格でつくるようになった。

もう一つ、日本的経営が負の要因になったことも大きいだろう。日本的経営は、終身雇用、年功序列で、社員の面倒を一生見ていく。

マルクスは労働者を商品でなく人間として扱うべきと説いたが、日本企業は社員を家族として面倒を見た。

大企業になると、企業年金にとどまらず、社宅や保養所まで、本当に手厚い福利厚生があった。企業が家族的な経営をしてきた背景は二つある。

一つは、高度成長で企業に余裕があったこと。もう一つは、労働組合への対抗だ。

日本の労働組合は、戦前は共産党系が、戦後は社会党系が強かった。そのため企業は、社会主義や共産主義の組合が理想とする社会より、

資本主義社会のほうが豊かで安心できることを社員に示す必要があった。

つまり企業は、労働組合に社員を奪われまいとして福利厚生に力を入れたわけだ。

これは非常にうまくいった。家族的経営のおかげで社員は愛社精神を持ち、多少の無理もいとわず会社のために働いた。だから日本企業は世界で勝つことができた。

ところが、冷戦が終わって、潮目が変わった。共産主義・社会主義国が瓦解すると、労働組合もイデオロギー的基盤を失って弱体かした。

そうなると、企業は労働組合とはりあう必要がなくなり、株主の利益を増やすことばかり考えるようになる。

社員は代替可能な部品に過ぎず、賃金はできるだけ安いほうがいいと経営者が考えるようになったのも、おそらくこのころからだ。

冷戦の終結によって、企業が日本的経営によって社員をつなぎとめる必然性が薄れ、それまで隠れていた資本主義の本質がむきだしになっていったのだ。” (97-98%)

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時代に感覚を馴染ませてくれる一冊

この本では新しい企業体の担い手、最後で衰退の一途を辿る従来型の企業体について言及され

それを読めば時代は移ろい、進んだ時計の針が元に戻る事はないであろう事は容易に想像出来るわけで

読み手の頭の中の時代認識を再認識させ、上手に時代の感覚を取り込んでいる人たちの共通点などに光があてられ

ご自身は自伝(下記)等で生涯を振り返る限り、ディレクターとの立場を強く自認されているようですが、ジャーナリスト田原総一郎の真骨頂が伝わってくる一冊でありました。

田原総一朗さんがLINEやスタートトゥデイから起業家の成功に迫る対談集:『起業のリアル』中間記

 

田原総一朗さんの『起業のリアル』を読み始め、半分あたりのところまで。

ポスト・ホリエモンの起業家に共通する点とは?

ジャーナリスト田原総一朗さんと若手起業家の対談集。登場する起業家は田原さんが定義する「ポスト・ホリエモン」と称する堀江貴文さんの後の世代で

” おとなたちを挑発するような荒々しさはない。乱暴な言葉遣いはしないし、物腰もやわらかだ。

また堀江の時代の起業家は、いきなり自分で会社をつくってベンチャービジネスをやった。一方、ポスト・ホリエモン世代は、まず企業に就職する。

その会社で一生を終えようと考えているわけではない。サラリーマンをしているあいだにビジネスのノウハウや生きるための知恵を身につけ、そのうえで独立して事業を起こす。じつに堅実だ。” (1%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

と分析。また

” ROE(株主資本利益率)よりソーシャルインパクトを重視していることも、ポスト・ホリエモン世代の特徴だ。彼らは自分が儲けることより、新しい事業で社会を変えることに喜びを見出しているという。” (1%)

近年の起業家の傾向が異なってきている点を指摘。本の前半に登場する起業家は

LINE 森川社長 //  スタートトゥデイ 前澤社長 // チームラボ代表 猪子代表 // ユーグレナ 出雲社長 // フローレンス 駒崎代表 // マザーハウス 山口社長 // e-エデュケーション 税所代表 // ライフネット 岩瀬社長

以下、個人で刺さりのあった箇所から引用すると・・

 

「とにかくシンプルに、ユーザーが求めるものをつくり続けるだけ」by  LINE 森川亮社長

LINE は、主としてスマートフォンでスタンプ等を使いコミュニケーションを取るものとして爆発的に人気を博しているアプリ。

” 商品開発には二つの方向があります。一つはグーグルさんのように、人が欲しがるのかわからないけど、エンジニアがおもしろがってつくったものをとにかく世に出して、その中で当たったものをビジネス化していくやり方。

もう一つはアップルさんのように、人が求めるものを突き詰めて考えて、一個に絞り出すやり方です。” (4%)

LINE創業の背景・・

” 水のようなサービスをつくりたかったのです。水って要らない人がいないですよね。スマホにおける水は、コミュニケーションです。その分野でトップになろうと試行錯誤しているうちに生まれたのがLINEでした。” (5%)

興味深いのは、同社で・・

” 会議も仕様書も、事業計画もない。”

という実態。厳密には事業計画はあるそうですが、

” 計画があると、つくり手は計画通りやろうとします。たとえば三ヵ月の計画が二ヵ月でできたら、もうちょっと何かやろうという話しになるし、

逆に本当はもっとかかりそうだったら、何か削ってしまおうとしてしまう。でも、それはユーザーにとって無意味なこと。

一番大事なものはいいものを早く出すことなので、つくり手もそれに集中してもらったほうがいいですよね。” (6%)

同社の隆盛は・・

” 結果的に収益が出たというところ ” (6%)

だそうで、

” とにかくシンプルに、ユーザーが求めるものをつくり続けるだけです。” (7%)

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田原さんが、森川社長との対談を終え・・

” 「企業が収益化を考えると、ユーザーはそれに気づいて離れていく。だからいま(LINE社は)広告はやっていない」と言う。

こうした姿勢がユーザーを惹きつけ、結果的に収益の増大につながっている。儲けようとしないほうが、かえって儲かる。それがいまのビジネスのトレンドなのだろう。” (8%)

と総括。多くの方が独自性を感じる経営スタイルと思いますが、結果が出ているだけに、新しい経営の在り様となるかもしれないですね。

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その中でもユーザー目線、スピード重視は特徴的です。

因みに、同社の収益は

” ゲームやスタンプといったコンテンツの売り上げが大きいです。” との事。(7%)

 

「僕の幸せの大部分は、人の幸せが占めています。」by スタートトゥデイ前澤友作社長

スタートトゥデイ(日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営)の前澤社長は・・

” 「争うのは嫌い」” (9%)

との肌感覚から

” うち(スタートトゥデイ)の基本給とボーナスは、全従業員一律。成果報酬にして、仲間同士で競い合うより、楽しく働けますから。・・中略・・

いまは、競争するより協調したほうが、「経済合理性」がある。競争によって刺激されなくても、みんなお客様にとって便利なもの、新しいものを自発的に生み出すマインドになっている気がします。」” (13%)

前澤社長の哲学は

” 僕の幸せの大部分は、人の幸せが占めています。じゃあ、どうやってまわりの従業員やスタッフ、その先のお客様や取引先、株主のを楽しませたり驚かせたりすることができるのか。

それを考えてやってきたら結果的に儲かっていたという感覚 ” (13%)

収益に目的とせず、結果的に収益が出たとの経緯は、LINEの森川社長と共通した流れですね。

因みに同社では

” 一二の五月から、九時出社で午後三時に終わる「六時間労働制」を始めました。仕事は短時間で集中して終わらせて、もっとよそで学んだり、遊んだほうがいい。” (11%)

との経営判断。「よく遊ぶが良い」との指摘は、先週、講義を受講した藤原和博さんからのメッセージと一致します。

>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<

 

ブレる事なく、我が道を行き、思いを遂げている時代の先導者たち

この他、事業規模の違いはあれども、それぞれも思いをビジネスで体現された方々の体験談、時代を視る目、経営感覚について語られていますが

共通して感じられた事は、他者に惑わされない視点、感覚。必ずしも利益追求ではない点。自然体である点など。

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特に、貢献や感謝される事の重要性に重きを置かれている方が多い印象。

世代の違いもあり、価値観を異にする田原総一朗さんが、まっさらな感じで斬り込む感じが、読者の立場と近く、感情を共有しやすい仕上がりとなっています。

 

 

川井隆史さんが教えてくれる使える外資系エリートの仕事術:『外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術』読了

『外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術』を読了。とあるご縁から巡り会った1冊。

著者の川井隆史さんはアーサー・アンダーセン(現あずさ監査法人)、日本コカ・コーラ、GE(ジェネラル・エレクトリック)という名立たる外資系で、財務、経営企画関連のディレクターとしてキャリアを築かれた後に独立。

本では、主として外資系で培われた仕事術について紹介。

新卒時は、国民金融公庫に入社されたもののロバート・B・ライシュの『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』を読まれ・・

” 問題発見、解決能力のある知識労働者のみがホワイトカラーとして存在し、残りは対人サービス労働者とルーティーン生産労働者のみである。ここでは、以前の中間層であった普通のサラリーマンという層は消滅している。” (prologue)

との著者(ロバート・B・ライシュ)の予言に危機感を抱き、「すぐに成長したい」との思いから一念発起して1年間の勉強生活を経て、公認会計士の資格を取得し、上記の外資系でキャリアを積む経歴に至った。

外資系で出来る人が実践しているシンプルだけど大切な3点

ご経歴の中で実績を残せたのは、「シンプルだけど大切な仕事についての心構え」を持っていたからだとして、それが下記の3点。

1. すぐに動け

2. 期限は死んでも守れ

3. 言われたことだけやるな

(prologue)

これらは、外資系企業の「できる人」に共通するものであったそうで、日本人が苦手とする順番に並べられたもの。

外資系企業では短期間で社員の優劣を判断するため、この3点が判断基準となり、これが身に付いている人の成長は早く、自然と上司に目をかけられるようになる。

優秀であるためには、努力し続けなければならない

また、この3点に加えて、「優秀であろうとする誇り」も大切で、くり返しアーサー・アンダーセン時代に役員から言われた言葉に

” 世界一のの会計事務所に入社した君たちは優秀なのだ。人より優れていて当たり前であり、それを維持し高めるためにも、つねに努力しなければならない ” (prologue)

特に留意しなければならないのは、「つねに努力しなければならない」の部分。つまり、優秀であり続けるためには、自分で自分にプレッシャーをかけないと生き残れない世界。

その過酷さについては、本の中で度々エピソードとして紹介されていますが、自分が一番印象に残った事例は下記。

” アーサー・アンダーセンは新卒を多く採用する会社だった。しかし、新卒だからゆっくり育てるということはない。2週間程度の研修が終われば徹底的にプロフェッショナルとして扱う。

アーサー・アンダーセンでは顧客に対する監査やコンサルティングを「アサインメント」と呼んだ。アサインメントに入る時点で、過去の資料はすべて読み込んであり、専門用語も理解できていて当たり前だと考えられている。

たとえあなたが就職や転職して初めて顧客のところに行く、つまり人生最初のアサインメントであっても、顧客の前ではまるで「僕はすべて理解しています、あなたがたのすべてを知っています」という顔をしなくてはならない。

私(著者)は、それを甘く見ていた。入社して初めての案件は外資系銀行会計監査案件だった。先輩に「読んでおけよ」と渡されたのは前年の資料と、監査マニュアル。

あまりに分厚くすべて英語で、まさか全ページ読む必要はないだろうと思い、きちんと読み込まなかったのだ。

そして仕事が始まると、耳を疑った。日本語で話しているのにもかかわらず、特有の専門用語が多くて内容がまったくわからないのだ。(中略)

まごまごしていると、上司やお客様にはあきらめた顔をされた。上司にはけちょんけちょんに叱られ、「もう帰っていい」と言われた。” (P24-25)

と、1年で国内最難関資格の公認会計士試験に合格してしまう力量の持ち主ながら、生半可な心掛けでは生き残れない熾烈さが感じられる事例の紹介が本の冒頭にあり、

読み物としての面白さはあるものの、我が身を重ね身を引き締められる部分も感じさせられます。

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成長できる人の資質

方や著者が事例から学ばれ、外資系企業の中で頭角を現していく術も生々しく複数綴られています。

印象に残ったところでは・・

1. ” すぐに成長する人は、何か大きなミスを犯したり、トラブルに巻き込まれたとき、「悩むより考える」タイプの人が多い。” (P39)

2. ” 仕事を始めるときには最初にボトルネックを把握しろ : ボトルネックとは、仕事の進行の妨げとなるもののことだ。事前にボトルネックになるものは把握し、しかるべき手を打っておくのが、すぐ成長する人には欠かせない姿勢である。(中略)

仕事自体はがんばっているのに何だかうまくいかない「残念な人」は、このボトルネックの把握ができていないことが多い。さる仕事やプロジェクトを担当するさい、何がボトルネックになるのか事前によく考えてみてほしい。” (P56)

3. ” あなたは、自分が日々使うお金を「投資」「コスト」「ロス」に分けて考えているだろうか。

「投資」はお金を使った影響がその時点で終わらないもの(中略)

「コスト」は、その場でしか効果が得られないもの(中略)

「ロス」は、お金や時間を費やしたのに、その場でも効果がないものを言う。” (P158)

等の共通した傾向にみられる指摘。

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在り様が正しければ、結果はついてくる

その他、様々、外資系に限らず、会社の中で結果を出すための心構え、スキルについて著者の経験に基づいた紹介がなされていますが

読まれた人それぞれにとって、目に留る記述が異なってくると思い、そこに成長のヒントが隠されているものと思います。

必ずしも本を読んで実践して即結果に反映されてくるものではないですが、

” あなたも、それがどんなことであれ、目の前にある仕事をきっちりまじめにやることは必ず将来プラスになるはずである。” (P168)

” 自分(著者)の例で恐縮だが、アーサー・アンダーセンに入社してから約10年で年収は約4倍になった。きちんとキャリアを積めば倍々ゲームなのである。何より本当にやりたい仕事ができるようになるのだ。

どうか心からの「やりたい」を積み重ねて、理想のキャリアを築いてほしい。” (P172)

と正しい心掛け、取り組みによって、得られる結果、評価が違ってくるとの著者からのメッセージもあり、特に組織の中で結果を求められている方々にとっては、ブレイクスルーのきっかけを掴める一冊となるかもしれません。

神田昌典さんが記す、押し寄せる波に合わせて変化していく時代:『成功の為の未来予報』2/2

 

書き途中となっていた『成功のための未来予報』を読了記の後半。

自分の「才能」を見付ける事からはじまる未来

今の時代認識、求められる心掛けとして・・

” 自分には才能があり、才能を使うことで、まわりを豊かにできることに気づかねばならない時代が、すでに訪れている ” (P75)

” これからの時代で活躍するためには、自分の才能は何か?それを問いつづけ、それを差し出しつづけることが大切になります。” (P75-76)

” 才能のない人は、いません。絶対に、いないのです。それを見いだすことをやめた人、、もがきつづけ、転がりつづけることをやめた人がいるだけなのです。” (P76)

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専門分野を決めて、海を越えて

「才能」が花開く舞台・・

” いま日本に住んでいる我々というのは、日本にいるだけでは、じつを言うと、大きな活躍ができません。” (P95)

それは、つまり

” 2020年に日本は、中間層の消費に関してみれば、全アジアのうちのたった1%弱の市場にしかならないよということなのです。” (P98)

” 英語はできないと、アジアに出ていくことができません。”(P104)

国内を例にすると・・

” これからは、たとえばカンボジア語ができる、マレーシア語ができる、というような特殊な知識をもっていることが、成功につながっていきます。

「ハラル」というイスラム圏の食品があります。イスラムの人たちの食生活では欠かすことのできないものですが、どのような戒律をもって、それを食べているかということを説明できる人は少ないでしょう。

けれども、そうした知識のある人が、これからの時代には重用されます。細かな分野での専門家が認められていくわけです。” (P109-110)

海外に出ようと思えば・・

” Facebookで「1いいね」を獲得するための広告費用は、日本では150〜200円ですが、東南アジア諸国では20円しかかからないといわれています。

つまりアジアで10万人に自分の名前が知れ渡るのに、かかるコストは20円x10万人=200万円というわけです。” (P140)

神田さんのご友人の中野博さんという環境ジャーナリストの事例では

” 「いいね」を押してくれた人に、自分が書いた日本語書籍の一部を英訳して、1ドル100円で販売すると、それを買ってくれる人たちも出てきました。

このほんのちょっとしたチャレンジで、、彼の世界は大きく広がりました。海外にいくときにFacebookで「こんどは○○に行く」と書き込むと、

その地域に住んでいる人から、「こちらをで講演をしてほしいんだけど・・・・・・」という依頼が来るそうです。” (P142)

” 自分の専門知識や、やりたいと思っていることを情報として、目的意識をもって発信した場合、東京へ飛び出すのも、世界へ飛び出すのもさほど変わりませんよ、ということです。” (P142-143)

神田さんが提示する「将来の生き方」

で、話しを再度、” 今の時代認識、求められる心掛けとして・・” に戻して・・

” 与えられた現在の環境のもとで、自分の信じる理想の未来を、いまから、小さなところから実践するのです。” (P146)

ここで、神田さんの考える将来の生き方に対して言及があり・・

” 決められた通貨を稼いで、それを使うことでしか生活レベルを高められない人は、年間365日、会社にいわれたままに働きます。

彼らなりに一生懸命働いて、やりがいもありますが、給料はなんとか500万円です。

それに対して会社の仕事に慣れず、会社を退職。好きな手品を仕事にしようと志した人がいるとします。

当然、いままでであれば、「おまえ、どうやって食べていくんだ」とクラスメートからはバカにされたでしょう。

しかし、自分の好きなマジックショーをやるために、養護施設をまわった。その結果、5万ネッツがもらえたらどうでしょう?

5万ネッツは普通の店では使えません。けれども、物々交換市場で、それを使って、新しく生まれた子どもに必要な、ベビー服からベビーカーまでの一式すべて調達したら、どうでしょう?

生活は成り立ちますし、また自分の才能を磨く時間は、ありあまるほど得られるでしょう。

すると普段から、児童養護施設の子どもたちに対して、どんな教育サービス、社会的サポートを提供できるだろうかと、思考し行動することに時間を使えます。

その結果、施設に寄付をしている企業のトップに直接的につながり、その企業のCSR(企業の社会的責任)プロジェクトを請負う仕事を始められるかもしれないのです。

・・中略・・

お金に頼らなくても、自分の才能を活かすことにより、金銭的および物質的な豊かさと、人々の応援を得られる社会になっているわけです。” (P147-148)

変わりゆく時代に、安定を得られる方法

再び、今の時代認識、求められる心掛け・・

” 宝くじに当たった人だけが成功していく。土地をもっている人だけが成功していく。制約はもはや消えてなくなってしまったのにもかかわらず、自分の手足を鎖でがんじがらめに縛りつけています。これでは自分の才能を磨きようがありません。” (P151)

” 生きていく上で、安定は重要です。でも安定は、いまいるところに座りつづけ、変化しないことによって得られるものではありません。

世の中が、この瞬間にも変化しているわけですから、僕らも、この瞬間にも変化しつづけることでようやく安定が得られるのです。

サーフィンと同じだよね。波が押し寄せているのに、その場所に浮かびつづけようと思っても無理でしょ。波が押し寄せているのであれば、波と一緒に変化していくこと。

そうすることで、自分の力は最小限でも、最高に楽しく、生きている実感を味わえるのです。

だから、これから安定するためには、自分の才能を最大限に活かしつづけることです。” (P152-153)

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人との違い、そこに才能は眠っている

本の結びでは

” 人と違う才能を活かすこと。それが、この時代の大きな変わり目の、大人の大切な仕事であると、私は思っています。” (P154)

” 自分にどれだけの誇りをもてているのか。自分の力を信じられるのか。それによって、どんな逆境にあっても、転がりつづけることができる。

それによって、本来の、ものすごい輝きをもった、自分自身に出会うことができるのです。” (P156)

と、締め括られています。

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人とは違う、自分だけの選択

165ページに及ぶ神田さんの「未来予報」で、神田さんの著書は、読みやすく書かれているのは、いつもの事ですが

高校生向けに語られた講演が本にまとめられている事もあり、その分かりやすさから胸にダイレクトに染み込んでくる言葉、考えが多く

こちらに転記する内容も1回にまとまり切らないといった展開に。

先日、出席した「ビジネスプロトタイピング講座」での学びもそうでしたが

>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱  <<

今は既に、「それぞれ一人一人」で幸福論を持たねば、幸せを実感出来ない時代。

自分が人と違う事は何か。

かのApple創業者のSteve Jobs/スティーブ・ジョブスの名言の中に「人との違いは何か。それが価値だ」

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といった一節があったものと記憶していますが、「同じ」である事を求められていたから、「違い」を掴んで、生きる道が築かれる時代。

これだけでも時代が180°、大きく変わってしまっている現実を叩きつけられますね。

 

藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その壱

神田昌典さんが、最初で最後、起業家育成を手掛けるプログラムの「ビジネスプロトタイピング講座」に先ほどまで参加してきました。

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1月以来、久々に表参道のアクションセンター。土地勘はあるものの、曲がる所を間違えて、つかの間の迷子に(笑)

>> 神田昌典さんが最初で最後、直接起業家育成をプロデュースする「ビジネスプロトタイピング講座」に、合格! <<

初回は、藤原和博さんの『情報編集力』と題された講義。藤原さんのお名前を見て、反応出来る人は少ないかもしれません。

世間的には、民間人として初めて公立学校(杉並区立和田中学校)の校長を勤められた方として、お馴染みであるものと。

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会場に入った際には、熱心に藤原さんが熱心に板書されていました。

時代の要請としての「起業」

神田さんが講座を企画したのは、起業家向けの講座をやりたいと長く思われていた事と、

30〜40億人が中間層に入る人口構成の変化、スマートフォンの世界契約数が70億超となっている点から起業家教育をやらない事にはどうにもならない時代の要請に応えての事。

会場に集ったのは24名でしたが、Ustreamで無料配信された視聴数は2,000人規模にも達したそうな。

答えが一つから、人それぞれの時代へ

で、約2時間に及んだ藤原さんの講義の要旨は、教育の場に携われてきたご経験から

日本の教育で教え込まれる正解主義に問題の根幹が有り、1997年の日本の高度経済成長の終焉に伴い

「みんな一緒の社会」から「それぞれ一人一人の社会」への変化が起こった点を指摘。

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時代は「みんな一緒」から「それぞれ一人一人」に推移していた

例えば電話を例にすると、かつては家の電話を家族で共有していたが、今の時代は一人1台(以上)携帯電話を持つ事になった。

結婚式の引き出物を例にすると、皆、同じ物を持ち帰っていた時代から、各自、カタログから欲しい物を選ぶ時代に変わった。

仕事の現場では共同幻想が崩れ、マネジメントが難しくなり、各人にとっては自分自身の幸福論を持てないと、幸せになれない時代となった。

従来は、正解をいち早く言い当てる能力が評価されたが、今の時代は、自分が納得し、かつ関わる人を納得させる能力が求められ、人の知恵、知識をつなげられる力が重要となっている。

つなげる力が、情報編集力に結び付いてくるわけですが、この能力は遊んでいないと鍛えられない。

自分の考えを他人の考えに触れさせて修正していくアプローチとなり、その幅が広ければ広いほどアイディアが涌いてくるようになる。

まずは、(多くの人は)自分自身が正解主義の思考にはめられている事に気付くところから始まる。常識、前例を疑う事。

「つながる力」の担い手

情報編集力とは相手とつながる力に作用し、自分のプレゼンテーション術もある。

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「情報処理」から「情報編集」の時代へ

まず、最初の段階で、敵と判断されない事に目標を置き、相手の頭の中にあるイメージを使って、つながっていく。

出逢いの場では、自分の顔であったり、名前を用いる事が効果的。

人々は出逢いの場でもエンターテイメントを求めているとして、つかみとして、キャッチフレーズが効いてくる。

起承転結でいう「転」の部分を最初に持ってくるイメージで、よくある情景で会った時点で名刺交換から始まるが

本来はお互いの痕跡をしっかりとした形で相手に残し、最後に連絡を取り合う手段として、本来は用いられるべき。

会社のブランド力に頼っていると、いつまでたっても個人の力が磨かれなくなってしまう。

自己紹介ではなく、相手の頭の中に、どんな映像を写したいか。相手の頭の中を編集するプレゼンテーションが望まれる。

相手と同じドメインがあると仕事をしやすくなり、特にマイナスモードで繋がった場合は力が強くなる。

10,000時間の法則で、何を選ぶ?

また、「(お金を)稼ぐ力」についても言及が有り、大抵の場合、1つの事に10,000時間を投入すれば、100人に1人の人材になれる。

更に近い分野で10,000時間を投入すれば10,000人に1人の人材になれ、社会で「稀少性」を帯びた人材となる。

この「稀少性」がポイントで、上述の「それぞれ一人一人の社会」、他の人たちと違うことをやっていても、その孤独さに耐える事が、自分自身の「稀少性」を育てる事につながってくる。

「稀少性」が備わると、信頼 x 共感 = 信任(クレジット) の数式から仕事を任せられるようになる。

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求めれる「稀少性」に、人生「山あり谷あり」

「山あり谷あり」で、人は谷に惹かれる

最後は、自分の人生を曲線に振り返り、谷の部分をグループの中で共有。

苦しい時を如何に面白おかしく、人に語れるかが、その人の資産となり、後のその人の人生を輝かせる事につながる。

谷が浅いと感じた人は、どんな山にも裾野があるように、どのような経験も後に効いてくるので、深さを求めるくらいで良い。

思いを実現する場所のプレーヤーたち

講演の解釈は、このような感触。その後、ケータリングが用意され、「聞いてないよ(古っ)」といった感じで・・

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懇親会の乾杯シーン

藤原さん、神田さんを含め30数名の方の前で、自己紹介の場が設定されるなど、冷や汗の展開もありましたが(笑)

藤原さんの熱の入った講義に、神田さんのクールに未来を見据えた語りに

自分の懐具合も大事ですが、目先の事に目標を置くのではなく、「世の中を良くしていくために自分に何が出来るか」といった大局的な視野を持つべきとの学びを得られた初回でありました。

 

神田昌典さんが記す、自分の「才能」でまわりを豊かにする未来:『成功のための未来予報』1/2

 

『成功のための未来予報』を読了。

神田昌典さんが、2013年12月に栃木県立宇都宮白楊高等学校で「未来創造推進事業講演会」と題された講演が一冊の本にまとめられたもの。

7の未来予報:お金がなくなる〜 会社がなくなる〜 病気がなくなる〜 国境がなくなる〜 学校がなくなる〜 貧困がなくなる〜 制約がなくなる〜 に基づいた構成。

時代を読んで、創られるべき自分

今の時代が、「変化の激しい時代」として・・

” いま正解と思われていることは、未来ではまず正解ではないということです。” (P7)

” 30年前に、変人とか宇宙人とか呼ばれた人こそ、いま元気よく活躍できる世の中になってきている。” (P9)

神田さんが活躍しつづけるために、必要な力として学んだ事に・・

” 逸れても逸れても、転がりつづける力をもっているかどうかということです。” (P9)

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未来で活躍するためには・・

” 自分の人生を、他人の尺度に委ねるな ” (P12)

” 成功する人は、誰でも勉強熱心ですよ。・・中略・・ こういう人たちは、偏差値や学歴に自分の未来を委ねたのではなく、

自分にしかできないことを追い求め、まわりが彼らに未来を見いだすようになったのです。” (P12)

” 私たちは、自分が望めば、どこにでも行ける。選んだ未来へと、誰もが行けるようになっている。” (P13)

” 自分には才能があり、才能を使うことで、まわりを豊かにできることに気づかなければならない時代が、すでに訪れているからです。

だから、これからの時代で活躍するためには、自分の才能は何か?それを問いつづけ、それを差し出しつづけることが大切になります。” (76%)

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” 才能のない人は、いません。絶対に、いないのです。それを見いだすことをやめた人、もがきつづけ、転がりつづけることをやめた人がいるだけなのです。” (P76)

ビジネスの種は、楽しんでやっている事にあり

高校生(聴衆)に向けた将来のアドヴァイスとして・・

” いま学校で楽しみながらやっていることを、どうビジネスモデル化するか?そひて、どうマーケィングするか? ” (16%)

未来を見えるようにしていくためには・・

” 未来がどうなっていくのか、ふだんから考えているからです。” (P16)

人それぞれに、いま必要なのは、未来へのビジョンとして・・

” 未来に、自分が活躍できる場所を見つけたとき、一人ひとりの才能は、勝手にイキイキ輝きはじめる ” (P21)

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「お金」の実態、「会社」の実態

お金を稼ぐという事に関して・・

” みなさん一人ひとりの感謝を記録したメディアがお金なのです。 ・・中略・・ 感謝は、想像力です。 ・・中略・・

感謝というのは、想像力によって膨らむものです。” (P46)

つまり、この事は・・

” 想像力のない人は、もらった小遣いを「これっぽっち」と思います。想像力のある人は、「お父さんがすごい苦労して稼いできてくれたお金だ」と思って感謝できます。 ・・中略・・

自分に与えられているもの、届けられているものがあったときに、それをくれた人たち、ものたちに感謝するのは、その人たちの苦労や努力、犠牲を思えるからです。

想像力のある人ほど、感謝の気持ちが大きくなります。感謝は想像力によって膨らむわけです。

お金というものが、その感謝を記録した媒体であるとすれば、お金はイコール想像力だということをわかっていただけると思います” (P47)

お金のかわりに必要になってきたもの・・

” あなたを応援してくれる、有能な人とのネットワークのほうが貴重になっているのです。

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有能な人たちとつながることで、ビジネスは立ち上がりもすれば、成功もします。

有能な人たちとは、ビジネスモデル構築のしかたや、ネットでの広告の使い方を知っている人です。

商品をどう見せたらいいかを知っていて、その映像や写真を撮れる人、商品をわかりやすく説明できる人です。

事務所よりも、そうした人たちのとのネットワークが大事なのです。そういう人たちが大切にしているのは、同じ志があるかどうかです。

つまり同じ世界にワクワクできるかどうかです。しかも、異なるスキルをもつ人たちとつながれば、事業というのは立ち上がるものです。” (P70)

会社での在り様に関して・・

” 法律で定義されている雇用者とは、基本的に労働力を差し出すことで、お給料をもらえる存在なのですね。以前は、単純作業が収益を生みましたから、これでよかったんです。

けれでも、このようなコンセプトの会社は、もはや立ちゆかなくなります。

これから会社が高収益を上げていくためには、身体を差し出す単純作業じゃなく、知的、創造的な、頭脳を差し出す仕事をしなきゃならない ” (P54)

神田さんが提示してくれるワクワクする未来

長くなったので、今回はこの辺で。神田さんの知見、ネットワークから導かれた未来予測にワクワクさせられ、

自然と次のページ、次のページへと読み進められました。好奇心を刺激される一冊で、読者に希望を植え付けてくれるのは、やはり神田さんですね。

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トリニティーコンサルティング「起業家育成塾修了式」で久々名古屋

 

3月21日から隔週ペースで受講していた名古屋に本拠を構えるコンサルティングファームのトリニティコンサルティングの「起業家育成塾」の最終講に参加すべく、エラく久々な感じで新幹線に乗って名古屋へ。

プライベートにつき、極力費用を圧縮しようと、ネットで調べて「ぷらっとこだま」なるJR東海が提供しているサービスを利用(片道8,100円)。

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割安は良いが、10:24東京発で、13:15名古屋着は、やっぱり長かったなぁ(苦笑)

名古屋の定番〜名古屋の中心〜オフラインではじめまして

名駅で同期塾生と待ち合わせ、「名古屋に来たらやっぱり味噌カツでしょう!」事で空腹を満たし

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奥が自分。pic taken by 近藤智美さん

いざ講座が開かれる栄(地区)を目指す。

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この講座、東京からの受講生は自分のみで、他は浜松2名、大阪1名、名古屋1名、三重1名といった分布。

浜松と三重の方は名古屋で受講に臨むも、大阪の方と自分は無料ビデオ通話ソフトの ooVoo を介しての参加で、多くの方と顔合わせは初めてといった展開。

講師の方を交え総勢8名の陣容で、恐らく最初で最後の顔合わせという事を考えると、一期一会の儚さを感じながら

何も知らなかった頃の3月からの道のりに思いを及ばせたり。個人では先月に実施された修了検定の結果が認められ

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踏み出した一歩となる証

認定証の授与に預かり、名古屋に来た意義に深みを持たせる事も出来ました。

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紙に印刷された文字なれども、自分にとっては大いに意義のある証。来週からの神田昌典さん版の起業家育成塾への励みになりました。

>> 神田昌典さんが最初で最後、直接起業家育成をプロデュースする「ビジネスプロトタイピング講座」に、合格! <<

最後はディスカッションを経て、修了式を迎え、塾生同士でエールを交わすなど。

志を同じくする人同士、こういったご縁を大事にしたいです。

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講師の方々を含め記念の一葉

名古屋で食い倒れる

で、打ち上げというのか、慰労会というのか、トリニティコンサルティング恒例?の肉食会が近くの焼肉店に場所を移して行なわれ

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画像の如く、注文した肉が届くと同時に網の上に投下され、写真の状況が2時間弱に渡って継続されるという(笑)・・酒池肉林な展開。

2時間、盛り上がりが絶頂に達し、文字通りお腹一杯となった後、「さて帰ろうか」と思えば、外は結構な涙雨。

13:15に名古屋に入って、20:29に名古屋を発つという瞬く間の展開でしたが、名古屋に印象的な思い出を刻む充実した瞬間を刻む事が出来ました。

 

PS  因みに、近々第2期の開催が決定していますので、御興味お有りの方は居住地を問わず(オンライン受講可)、参加出来ますよ。

神田昌典さんが言い切る「全員成功するんです。成功しない理由が無いですね。」の時代背景

 

Facebookで100シェア、11,000+のいいね!が入るなど注目動画となっている経営コンサルタント神田昌典さんとラーニング・エッジ社の清水社長の対談での学び。

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タイトルは「あなたがこれから身に付けるべき、神田昌典氏が究極のマーケティング力と言ったものとは?」

主として清水社長が聞き手として、映像は進行して行きます・・

神田さん断言する「成功しないと決めている人以外、全員成功する」時代

まず、成功者或いは成功しない人の共通点とはとの問いに、神田さんは

“全員成功するんです。成功しない理由が無いですね。成功しないというのは、成功 しないというのを選んでいるようなもの。”

と。アーリー・アイディアを生み出せる人との条件はありますが、マーケティングが格段に楽になっている状況や

飛脚で日本を元気にするといって飛脚ビジネスを起業した中学生の事例などが紹介。

飛脚ビジネスついては多くの大人はビジネスモデルにならないと考えがちであるが、神田さん曰く、郵便局と競合する事無く、低コストで広告塔としての機能を担える点がプラットフォームになると高評価。

小学生でも成功している事例があるようで、今の時代、如何様にでもビジネスチャンスは転がっていると。

大切な事は、小さくとも行動し、少しでも成功者に触れる事

成功するチャンスがあるのに、成功していない人は、成功している人たちに接してない事に問題がある。

例えば、この動画(神田昌典さんと清水社長の対談)を見ている人は、それなりに努力しており、メールアドレスを登録して視聴する行動を起こしており、認識レベルでは大きな変化といえる。

多くの人は電車の中でゲームに興じており、ゲーム産業自体は悪くないものの、他人の作ったストーリーの中で自分の人生が消費されてしまっている。

小さくでも行動を起こせる人は、それだけでも成功する資質がある。

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売上を上げるには、然るべき公式がある

起業家、経営者で売上1億、10億、1,000億円を目指している人たちに対しては・・

” 決めれば、そんなに難しくない ”

として、これらの売上規模を誇る人は大抵同じような事を行なっており、自ずとビジネスモデル、上場モデルが練られてくる。

これからの時代、地方の証券市場が活性化して来る可能性があり、地方の需要に応えたサービスなどでチャンスがある。

但し、お金を稼いでも必ずしも自分のものではなく、右から左へ流れていってしまう事も多い。

お金を自分のものと思わず、お金に執着しない事がこれからの時代で大切。

今までやってきた事が、人を喜ばせるものでなければ、そういった人たちのコミュニティに入れてもらう事が出来ない時代。

お金だけ追い求めていると30代で寿命が尽きてしまう事になり、地球のため、人類のため、何をしているか?の発想が重要で、世の中の流れ。

今の時代の経営者には、時代を読む力が求められ、例えるなら江戸時代末期の武士が明治時代に突入していく状況。

例えば誰しもが使っている携帯電話を見て、ビジネスチャンスが浮かんでこないようだと、過去しか見ておらず、人が描いたストーリーの中で消費されてしまっている事になる。

国境に縛られる人、越えていく人

ここ数年で、人はどんどんアジアに進出していっており、また、会社(員)はフリーランス化している。

発想が国境にとらわれているとチャンスは少ないが、一旦、その枠組みを外すとアジアは急成長地域で、一気にチャンスは広がる。

とにかくグローバルで活躍している人、一瞬でも良いから会う事、講演に顔を出す事などで、自分の認識が変わり、とてつもない変化を及ぼす事につながる。

実際、神田さんのもとで3年前にアジア・ビジネスについて、学んだ人の3分の1は現にビジネスが稼働し、3分の2についてもこれからという状況に至っており

どういった環境に触れていくか、それを選択していく事でこれからが変わってくる。

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日々、常識が書き換えられる時代

時代認識としては今までの延長線上で考えると、足を引っ張られる世の中で

今の常識が毎日書き換えられるくらいの心構えが必要。

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新技術に対してオープンマインドであったり、過去に成功した人を安易に追いかけない。

新技術に対して、如何にマーケティングを駆使出来るか。

自分のストーリーを語れれば、人は集まる

何より、これからの時代に必要なのは、ストーリー・テリング。

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起業家、経営者にとって必須の事で非連続で如何に自分の発想を如何に変えていけるか。一時の成功体験に固執して、過去のパラダイムに固執していると生き残れなくなってしまう。

パラダイムを越えていく上で、ストーリーが有効で、自分のストーリーを話す、お客さんをハッピーにするストーリーを語れると

マーケティングの技術を超越したハンパでない引き寄せ力が得られるようになる。

この事がタイトルの「あなたがこれから身に付けるべき、究極のマーケティングの力」と結び付いてくる事になります。

神田さんがキュレーションするワクワクする希望

今朝はダウンロードした神田さんの本を読んで電車で読みながら始動という状況でした。

この動画を視聴してもそうですが、神田さん関連のコンテンツに触れるとワクワクしてくる感じが、神田さんの世界観、卓越したところですね。

大いに心鼓舞される動画でした。因みに、冒頭の画像をクリック、若しくは ⇒ こちら にメアドを登録する事により、誰でも視聴する事が出来ます。オススメ!