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門田隆将さんが糾した裁判官の正義:『裁判官が日本を滅ぼす』読了

門田隆将さんの『裁判官が日本を滅ぼす』の全431ページを読了。

中間記⬇︎後、

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読み進めた第八章から第十四章は、個別の事例(ときに類似事例を含む)をもとに主として禁じ得ない違和感、国民感情との乖離について言及され、

終章となる第十五章では、そもそもどういう人たちが裁判官に任官し

” 裁判官は、年齢が若く、成績が抜群で、しかも従順な人間を主にピックアップしていきますね。成績上位者は、裁判官になることが多い。”(p372)

そこから

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門田隆将さんが糾した裁判官の正義:『裁判官が日本を滅ぼす』中間記

作家、ジャーナリストである門田隆将さんの『裁判官が日本を滅ぼす』を読み始めて

全十五章あるうちの第七章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

裁判官が下した衝撃

まえがき」で、

” 本書は、国民の多くが誤解しているに違いない裁判官の真の姿と、裁判官という人たちの特殊な人間性、そして彼らが足を取られている陥穽を明らかにするものである。”(p10)

或いは

” 正義が何たるかを忘れ、世間知らずで非常識な存在でしかなくなっている日本の裁判官を、その後は痛烈に皮肉ったものにほかならないことに気づいていただけるのではないか、と思う。”(p14)

と、正義の審判が下されるべき場所である裁判所で起きている現実について、

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門田隆将さんが迫った新型コロナウイルスを巡る攻防の舞台裏:『疫病2020』読了

週始めに読み始め記をアップロードしていた

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門田隆将さんの『疫病2020』を読了。

あまりに無防備な・・

” まず、最初に重要なのは、現地対策本部です。これは感染症対策の常識として、当該のダイヤモンド・プリンセス号の「外」に置かなければならないはずなのに、本部機能を船の中に置いてしまった。

このことについては、陣頭指揮をとった橋本副大臣も後に、「本部機能を船の中に置くこと自体がリスクだった」と、述べています。”(p151)

の一件に象徴される感染症対策のお粗末さに、

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門田隆将さんが迫った新型コロナウイルスを巡る攻防の舞台裏:『疫病2020』読み始め

作家でありジャーナリストである門田隆将さんが、新型コロナウイルス禍の深層に迫った『疫病2020』を読み始めてから

 第一章 飛び込んできた災厄

 第二章 お粗末な厚労省

 第三章 異変はどう起こったのか

 第四章 告発者の「死」

 第五章 怒号飛び交う会議

 第六章 中国依存企業の衝撃

 第七章 迷走する「官邸」「厚労省」

 第八章 台湾の完全制御作戦

 第九章 リアリストたちの反乱

 第一〇章 「自粛」という名の奮戦

 第一一章 武漢病毒研究所

 第一二章 混沌政界へ突入

 第一三章 中国はどこへ行く

 第一四章 未来への教訓

と章立てされているうち「第五章  怒号飛び交う会議」まで読み終えたのでおさらい。

感染拡大は如何にして防げなかったのか

本作については、門田隆将さんのTwitterで時折言及されており、

出典:門田隆将さんTwitter(画像はTweetにリンク)

帯に記された

” 一〇〇年に一度と言われるウイルス禍の日本、中国、世界。再び「あのとき」を体験し、検証し、本質を抉る全く新しいノンフィクション ”

本書、帯

の文言も刺激的で、購入早々に読み始め。

悲劇の図式

本書について「はじめに」で

” 私は、新型肺炎発生からの事象を細かく追いながら、さらにSARS(重症急性呼吸器症候群)の際の教訓を徹底的に生かした台湾と、それを全く生かせなかった日本を比較しつつ、今回の新型ウイルス発生の意味を描かせてもらおうと思う。”(p5)

と記され、

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百田尚樹さんがユーモアを交え下した「社会」「政治」「国際」ニュースへの鉄槌:『偽善者たちへ』読了

作家 百田尚樹さんの『偽善者たちへ』を読了。

どのような背景から本書が出版されたのかというと、

” この本は有料個人サイト「百田尚樹チャンネル」の会員向けに配信しているメールマガジンの文章に加筆・修正してまとめたものです。”(p3)

というもので、内容は

 第一章 薄っぺらい正義

 第二章 人権派という病

 第三章 平和という麻酔

 第四章 韓国と中国の本質

 第五章 野党の愚

との章立てに基づき、

矛先が向けられたのは人権派弁護士に、隣国政府などで、ズバッと読み手に速球(ときに豪速球)が投げ込まれてきます。

帯、裏面

話題選択に妙あり

全238ページに及んで正論が繰り広げられると疲労してしまいそうなところトピック選択が、

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門田隆将さんが問うた新聞が書かない真実:『新聞という病』読了 

作家 門田隆将さんの『新聞という病』を読了。

はじめに」で

” 本書は、産経新聞に連載している『新聞に喝!』と、月刊『正論』に寄稿した原稿をベースに、変貌するジャーナリズムの姿や、

本質を見失いつつある世の中のありようをできるだけわかりやすく切り取り、指摘させてもらった論評集である。

私自身がさまざまな出来事やニュースに接した際に、率直に抱いた感想や見解をそのまま綴ったものと表現した方が正確かもしれない。”(p8)

と紹介があり、

 第一章 朝鮮半島危機に何を報じたか

 第二章 報道は歴史を直視しているか

 第三章 「謝罪」の後の主義主張

 第四章 命より憲法という観念論

 第五章 なぜ「現実」を報道できないか

 第六章 ”ビラ”になった新聞

 第七章 自ら放棄する言論の自由

という章立て構成。

朝日新聞の対峙

全286ページの厚みながら、多くは3ページの分量でさくさくと読み進められます。

書かれてある内容は、朝日新聞に照準合わされた論評が目立ち

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適菜収さんが斬れ込んだB層、その実像:『日本をダメにしたB層の研究』読了

作家/哲学者 適菜収さんの

『日本をダメにしたB層の研究』を読了。

(2019年)9月に参加していた舛添要一前東京都知事と適菜収さんのトークイベントで

<< 2019年9月7日投稿:画像は記事にリンク >> 舛添要一さん、適菜収さんが交わした政治の在るべきところとメディア等々:『ヒトラーの正体』刊行記念「「ヒトラーはいつだって甦る ― 永田町のバカへの警告」」トークイベント参加記

舛添要一前東京都知事が、適菜収さんを注目することになったきっかけについて、本書(若しくはB層について取り上げた著書)を取り上げられており、

当日会場で販売されていなかったことから、後日買い求めていたもの。

B層、その巨大なる・・

タイトルに冠された「B層」とは、

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近田春夫さんが斬るヒット曲、ジャニーズ、音楽業界:『考えるヒット テーマはジャニーズ』読了

近田春夫さんの『考えるヒット  テーマはジャニーズ』を読了。

最後、「考えるあとがき」

” どうか、そのあたりもう一度眺め直していただいて、俺の才能にあらためて脱帽していただければ、幸いである。”(p306)

とユーモラスな一文で締めくくられる本書に、主にどんなことが書いてあるのかについては

<< 2019年4月4日投稿:画像は記事にリンク >> 近田春夫さんが斬るヒット曲、ジャニーズ、音楽業界:『考えるヒット テーマはジャニーズ』中間記

先日アップロードした☝️中間記を参照頂ければと思います。

20年+に及ぶ長期連載の出発点

今回は本の末尾、井上孝之さんが書かれた「解説」中心に幾つか取り上げたく思いますが、

まず、時を遡ること1990年代後半に本連載が始動したのは

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