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岸田奈美さんが綴った愛ある日常が心に沁みた:『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』読了

先の三連休の中日、作家 岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読了。

先々週に読了した ↓

<< 2021年9月11日投稿:画像は記事にリンク >> 岸田奈美さんが綴った悲劇をだれかに笑ってもらいたくて書いた日記:『もうあかんわ日記』読了

『もうあかんわ日記』(2021年5月)と2冊セットで購入していた、もう一冊。なお、出版されたのは2020年9月で本書が先。

日常の見事なエンターテインメント化

『もうあかんわ日記』を読んでいた時に実感していたことですが、(悲劇を含む)日常を読み物に昇華させたり、エンターティンメント化したりすることが見事=達人の領域で、

特に印象的であったのは、

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岸田奈美さんが綴った悲劇をだれかに笑ってもらいたくて書いた日記:『もうあかんわ日記』読了

作家 岸田奈美さんの『もうあかんわ日記』を読了。

書店、SNS上などで本書が話題になっていたことは承知していた折、東武百貨店池袋店内の旭屋書店池袋店

旭屋書店池袋店で確か3セット限定の2冊セット、ラスト1セットに遭遇

見覚えのあったTweet⬇︎

事前に本Tweetに見覚え有り・・ 出典:旭屋書店 池袋店 Twitter(画像はTweetにリンク)

の現物を見つけコレクター魂を刺激され・・購入していた経緯。

悲劇も人に語って笑わせれば

本書は、

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かまいたち 山内健司さんが振り返った もがき苦しみながらステージを駆け上がってきた半生:『寝苦しい夜の猫』読了

かまいたち 山内健司さんの『寝苦しい夜の猫』を読了。

15篇収録されているうち最初の「第1夜  波乱含みの予感を胸に、最後のM-1決戦を待つ夜」で

” 昨今のM-1において、強いネタ一本だけで準決勝まで勝ち抜き、決勝進出を果たすのはかなり厳しい。

なぜなら強いネタであればあるほど、「今年の誰々のネタ面白いらしいよ」とウワサになり、ネットで先に見られたりしてネタバレになってしまうからだ。

準決勝に来る鬼コアなお客さんはほぼ全員、そのネタを知っている状態で戦わないといけなくなる。”(p011)

と、本書でしばしば登場するステージを一気に引き上げることになった(2019年)M-1グランプリに始まる公私の面白エピソードに等身大の姿をまとめた軽めのエッセイ集と思いきや

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東海オンエア てつやさんが顧りみた天才への軌跡:『天才の根源』読了

これを書いている時点、チャンネル登録者数588万人に及ぶ

大人気YouTuber東海オンエアのリーダーてつやさんのエッセイ集『天才の根源』を読了。

東海オンエアの動画は、本書購入に合わせ1本しか視聴していなかったものの、時代の支持を得るYouTuberの頭の中に興味があり、

Twitterでサイン本入荷情報に反応し入手。

サイン本購入機会を通じ入手していた一冊。

過酷な部活生活、そしてYouTube・・

本書は、

” 活発でおもしろい、魅力的な周りの友達に憧れ、圧倒され、引け目を感じるだけだった僕が、いかにしてYouTubeのチャンネル登録者数560万人を達成することができたのか。

日常を適当にさらけ出しているだけのTwitterに、なぜ200万人ものフォロワーが集まってくれたのか。

その理由と、その根源。”(p20)

が、土台となり、

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アンジャッシュ 児嶋一哉さんの世界観にどっぷり浸かる『俺の本だよ!!』読了

アンジャッシュ 児嶋一哉さんの『俺の本だよ!!』を読了。Twitterにアクセスした際、タイミング良く

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本入荷情報に触れ、即反応し入手していた一冊。

児嶋ワールドの真骨頂

帯に、おぎやはぎ 小木博明さんの

” 笑いない!涙なし!これぞ児嶋ワールド!”

のコメントが載っていて、これが言い得て妙で ^^

” アイドルになりたいという思いが募り、中学3年生のときに、とうとうジャニーズ事務所に履歴書と写真を送った。

しかし、一向に連絡はない。「何か手違いがあったのではないか?」気を取り直し、もう一度書いて送った。

まさか合格した人にしかジャニーさんから連絡が来ないなんてこと、その頃の僕は知る由もなかった。”(p021)

という強烈な自我に支配されていた?学生時代に、

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中村倫也さんがエッセイで綴った人気俳優の等身大の日常:『THE やんごとなき雑談』読了

俳優 中村倫也さんのエッセイ集『THE やんごとなき雑談』を読了。

Twitterで本書に関する話題がヒートアップしており、「サイン本買えたら・・」

(最大25倍の)抽選に挑み、訪れた好運。

の希望叶い、手元に引き寄せていた一冊。

変わりゆく周囲、等身大の姿

ダ・ヴィンチ』誌での2018年11月号〜2020年11月号に掲載されたエッセイに書き下ろし2本が加えられた構成で、

” 確かに、二〇一八年は激動の一年だった。注目度が桁違いに上がったし、ちょっとしたコメントなどもすぐにネットニュースになって、多くの方に広めていただいた。”(p47)

とキャリアの飛躍を遂げた時期に

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ビートたけしさんが、今この時代に読んだ『弔辞』読了

ビートたけし(北野武)さんが、

” 芸人の俺に、「この時代への弔辞」を読ませようと企んだ出版社があって、しかも、それがあの講談社だった。

俺は面白いと思った。生涯、読むつもりなかった弔辞を、俺がここで読んだらどうなるか。”(p19)

因縁浅からぬ講談社から出版した著書(エッセイ)を読了。

昨年(2020年)末、「うわっ、出遅れた、、」と思ったところから

探し当てたサイン本 ^^

歩いてサイン本販売店を探し出し、入手していた一冊。

出生から近未来まで

本書は、

 第1章 あのころのテレビ

 第2章 人間ってやつは

 第3章 お笑いの哲学

 第4章 さよなら古い世界

と章立てされたもと、

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爆笑問題 太田光さんがコラムで斬った社会、笑い もろもろ:『芸人人語』読了

先週、中間記をアップロードした

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爆笑問題 太田光さんの『芸人人語』を読了。

月刊誌(『一冊の本』)での連載がまとめられた著書で、後半の話題が、

” 実はこの世界に不要な人などいない。逆に言えば絶対に必要な人もいない。そんな当たり前のことが見えなくなる。

感染が終息するまでと頭ではわかっている。しかし人は自分の存在意義を問わないでいられない。自分はこの会社に必要なのか。この世界に必要なのか。皆が等しく苦しいから誰に相談することも出来ない。”(p186)

など、時節柄を反映した内容に偏ってしまったものの

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