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白井聡さんが問う「国体」という視点を通じて切り拓く日本の未来:『国体論 菊と星条旗』中間記

政治学者 白井聡さんの『国体論  菊と星条旗』が、

 第一章 「お言葉は」何を語ったのか

 第二章 国体は二度死ぬ

 第三章 近代国家の建設と国家の誕生(戦前レジーム:形成期)

 第四章 菊と星条旗の結合 ー 「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期①)

 第五章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期②)

 第六章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期③)

 第七章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期〜崩壊期)

 第八章 「日本のアメリカ」ー 「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期〜崩壊期)

 終章 国体の幻想とその力

とあるうちの第五章まで読み終えたので、

「国体」が求められる時代背景

目次(章)を列挙しただけで難解な印象が伝わるものと思いますが、

冒頭の「 序 ー なぜいま、「国体」なのか 」で、

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青木理さんが明らかにする蔓延する情報隠蔽の実態:『情報隠蔽国家』読了

先日、中間記をアップロードした

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ジャーナリスト 青木理さんの『情報隠蔽国家』を読了.-

本書の最後、「おわりの言葉にかえて」で

” 本書に収録したのは、本文中でも書いたとおり、いずれも『サンデー毎日』誌上で発表したルポルタージュやコラムがもととなっている。”(p230)

と元ネタに、

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武田砂鉄さんと青木理さんが憂う 今、我々が支配している気配、空気の正体:武田砂鉄 x 青木理『日本の気配』刊行記念トークイベント&サイン会 参加記

先日読了↓した

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武田砂鉄さんの『日本の気配』刊行記念トークショーに参加。

会場一番乗り ^〜^;

ゲストに

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『情報隠蔽国家』を上梓されているジャーナリスト 青木理さん。

「気持ち悪さ」の正体、、

森友/加計学園に公文書改ざんなど、問題を数抱えている安倍政権で、国民の多くが疑問を持ち、気持ち悪さ(≒確証はないんだけど、何かおかしい)を抱いていながら

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鈴木宗男、佐藤優両先生登壇の勉強会で、朝鮮半島情勢にイラン情勢の見極めに・・ さまざま考えさせられてきた:「東京大地塾」参加記 ⑯

月一で開催されている新党大地主催の勉強会、東京大地塾に参加。

今月(2018年5月)のテーマは「南北会談と(アメリカの)イラン核合意離脱」。

冒頭、毎日新聞の記事を読み上げる鈴木宗男新党大地代表

冒頭の挨拶では鈴木宗男新党大地代表が、

出典:毎日新聞 公式サイト(画像は記事にリンク)

毎日新聞(夕刊)に掲載された佐藤優先生の『十五の夏』の取材記事の読み上げであったり、

本題に入る前に佐藤優先生から最近TVで扱われるスキャンダルが、セクハラ、性関連などハレンチ系となっており、

従来、取り上げられていた重大ニュースが取り上げられなくなっている(扱いが小さくなっている)状況を指摘(危惧)。

重大局面を迎えている世界情勢

テーマに沿った内容では、

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青木理さんが明らかにする蔓延する情報隠蔽の実態:『情報隠蔽国家』中間記

ジャーナリスト 青木理さんの『情報隠蔽国家』を読み始めて

全251ページあるうちの99ページ(第3章の中途)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

 第1章 日米同盟の暗部と葬り去られた国家機密 ー 現役自衛官が実名告発

 第2章 「私が従事してきた諜報活動と共産党監視」ー 元・公安調査官が実名告発

 第3章 抵抗の拠点から

 第4章 共謀罪と公安警察と前川スキャンダル

という章立てのもと、前半はサブタイトルに記載されている通り、

第1章では、共産党にリークされた内部文章漏洩の犯人に仕立て上げられた現役自衛官、

第2章では、国際テロ対策担当のベテラン公安調査官がイスラム教に改宗したことから辞職に追い込まれた件での、

それぞれ実名告発により、舞台裏はマスコミで報じられないものの、当事者によって防衛省、公安調査庁の内側が生々しく語られています。

気づかざる裏側で進行していく現実

本を読みながら強く実感させられたのは、例えば第1章で事件の引き金となった

” 陸海空の自衛隊を束ねる統合幕僚監部が、法案の8月成立を前提にして、国会と国民には説明せず、海外派兵や日米共同作戦計画などについて具体的に検討していることを示す重大問題 “(p16)

を示す文書の存在が、

国会で明るになった直後(答弁者によって)はぐらかされたものの、後に現役自衛官が起こした訴訟で、国が事実上存在を認めることになり、

国会での虚偽答弁が指摘される状況になったのにもかかわらず、

” 国会やメディアで大して問題視されていない。”(p54)

という実態。

森か、木か、、

「まだ、やってんのか」と、与野党の立場に肩入れすることなく、事の推移を傍観している森友学園、加計学園問題が、

シンボリックと云えば、それまでですが、さまざま問題が露呈(進行)している最中、

特定の問題に世の中の関心、(国会の)時間、労力が集中してしまっている現実には危惧を覚えました。

(本書)後半にかけて更に生々しい実態の開示があるものと、心して読書にあたりたいと思います。

武田砂鉄さんが危惧する「気配」で自爆に向かう日本:『日本の気配』読了

前々回、中間記をアップロードした

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武田砂鉄さんの『日本の気配』を読了.-

硬いと(中間記で)書いていたわりには、時間があったこともあり、全291ページ、思いのほか、さらっと読了に至りましたが、

「第3章 愚者と巧者」で、取り上げられている内容が、ワイドショー的ネタ(小池百合子のテレビ活用法、ショーンKとの向き合い方 etc)が素材にされていて

漠然とした関心に背景を何となく掴めていたことも、ペースアップにつながったものと。

途中、(硬い≒)読み辛いと感じたところは不同意の箇所であった感も

タイトルに絡んでくるかの後半の

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武田砂鉄さんが危惧する「気配」で自爆に向かう日本:『日本の気配』中間記

フリーライター 武田砂鉄さんの『日本の気配』を

読み始めて、全5章あるうちの2章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

「はじめに」で、

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鈴木宗男、佐藤優両先生登壇の勉強会で、セクハラ問題に社会で問われる生きざまに・・ さまざま考えさせられてきた:「東京大地塾」参加記 ⑮

月一で開催されている新党大地主催の勉強会、東京大地塾に参加。

会場はいつもの、衆議院第2議員会館 1階多目的会議室

今回、冒頭の佐藤優先生の講演で語られたテーマは、野党の審議拒否など、国会運営の混乱に拍車をかけた財務次官辞任に伴うセクハラ問題。

福田前財務省事務次官のキャラが立つあまり、他の問題が隅に追いやられ、総理官邸は助かっているであろうとの見立て。

鈴木宗男新党大地代表は、記事が出た時点で、福田前事務次官が会見するべきであったし、佐藤優先生は福田前事務次官が主張している「全体をみれば・・」の主張に対して、「部分がダメなら全体をみてもダメ」だと断罪。

因みに、湘南高校出身の福田前事務次官と浦和高校佐藤優先生は、面識はないものの同年齢で、両校は姉妹校にある関係から在校時、擦れ違っている等の可能性を指摘されていたものの、セクハラ問題に対する世間とのズレは如何ともし難いと。

官僚には、1. 能力、倫理観ともある、2. 能力はあるが、 倫理観は低い、3. 能力は低いが、倫理観は高い、4. 能力、倫理観とも低いに四分類され、最もタチの悪いのが 2,に分類されるタイプで、このことは問題を深くしており、

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