鬼越トマホークの『鬼越トマホークの弱者のビジネス喧嘩術』を読了。
SNSでの入荷情報(他のサイン本を含む)に反応し

足を運んだ書店で入手していた著書。
読み始めて先ず感じたのは
” 鬼越トマホークのお笑いを見続けていると、彼らの芸にはビジネスの思考法、つまりフレームワークと通じる部分があることに気がついた。業界を分析し、まだ誰も手をつけていない領域を見出して、いち早くそこに踏み込み、新たな価値を生み出していく ー “(p4)
等、鬼越トマホークを介し構成を担われた石川嵩紘さんが汎用性を読者を示す形でビジネス書仕立てにまとめられていること。*人物の呼称は本書の記載に準じました。
本書は
第1章 喧嘩芸の思考術
第2章 YouTube「鬼越トマホークの喧嘩チャンネル」の錬金術
第3章 鬼越トマホークの仕事術
ロングインタビュー 金ちゃん、半生を語る
良ちゃん、半生を語る
スペシャル対談 鬼越トマホーク x 千原ジュニア
という目次立て。
本文には
” 金ちゃん ジュニアさんは、俺らが先輩に放った暴言について、「意外と芸人の指針になってること言ってるんちゃうか」「じゃあ、誰か芸人が止めに行ったら、ちょっとおもろそうやな」とラジオで話をしていたんです。そこから、『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京)の企画「鬼越トマホークの喧嘩を止めよう!」が生まれました。”(p21)
NSC首席と幸先良くお笑い界に進撃していくも思ったように成果見出せぬ中、金ちゃん、良ちゃんの喧嘩を止めに入った先輩に対する暴言が千原ジュニアさんの耳に入り、芸として引き上げられ鬼越トマホークが日の目を観ることになった経緯に、
” 低学年のときは「学校行きたくないな」って感じでしたが、小3のとき、小林先生っていう60歳くらいの定年間近のおじいちゃん先生が担任になって、その先生がめっちゃめっちゃイジってくれたんですよ。「お前、武蔵丸に似てんな!」とか。それがクラスにウケて、その先生はユーモアにあふれてて、そこから学校が楽しくなりましたね。「面白いって正義なんだ」という原体験でした。”(p60 / 金ちゃん、半生を語る)
というお二人がお笑い芸人を目指していった軌跡(半生)に、
” 良ちゃん YouTubeのコラボって、基本的に無料文化なんです。『街録ch』で半生を追うのはいいと思うし、あれでバーンと跳ねる人もいるんだけど、コラボの場合は無料でやってる。だったら、それを芸人版でやって、再生回数が伸びたらギャラを出しますという形で半生を語ってもらうのは、『街録ch』のパクリにもならないし、いいんじゃないかと思って始めたんだよね。”(p118)
鬼越トマホークの活動の軸となっているYouTube『喧嘩チャンネル』等を含め約280ページ。
目次は簡素ながらお二人が辿ってきた半生に、石川嵩紘さんの視点を加えられ、お笑い芸人さん本の中で読了に至るまで時間を要しましたが、
” だから、無駄だと思ってた時間が、実は未来につながってたんですね。19歳のときに初めて『龍が如く』を手に取って、「なんだこのゲーム、面白いな」って思って夢中になって遊んでいたあのころの自分に、「お前、将来このゲームに出るぞ」って言ったら、絶対信じないですよ。”(p182)
と良ちゃんが引きこもっていた時期にどハマりした『龍が如く』のキャストとして出演に至ったエピソードに「(やっぱり)好きなことは突き詰めていくべきだなぁ」とか、

” 他人の目はそんなに気にしなくてもいいと思います。俺らもこういう芸風だから、誹謗中傷がたくさんあったんですよ。エゴサーチをしてたし、最初は気にしてました。でも、結局これで飯が食えて、ある程度幸せなら、もうどうでもよくなるんですよね。「自分さえ良ければ」って言うと語弊があるけど、自己肯定感を高めれば、他人の言うことなんて気にならなくなります。”(p253)
金ちゃんの喧嘩芸ほか芸風を確立していく中で揺れた心の動きをはじめとして、自身を弱者と位置付ける鬼越トマホークの芸人サバイバルに読み応えを得られました。











