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百田尚樹さんと有本香さんが結党に突き動かされた思い:『日本保守党  日本を豊かに、強く。』読了

百田尚樹さんと有本香さんが中心となり2023年秋に結党された日本保守党の公式本『日本保守党  日本を豊かに、強く。』を読了。

発売時から本書を承知していて、「出ないかなぁ」と期待していたサイン本販売情報に

X で販売情報がポストして数十冊が瞬く間に捌けていった『日本保守党 日本を豊かに、強く。』サイン本

即反応して入手していた経緯。

本書は、

” 二〇二三年六月十六日は「日本の終わりのはじまり」と後世の歴史家に記されるでしょう。百年に一度の大悪法、LGBT理解増進法(以下、LGBT法案)が参議院で可決・成立しました。日本を根底から破壊するこの天下の悪法を強引に押し通す自民党の姿を見て、私は堪忍袋の緒が切れました。もはや自民党に自浄能力はありません。私は、真の保守新党を立ち上げることを決意しました。”(p12)

という百田尚樹代表の日本保守党結党に至る発火点に、

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桜の季節から大型連休へ向かう最中を並走する 2024年3月購入積読4冊

先月(2024年3月)頭に積み上がっていた

<< 2024年3月3日投稿:画像は記事にリンク >> 春の訪れとともに馴染み感軸に揃いし 2024年1-2月購入積読4冊

2024年1-2月購入積読4冊を4月上旬に読み終え、新たに積み上がりし

百田尚樹 有本香『日本保守党 日本を豊かに、強く。』, 養老孟司『時間をかけて考える 養老先生の読書論』, マーティ・フリードマン『マーティ・フリードマン自叙伝 音旅のキセキ 』, 中村憲剛『中村憲剛の「こころ」の話』

2024年3月購入積読4冊。

大作を含まず月4冊(≒週1冊)程度の購買量であればプレッシャーもかからず程良い感じ。

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伊東潤さんが描いた江戸に生きた人たちの窮地と心意気:『江戸咎人逃亡伝』読了

作家 伊東潤さんの『江戸咎人逃亡伝』を読了。

サイン本入荷情報に反応し、

通算10作目となる伊東潤さん(サイン)本.-

入手していた著書。

本書は、

 島脱け

 夢でありんす

 放召人討ち

の3話を収録。

島脱け」は、一代限りの武家奉公人が主人に見込まれ行った闇仕事から

” 政恒が語るところによると、安永六年(一七七七)田沼意次に連なる勘定奉行の石谷清昌は、江戸市中に流入した無宿者の処置に困っていた。そこで片っ端から無宿人を捕らえて佐渡に送り込む計画をぶち上げた。”(p11)

激務を課される佐渡送りの憂き目に遭い、繰り広げられる決死の脱出劇。

夢でありんす」は、

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山中哲男さんに学ぶ事業を動かす相談の極意:『相談する力 一人の限界を超えるビジネススキル』読了

(2024年4月)月初、事業開発、事業戦略立案を専門とされている山中哲男さんの『相談する力  一人の限界を超えるビジネススキル』を読了。

先々月頭に開催された

<< 2024年2月4日投稿:画像は記事にリンク >> 『相談する力』刊行記念!著者 山中哲男さんと吉本興業前会長・大﨑洋さんの対談会 参加記

刊行記念イベントの対象書籍として入手していた経緯。

本書は、

“「最強のビジネススキルとは?」”(p1)

と冒頭1行目で掲げた問いに、

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吉田豪さんの予定調和を抗う軌跡 最終章:『聞き出す力FINAL』読了

プロインタビュアー&プロ書評家 吉田豪さんの『聞き出す力FINAL』を読了。

サイン本入荷情報に

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 X(画像は Post にリンク) *画像は一部加工

タイミング良く反応でき、入手していた著書。

本書は

“『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)の二〇一八年八月二四・三一日号〜二〇二二年四月一日号)に掲載された連載「吉田豪の聞き出す力」を、加筆修正のうえ一冊にまとめたものです。”

というもので、本編は

” ボクも三〇年近いキャリアの持ち主なのに、やっぱり原稿料一〜二万円程度でインタビュー取材のオファーがきたりするので、この仕事でプロが育たないのもしょうがないと思うのである。”(p213-214)

というライト!?な業界の内情を吐露した内容あれば

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堀口恭司選手が貫いてきた格闘家としての覚悟とこれから:『EASY FIGHT』読了

格闘家 堀口恭司選手が自身で半生を振り返った『EASY FIGHT』を前々日(2024/3/12)読了。

サイン本販売機会を捉えて

出典:書泉_プロレス X(画像は post にリンク)

入手した著書で、2024年(購入)の一冊目。

本書は、冒頭の「まえがきにかえて  難しく考えるな」で

” 何をしたいのかにもよるけど、だいたい物事は全然難しくなんかない。同じ人間なのだとしたら、他にできる人がいるなら自分にも絶対にできる。逆にいったい何が違うのか、それを教えてほしい。要は、自分で自分にマイナスの洗脳をかけることは今すぐヤメたほうがいい。”(p3)

と格闘技に限定されない考え方の土台が示され、

 第1章 前夜

 第2章 UFC王座を目指す

 第3章 師匠との別れ

 第4章 日本人初の二冠王

 第5章 カーフキック

 第6章 格闘技をメジャーに

 第7章 新格闘技団体「TOP BRIGHTS」の方向性を役割

 第8章 「最強」の定義を考える

の章立てに沿って、

” 自分はまったく覚えていないけど、両親から聞いた話では、保育園でも幼稚園でも、担任の先生や女の先生を泣かしているような問題児だったとか。言うことを全然聞かずに、やりたいことだけやっていたワルガキだったらしい。”(p14)

という幼少期から

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春の訪れとともに馴染み感軸に揃いし 2024年1-2月購入積読4冊

先月(2024年2月)頭に積み上がっていた

<< 2024年2月1日投稿:画像は記事にリンク >> まだ肌寒い春の訪れ前に生きざまを感じ学びを得る 2023年12月購入積読4冊

2023年12月購入積読4冊を2月末に読み終え、新たに積み上がりし、

l to r:(上段)伊東潤『江戸咎人逃亡伝』, 堀口恭司『EASY FIGHT』(下段)山中哲男『相談する力』, 吉田豪『聞き出す力FINAL』

2024年1-2月購入積読4冊。

このところ書籍購買量が低下。(2023年)8月以降、10月の3冊以外月4冊。年が明けて更に低下し、1月(画像右側)2冊、2月となり、シリーズの存続も危ぶまれる?!といった直近事情。

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鈴木利宗さんが迫った讀賣ジャイアンツの球団史、選手に語り継がれる『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』読了

先週末(2024/2/24)、読み始め記

<< 2024年2月24日投稿:画像は記事にリンク >> 鈴木利宗さんが迫った讀賣ジャイアンツの球団史、選手に語り継がれる『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』読み始め

をアップロードした『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』を先月末(2024/2/29)読了。

本書は、

” 前著を刊行して以来、じつに多くの感想を得た。中には、地獄の伊東キャンプと自身の環境を、重ね合わせる作業ができて救われたといった感謝の声もあり、書籍として送り出した意義を大いに覚えたものである。しかし少しすると、伊東キャンプに参加した十八人のメンバー中、まだ八人にしか取材し得ていなかった事実に直面した。

・・中略・・  いつかは十八戦士をコンプリートすべきではないかと思い始めていた。”(p312/註:前著=『地獄の伊東キャンプ  一九七九年の伝道師たち』)

との思いから新規及び再度の取材に既存原稿の全面改稿を経て、「完全版」として出版に至った著書。

その(「読み始め」)後は

 第6章 篠塚和典

 第7章 中井康之

 第8章 二宮至

 第9章 中畑清

 第10章  平田 薫

 第11章  赤嶺賢勇

 第12章  鹿取義隆

 第13章  藤城和明

 第14章  中司得三

 第15章  淡口憲治

 第16章  河埜和正

 第17章  山本功児

 第18章  資料にみる伊東キャンプ

という章立てで、諸事情から笠間雄二さん、山倉和博さんの両捕手の登場は叶わなかったものの篠塚和典さんの

“「我々伊東キャンプを過ごしたメンバー、その後にジャイアンツで育った後輩、アテネに参加した代表選手たち・・・事あるごとに、ミスターに教わったことを話していくべきだと思う」”(p304/註:アテネ=2004年、長嶋ジャパンとして挑んだアテネオリンピック)

の思いが各方々に共有されてか、既に45年前の出来事でありながらお一人お一人丁寧、協力的な取材をもとに一冊にまとめ上げられていった事が伝わってきます。

発売記念イベントで著者鈴木利宗さんより頂戴したサイン

花咲かしたステージ異なれども

伊東キャンプを経てレギュラーを不動にした選手もいれば、浮上することなく現役を終えてしまった選手もいますが、ほぼ共通すること、例えば鹿取義隆さんは

“「伊東は自分にとって、プロ生活の礎でした。あれだけの練習を乗り切れたことが、その後のキャリアにつながった。伊東に参加していなければ、どこか途中でリタイアしてしまっていたかもしれません」”(p238)

に、赤嶺賢勇さんの場合、

” その後も活躍できませんでしたが、その伊東キャンプの経験が、プロ野球を辞めたあとに頑張り抜く根性と体力を、私に与えてくれたんだと思っています」”(p224-225)

といったように振り返られ、本書に登場する皆さんのキャリア、人生の分岐点になった二十五日間であったということ。

生々しさの具体さは本書で参照頂ければと思いますが、プロ野球の中心が、長嶋茂雄監督の教え子から更に若い世代へ移行していった中、閾値を超えた鍛錬が一流選手にプロ選手を如何に変革をもたらしたかに触れられる濃厚な証言録でありました。