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百田尚樹さんが紡いだ古代から令和に及ぶ日本人の物語:『[新版]日本国紀』中間記

百田尚樹さんが、2018年に出版し賛否を二分するなど話題を集めた『日本国紀』に150ページ増量するなど文庫化にあたり新装された『[新版]日本国紀』を読み始めて

 第一章 古代〜大和政権誕生

 第二章 飛鳥時代〜奈良時代

 第三章 平安時代

 第四章 鎌倉幕府〜応仁の乱

 第五章 戦国時代

 第六章 江戸時代

 第七章 幕末

 第八章 明治維新

 第九章 明治の夜明け

 第十章 世界に打って出る日本

 第十一章 大正から昭和へ

 第十二章 大東亜戦争

 第十三章 敗戦と占領

 第十四章 日本の復興

 終章 平成から令和へ

と、章立てされているうち「第七章  幕末 」(上下巻に分かれた文庫版の上巻相当)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

手に取った(購入したのは)文庫ではなく、オリジナル判子+シリアルナンバー付の愛蔵版 出典:百田尚樹さんTwitter(画像はTweetにリンク)

本書は、

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伊東潤さんが描いた熊本城を託された男の生きざま:『もっこすの城 熊本城築城始末』読み始め

作家 伊東潤さんの『もっこすの城  熊本築城始末』を読み始めて

 プロローグ

 第一章 蛇目紋の家

 第二章 反骨の地

 第三章 日之本一之城取

 第四章 天下静謐

と章立てされているうち「第一章 蛇目紋の家」を読み終えたので、そこまでのおさらい。

(2021年)4月に読んだ『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』に

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惹き込まれた経緯から「また何か、伊東潤さんで・・」と思っていた折、

出典:メトロ書店熊本本店Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本入手機会に遭遇し、手元に引き寄せていた経緯。

肥後を託された命運

冒頭(プロローグ)、本能寺の変直後の混乱に始まり、一連の過程で安土城を守るため命を賭した父を失った長男(木村藤九郎秀範)が、

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吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』読了

週前半に、中間記⬇︎

<< 2021年6月22日投稿。画像は記事にリンク >> 吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』中間記

をアップロードしていた吉川浩満さんの『理不尽な進化  増補新版』を読了。

その(中間記)後、読み進めた 進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの理論的貢献などについて考察を深めた

 終章 理不尽にたいする態度

は、それまでの難度が一、二段上がった感じで、章の全体像を掴むには至らず、

” 大事なことは、運というものが、徹頭徹尾、人間にたいして求心的に働く概念であり、人間的要素そのものである点だ。”(p363)

に、

” ここで大事なことは、ふだん私たちは正気や常識や慣習によってこの偶発性をつねに乗り超えているということであり、しかし同時にその乗り超えに失敗することもあるということだ。”(p369)

といった部分的な理解に軽度に刺激を得るような形に。

斬新なる斬り口、呼んだ反響

巻末の「あとがき」を読むと

” 本書の単行本を刊行して六年半が経った。・・中略・・ まず、幸いにも予想をはるかに超える数の読者ー  ・・中略・・ また、いくつもの大学や大学院の入試問題に使用された。”(p442)

と、例のないアプローチから批判を含め大きな反響を呼びながら

購入本に書かれていたサイン

解説」を記された養老孟司先生によると

” 進化論の面白さはどこにあるか、なぜそれが専門家の間でも極端な論争を呼ぶのか、本書はみごとに説明する。近代の欧米思想史にもなっている。

・・中略・・

私は近年ここまでよくできた思想史を読んだ覚えがない。”(p448)

との絶賛のされようで、タイトルから関心を抱かれた方に、当該分野に親しみのある方々には、相応の読み応えを提供してくれるものと考えます。

吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』中間記

文筆家、編集者 吉川浩満さんの『理不尽な進化 増補新版』を読み始め

 序章 進化論の時代

 第一章 絶滅のシナリオ

 第二章 適者生存とはなにか

 第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか

 終章 理不尽にたいする態度

 文庫版付録 パンとゲシュタポ

等、章立て(別途、まえがきあとがき 他)されているうち「第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか 」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

サイン本販売現場に遭遇し、

サインきっかけで内容への興味を刺激され、購入。

内容への興味を刺激され、触手を動かしていた経緯。

絶滅に追いやられた生物の歴史

冒頭の「まえがき」で、

” 私たちはふつう、生物の進化を生き残りの観点から見ている。進化論は、競争を勝ち抜いて生存と繁殖に成功する者、すなわち適者の条件を問う。

そうすることで、生き物たちがどのように姿形や行動を変化させてきたかを説明する。そこで描かれる生物の歴史は、紆余曲折はあれど、サクセスストーリーの歴史だ。

しかし本書は、それとは逆に、絶滅という観点から生物の歴史をとらえかえしてみようと提案する。敗者の側から見た失敗の歴史、日の当たらない裏街道の歴史を覗いてみるのである。”(p7)

” 本書の主目的は、進化論を解説したり評価したりすることよりも、進化論と私たちの関係について考察することにある。

いいかえれば、進化論を通じて私たち自身をよりよく理解しようとする試みである。”(p9)

など本書の試みについて示され、(第一章以降の)本編で

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ウマヅラビデオが問うたもう一つの人類史:『シン・人類史』読了

チャンネル登録者数 127万人(2021/5/11現在)を誇るウマヅラビデオ著『シン・人類史』を読了。

動画は⬇︎

 3万部突破したウマヅラビデオの書籍『シン・人類史』の裏の話

以外、ほぼ鑑賞しておらずも本の内容に関心を持ち、

ヴィレッジヴァンガード ルミネエスト新宿店で開催されたサイン会

サイン会に参加するべく入手していた経緯。

人類の対立軸

・・という経緯から、本筋の動画からの流入であれば、本の内容も入りやすかったと思われるところ

扱われているテーマの陰謀論、都市伝説の前提知識が地点からの始まりで登場する用語への馴染みなく苦戦気味のスタートも、

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伊東潤さんが描いた、古代日本に理想国を造り上げた者たちの軌跡:『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』読了

小説家 伊東潤さんが、蘇我馬子の生涯を描いた『覇王の神殿』を読了。

Twitterでサイン本が稀少である旨が流れてきて、

出典:伊東潤さんTwitter(画像はTweetにリンク)

サインが書かれている動画を見ているうち

出典:潮出版社(画像はTweetにリンク)

「サイン本、買えたら(読んでみよう)」の思いに至り、売場を往訪した際、

” 馬子、推古大王、聖徳太子らが目指した理想の軌跡を辿る “

なる帯から想起させられる内容に「日ごろあまり感じないロマン(のようなものを)感じ、最後の一冊で売り出されていたサイン本との巡り合いから

「あった〜!サイン本(@最後の一冊)」

手元に引き寄せていた著書。

「政則 十番勝負2020」で登壇されていた著者 伊東潤さん。不参加ながらこれも遠因だったかも!?出典:タワーレコード渋谷店Twitter(画像はTweetにリンク)

父から子へ託された仏教国への悲願

近年、日本史への興味を強くしているものの、もっぱら対象は近現代史で

本書の主人公 蘇我馬子は、名前は頭に入っていたものの「教科書の最初の頃に出ていたなぁ」という程度。

序盤、

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百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』読了

断続的に約10日に及んで読み進めていた

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作家 百田尚樹さんの『地上最強の男  世界ベビー級チャンピオン列伝』の全506ページを先ほど読了。

本書の真打ちとでも云うべき、キャシアス・クレイ/モハメド・アリは

” ヨハンソンを弄んだ黒人青年の名前はキャシアス・クレイ、後のモハメド・アリで、十九歳になったばかりだった。”(p371)

371ページ、第19章(冒頭)にして登場。

モハメド・アリという衝撃

当初はNOI(ネーション・オブ・イスラム)、マルコムX等との関係から世間から距離を置かれながらも、

帯びたスター性に、仕掛けた過激な舌戦に、試合を重ねるごとに見せつけた実力に、

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百田尚樹さんが紡いだ「地上最強の男」の系譜:『地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝』中間記

週中に読み始め記⬇︎をアップロードしていた

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百田尚樹さんの『地上最強の男  世界ヘビー級チャンピオン列伝』をその後、読み進めていき

 第七章 放浪のチャンピオン

 第八章「マナッサ・モーラー」

 第九章「戦う海兵」

 第十章「動くアルプス」

 第十一章「シンデレラマン」

 第十二章「褐色の爆撃機」

 第十三章 世紀の一戦

 第十四章 無敵のチャンピオン

 第十五章 黄昏の王者

 第十六章「シンシナティ・コブラ」

まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

ジョー・ルイスがリングで、リング外と

章をまたがった形で登場し、存在感を植え付けられたのが

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