「武道・格闘技」カテゴリーアーカイブ

堀口恭司選手が貫いてきた格闘家としての覚悟とこれから:『EASY FIGHT』読了

格闘家 堀口恭司選手が自身で半生を振り返った『EASY FIGHT』を前々日(2024/3/12)読了。

サイン本販売機会を捉えて

出典:書泉_プロレス X(画像は post にリンク)

入手した著書で、2024年(購入)の一冊目。

本書は、冒頭の「まえがきにかえて  難しく考えるな」で

” 何をしたいのかにもよるけど、だいたい物事は全然難しくなんかない。同じ人間なのだとしたら、他にできる人がいるなら自分にも絶対にできる。逆にいったい何が違うのか、それを教えてほしい。要は、自分で自分にマイナスの洗脳をかけることは今すぐヤメたほうがいい。”(p3)

と格闘技に限定されない考え方の土台が示され、

 第1章 前夜

 第2章 UFC王座を目指す

 第3章 師匠との別れ

 第4章 日本人初の二冠王

 第5章 カーフキック

 第6章 格闘技をメジャーに

 第7章 新格闘技団体「TOP BRIGHTS」の方向性を役割

 第8章 「最強」の定義を考える

の章立てに沿って、

” 自分はまったく覚えていないけど、両親から聞いた話では、保育園でも幼稚園でも、担任の先生や女の先生を泣かしているような問題児だったとか。言うことを全然聞かずに、やりたいことだけやっていたワルガキだったらしい。”(p14)

という幼少期から

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山崎照朝師範の圧と優しさに直に触れてきた:大山倍達生誕100年記念スペシャルイベント「天才 山崎照朝の心」参加記

先月(2023年7月)、インターネット上を往来していると、

出典:闘道館(画像はイベントページにリンク)

とあるイベント情報がヒット!「お〜、これ本読んでたなぁ」と履歴を紐解けば・・

<< 2021年1月14日投稿:画像は記事にリンク >> 森合正範さんが迫った伝説の空手家の実像:『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』読了

2年半前。伝説の域で、このような機会が巡ってこようとは予想外よもやの展開に「行くしかないでしょう!」と、早々に舞台となる闘道館を訪れ申し込み。

そこから1ヵ月ほどを経て迎えた当日。今まで参加してきたイベントの何れとも異なる雰囲気を感じつつ、

楽しみ過ぎて整理券番号#1という開催前の滑り出し ^^

入場、着席を経て開演。

齢七十六の凄み、迫力と優しさ

冒頭向けられたマイクで、喋ることが苦手で今回と同様の誘いはこれまでもあったものの全て断ってきたところ

まずはドージョーチャクリキ古河支部長 相澤宏使さんが進行役を務められてのトーク

今回は何故かOKしてしまったと ^〜^;A  ただ次第に進んでいったトークでは、まったく苦手さを感じられず、

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畑山隆則さん、原功さん、二宮清純さんが語ったリング上で伝説を築いたチャンピオンたち:『昭和平成ボクシングを語ろう!』読了

元世界WBA世界スーパーフェザー級にWBAライト級と日本人4人目となる2階級制覇を達成した畑山隆則さんと、「ボクシング・マガジン」元編集長原功さんと、スポーツジャーナリスト二宮清純さんによる対談を軸に構成された『昭和平成ボクシングを語ろう』を読了。

本書は、

 第1章 史上最強は誰だ? ー ファイティング原田と井上尚弥

 第2章 昭和を背負った名ボクサー、名勝負・前編 ー 白井義男〜ガッツ石松まで

 第3章 昭和を背負った名ボクサー、名勝負・後編 ー 具志堅用高〜赤井英和まで

 第4章 平成を熱くした名ボクサー、名勝負 ー 大橋秀行〜竹原慎二まで

 第5章 畑山隆則が駆け抜けた時代 ー 世界王者渇望時代に現れた平成の名チャンピオン

 第6章 平成後期を沸かせた名チャンピオン ー 長谷川穂積、内山高志、山中慎介、村田諒太

という章立てに沿って、

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関脇豊ノ島 井筒大樹親方が振り返った波乱万丈の土俵人生:『豊ノ島自伝 七転び八起き』読了

豊ノ島関 井筒大樹親方の『豊ノ島自伝  七転び八起き』を読了。中間記後、

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読み進めたのは 、第3章  激動の関取時代 の中途及び

 第4章 関取の座

 第5章 引退へ

の2章+α。

” 一世一代の対決まで10数分のインターバルがありましたが、あっという間に感じました。再び大銀杏を結い直してもらうと、スイッチが入りました。

相手は大横綱だろうが関係ありません。「やってやるぞ」という気持ちしかありません。”(p127)

という平成22年11月場所に14勝1敗の戦績から白鵬関と挑んだ優勝決定戦のエピソードに、

” 一言でいえば、彼は天才タイプです。

自分は不器用だったから考えるタイプでしたが、彼は考えなくてもできてしまう。あのスパッと二本入る技が考えなくてもできるんだからすごいですよ。”(p136)

と土俵で鎬を削った元横綱稀勢の里 二所ノ関寛親方の豊ノ島評に、

” 新十両を決めたときも泣かなかったのに、このときはまさに号泣です。・・中略・・

これだけ時間がかかって何度もやめようと思ったのを必死に踏ん張った末の関取復帰です。改めて大きな感慨がありました。自分でも本当にすごい経験をしたなと思います。”(p178)

幕下に陥落しながらも2年ぶりの関取復帰を決めた力士人生晩年のハイライトに。

光と影の落差、やり切った土俵人生

身長170㎝(力士採用規定は173㎝)に満たず、師匠の元時津風理事長が導入した「第二検査」で力士人生を切り拓き、

賜杯は叶わずも白鵬関と優勝決定戦を争うまでの栄光の一方、アキレス腱断裂などの怪我により

” 関取として百万円以上の月給を頂いていたのが、幕下に落ちてわずかな手当を除けば、給料はゼロとなり、今までの貯金を切り崩す生活が始まりました。”(p171-172)

という生活が既述の通り2年に及び

購入本に書かれていたサイン

最後

” やはりケガから復帰して一度は、琴奨菊関と対戦したかったです。彼とは中学時代からのライバルであり親友です。”(p15)

の願いは成就しなかったものの、身体的不利に、相次いだ怪我に、野球賭博関与といった不祥事を乗り越えての波乱万丈の土俵人生がよく伝わる自伝でした。

関脇豊ノ島 井筒大樹親方が振り返った波乱万丈の土俵人生:『豊ノ島自伝 七転び八起き』中間記

豊ノ島関 井筒大樹親方が、18年の土俵人生を振り返った『豊ノ島自伝 七転び八起き』を読み始め初日で

 第1章 宿毛での少年時代

 第2章 双葉山道場での猛稽古

 第3章 激動の関取時代

 第4章 関取の座

 第5章 引退へ

と章立てされているうちの 第3章 激動の関取時代 の中途までを読み終えたので、そこまでのおさらい。

サイン本販売情報に反応して

ポストカードに先着でサイン入りポスターなど盛りだくさんであった購入特典.-

入手していた経緯。

生命の危機を抱えながら歩んだ力士への道

まず、幼少の頃、お父さまから

“「お前はこれから勉強して日本一になれるのか? 相撲だったら日本一になれるかもしれない。だったら、相撲だけをやって日本一を目指せ」”(p31)

とユニークな後押しを受け

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井上康生さんが、全日本男子柔道強化チーム監督として賭けた日々:『初心 時代を生き抜くための調整術』読了

井上康生前全日本男子柔道強化チーム監督の『初心  時代を生き抜くための調整術』を読了。

サイン本販売情報に

寒空の下、足早に動いてサイン本を確保

即反応して入手していた一冊。

” いつの時代も壁を突破するのは、創造性に富み、自由で大胆な発想を持つ人だと思います。

目標達成のためには、かつて誰もやったことのない手法を取り入れ、ときに周囲を驚かせます。”(p3)

の一文に始まる本書は

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那須川天心選手が振り返った、過去の発言に込めていた思い:『天心語録』読了

格闘家 那須川天心選手の『天心語録』を読了。

サイン本販売情報に反応して、

フロイド・メイウェザーと拳を交えるなど、注目の格闘家本をサイン入りで

入手叶っていた一冊。

天心 by 天心

本書は「生き方」「強さ」「試合」などカテゴリー別に、那須川天心選手が発言した言葉を

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井上康生前監督が全身全霊で挑んだ日本柔道復権への取り組み:『改革』読了

井上康生全日本柔道男子強化前監督の『改革』を読了。

先の東京オリンピックの柔道の戦績に井上康生監督の手腕に注目が集まっていた折、サイン本入手機会を捉え手元に引き寄せていたもの。

ロンドンでの屈辱からリオでの復活まで

本書は、師と慕う山下泰裕さんから

“「康生、おまえはロンドン五輪で屈辱を経験し、今の強化現場をよく知っている。日本代表を立て直したいという情熱も人一倍持っているんだろう?だったらやりなさい。”(p30)

と背中を押され、ロンドン五輪男子代表 史上初金メダルゼロという屈辱から、捲土重来を期したリオ五輪では金メダル2つを含む全階級でメダル獲得までに取り組んだこと中心に書かれています。

具体的には

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