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大下英治先生が紐解く、政界の巨魁たちが繰り広げた幹事長権力闘争の舞台裏:『幹事長秘録』読了

先日、刊行記念講演会に参加した

<< 2018年4月20日投稿:画像は記事にリンク >> 大下英治先生が語った政治史を動かしてきた幹事長烈伝と安倍政権のこれから:「大下英治が語る、歴代『幹事長秘録』と安倍政権の行方」参加記

大下英治先生の『幹事長秘録』を読了。

政治を動かす幹事長の腕力

本の中、後半(前半は中間記で取り上げ)は、

郵政解散に代表される小泉純一郎政権時の山崎拓、安倍晋三、武部勤の各幹事長が果たした役割、

或いは政権交代が起こり、小沢一郎幹事長が民主党幹事長で目指した制度改革など。

更に、話しは(第二次)安倍晋三政権時の内容も収録され、谷垣禎一、二階俊博幹事長の時まで。

その他、時を遡れば「加藤(紘一)の乱」の鎮圧に奔走した野中広務幹事長のエピソードなど網羅的に昭和四十年以降の政治史がカバーされています。

必然的に時代が今に近づくほど、関心を高く持つようになり(=初めて知る話題が多い)ましたが、

谷垣禎一幹事長(当時)の

” 現代は、非常に先の展望が見えにくい時代になっていると思うんです。

これは日本だけの話ではなく、アメリカの大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の躍進など見ていてもわかるように、

安定したバランスの取れた人よりも、閉塞感を壊すような期待を抱かせる激しい印象の人を求めるところがあるのかな、と思います。”(p313)

と世の中が政治家に期待していることの捉えに、長く懸案として横たわっている隣国との関係について、中国については

” 中国が世界の中心であるという中華思想も強く持っています。それが具体的にどういうところに現れるかというと、彼らの考える中華思想が、国際法の秩序と矛盾する場合があるわけなんです。

それは中国の持つ対外的な領土的欲求に現れていると思います。だからといって、中国も国際法を否定しているわけではありません。

むしろ、自分たちに都合の悪いところを薄めて、都合のよいところを使おうと、極めてプラグマティックに国際法を研究していると言ってもいいかもしれません。”(p314-315)

韓国については

” 「韓国は、ずいぶん成長しましたが、民族分断の歴史もありますし、周囲には中国や日本があり、アメリカの影響も受けざるを得ない立場にあります。そこに韓国の苦労があります。

自国よりもボリュームの大きい国に取り囲まれた状況のなかで、どうやって自分の国を立てていこうか、という難しいジレンマがあるわけです。

隣国の日本は、その韓国の難しい状況、立場をある程度、理解する必要があると私は思っています。”(p315)

といった大局的な捉えは(本書の主題からやや外れるかもしれませんが)政治関連のトピックに触れる上で、重要な論点であろうと読み進めている中で突き刺さってくる部分でした。

日中関係を動かす、二階・習近平ライン

また、二階俊博幹事長の中国と築いている独自のパイプも同様で、

” いまでこそ、会えばにこやかに握手程度は交わす中国の習近平中華人民共和国主席と安倍首相の関係だが、ほんの少し前までは、口も利かないような関係だった。

それを「このままではいけない」と、「一帯一路」に対する政府間交渉のなかで、二階が剛腕を発揮し、変えていく。

安倍政権は、「一帯一路」は中国の支配する政治経済構想であり、日米は関係せずという方針で臨んでいた。

当然、そのことは中国側の承知していて、平成二十九年五月十四日、十五日に北京で開催された「一帯一路」国際会議の式典に安倍首相には招待状を送らなかった。

ところが、二階には招待状が来たのだ。外務省や官邸筋の一部が「行かないでくれ」というのを押し切って、二階は中国に向かった。

二階には「ここで行かなければ、日中関係は完全に冷え込む」という読みと危機感があった。

・・中略・・

五月十六日の北京の釣魚台国賓館での習近平国家主席と二階の面談が、日本側の駐中国大使が驚くほどの和やかな面談となった。

駐中国大使は言っていた。

「こんな穏やかな秀主席は見たことがない。素晴らしい」(以下省略)”(p343)

と、昨今の日中接近はドナルド・トランプ大統領の外交姿勢の変化によるものと受け止めていて、その側面は大きいかと思いますが、

引用した動き(信頼関係)も影響してのことであろうと、希望を感じた部分で、本書の主題に沿えば幹事長が果たす役割の大きさも感じるところでもありました。

本を手に取る前は349ページにも及ぶ厚さに意識が向かいますが、一旦、読み始めると、政権与党No.2 幹事長から見た近代政治史がコンパクトにまとめられている一冊でありました。

大下英治先生が語った政治史を動かしてきた幹事長烈伝と安倍政権のこれから:「大下英治が語る、歴代『幹事長秘録』と安倍政権の行方」参加記

先日、中間記をアップロードして

<< 2018年4月19日投稿:画像は記事にリンク >> 大下英治先生が紐解く、政界の巨魁たちが繰り広げた幹事長権力闘争の舞台裏:『幹事長秘録』中間記

現在、読み進めている大下英治先生の『幹事長秘録』刊行記念「大下英治が語る、歴代『幹事長秘録』と安倍政権の行方」に参加。

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大下英治先生が紐解く、政界の巨魁たちが繰り広げた幹事長権力闘争の舞台裏:『幹事長秘録』中間記

政治経済の分野でノンフィクション作品を数多手がける作家 大下英治先生の新著『幹事長秘録』を読み始めて

全349ページあるうちの半分程度、145ページまで(第三章  平成の”喧嘩師”幹事長列伝)を読み終えたので、そこまでのおさらい。

内側から描く凄腕幹事長の実像

冒頭(「はじめに」で)、

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小泉純一郎元首相が振り返った、議員活動を通じて実現しようとした日本への思い:『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』読了

小泉純一郎元首相が、自身の政治家としてのキャリアを振り返った『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』を読了。

先月参加した講演会↓の対象書籍で、

<< 2018年3月10日投稿:画像は記事にリンク >> 小泉純一郎元首相が原発ゼロを通じて説く日本への思い:『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』刊行記念 小泉純一郎講演会「日本の歩むべき道」参加記

 序章 ルポ・「涙」のアメリカ訪問記 常井健一

 第一章 仁 小泉純一郎

 第二章 義 小泉純一郎

 第三章 礼 小泉純一郎

 第四章 智 小泉純一郎

 終章 「信」を問う 常井健一

という章立てのもと、主として小泉純一郎元首相が語ったことをかつて『小泉純一郎独白』を出版されている

<< 2016年2月26日投稿:画像は記事にリンク >> 小泉純一郎元首相の本音が、本を越えて次々と突き刺さってきた:『小泉純一郎独白』読了

(取材・構成)常井健一さんが、まとめられて上肢された一冊。

小泉純一郎元首相を突き動かした一言

序章と第一章は記述の重複が散見され、引っかかるところもありましたが、先日の講演会のテーマにもなった

トモダチ作戦被害者支援基金」に、小泉純一郎元首相が携わることになった経緯がまとめられており、復習的な意味合いで読めました。

東日本大震災後、韓国行きを変更して復興支援に当たってくれた米兵の

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鈴木宗男、佐藤優両先生登壇の勉強会で、トランプ大統領が左右する東アジアのパワーバランスに、日本の置かれている現実に・・ さまざま考えさせられてきた:「東京大地塾」参加記 ⑭

月一で開催されている新党大地主催の勉強会「東京大地塾」に参加。

今回は2ヵ月振りに(衆議院第2議員会館)1階多目的会議室

やや遅れての到着となる佐藤優先生到着前に、冒頭、鈴木宗男新党大地代表から挨拶があり、

冒頭の鈴木宗男新党大地代表挨拶

森友学園問題を描くマスコミの姿が、平成14年のいわゆる鈴木宗男事件で、鈴木宗男代表と佐藤優先生が社会との対峙を強いられたメディアスクラムに酷似している状況を指摘。

善悪の構図を決め付けられ、安倍晋三首相、安倍昭恵夫人が頭から悪い人と決めてつけられている状況に危惧を示され、あくまで追求されるべきは「土地がなぜ大幅に値引きされたのか」にあると。

この点に関しては、やがて到着された佐藤優先生も事実、認識、評価(=司法)が分けて論ぜざるを得ないところ

認識と評価に議論が終始されている状況を問題視されていました。

盛り上がる(脱線?する)As Is シナリオ・・

トランプ大統領により書き換えられる東アジアの力関係

そこから佐藤優先生の今月選んだテーマ「南北首脳改題」に話題が移行。相次いで発表された南北首脳会談、米朝会談の経緯から

(日本)外務省のおごりを指摘。韓国が、ドナルド・トランプ大統領の側近に食い込んでいた実態に、水面下での日本の複数の動きが表沙汰になるなど、主導権を取れていない状況を指摘。

印象的であったのは、ドナルド・トランプ大統領の登場によって東アジアのパワーバランスが変わってきていること。

中国もロシアもドナルド・トランプ大統領の考えを予測出来ず静観を余儀なくされ、トランプ大統領と北朝鮮の(相対の)ゲームになっている。

中国もロシアも状況がひと段落しないと身動きを取れない状況を覚悟しながら、日本だけは(空気を察せず)何とか出て来ようとしていることに懸念を示されておられました。

刻々と脈打つ国際情勢

そこから50分ほど参加者からの質問に答える質疑応答。

元工作員暗殺未遂で悪化するイギリスとロシアの関係に話題が及び

出典:BBC NEWS JAPAN(画像は記事にリンク)

ロシア政権を敵視することでイギリスで利益を得ているであろう勢力に、プーチン大統領が手を下す意図が不明で、また証拠の提示がない中で事態が進行していっている状況(全体像が見えぬ不気味さを指摘)を疑問視。

国内では27日に決まった佐川元国税庁長官の証人喚問の見立て(奇想天外なことで視点を逸らす他ない)など、

ホットなトピックに、持つべき視座に、推量に、蓋然性の高い展開が、さまざま示されていきました。

今回は、事務方による協議の積み重ねでは導かれない=予見を持ちづらいドナルド・トランプ大統領の決断に翻弄されるであろう東アジアのパワーバランス(含.アメリカと北朝鮮が友好国となる可能性)に、

きな臭くなっていくイギリスとロシアの関係など、何れも現時点で着地点を予想しづらく、今回の東京大地塾で示された見立てを参考に、しばし事の推移に注目してみたく思いました。

小泉純一郎元首相が原発ゼロを通じて説く日本への思い:『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』刊行記念 小泉純一郎講演会「日本の歩むべき道」参加記

小泉純一郎元首相登壇の講演会に参加。

会場は紀伊國屋サザンシアター。約500席は早々に捌けていった注目度

(2018年)2月に出版された『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』刊行記念として開催されたもので、

冒頭は、本のメインテーマともなっているトモダチ作戦被害者支援基金の設立の経緯から・・

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古賀茂明さん、望月衣塑子が公開論議で語った今、そこに迫っている危機:『THE 独裁者』刊行記念 公開論議&サイン会 参加記

先日、読了記をアップロードした

<< 2018年3月2日投稿:画像は記事にリンク >> 古賀茂明さんと望月衣塑子さんが迫った、安倍晋三政権の闇と深層:『THE 独裁者』読了

『THE 独裁者』を上梓された古賀茂明さんと望月衣塑子さんによる公開論議&サイン会に参加。

文書改ざん疑惑の深層

冒頭、最近明るみになった森友問題に関して財務省の公文書改ざん疑惑。

古賀茂明さんも通産省に在籍されていた頃、報告書を改ざんされた過去を持ち、

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古賀茂明さんと望月衣塑子さんが迫った、安倍晋三政権の闇と深層:『THE 独裁者』読了

元通産官僚で現在は「改革はするが、戦争はしない」をスローガンに掲げる市民の集まりフォーラム4をリードされている古賀茂明さんと、

菅義偉官房長官の会見でのやり取りで脚光を浴びることになった東京新聞 望月衣塑子さんの共著『 THE独裁者  国難を呼ぶ男!安倍晋三』を読了。

看過してはならない深層

お二人に共通することとして、安倍晋三政権の問題提起、警鐘といった立場がありますが、

 PART 1  大胆予測!安倍政権の未来図

     PART 2  森友問題とは何だったのか?

     PART 3  加計学園疑惑の深層

    PART 4  安倍政権の正体

    PART 5  私たちにできること

という目次立てのもと、

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