「百田尚樹」カテゴリーアーカイブ

百田尚樹さんが橋下徹さんに感じた違和感の正体:『橋下徹の研究』読了

小説家 百田尚樹さんが、昨年(2022年)末に出版された『橋下徹の研究』を読了。

百田尚樹さんが、Twitterで昨秋

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はTweetにリンク)

執筆を明らかにされてから注目していたタイトル。

本書は、

” 私は彼の膨大な発言を俯瞰して、とんでもないことに気が付きました。一見、支離滅裂な発言に見えますが、そこにはある方向性がはっきりと示されていたように見えたのです。

それは大衆を「ある思考」へ誘導しようとするものではないのかというものです。

私はそこに非常に危険なものを感じました。この本を書く動機はそれでした。”(p2)

という出発点から

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百田尚樹さんが紡いだ古代から令和に及ぶ日本人の物語:『[新版]日本国紀』読了

先週、中間記 ↓を

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アップロードした百田尚樹さんの『日本国紀』を読了。

その(中間記)後、読み進めたのは

 第八章 明治維新

 第九章 明治の夜明け

 第十章 世界に打って出る日本

 第十一章 大正から昭和へ

 第十二章 大東亜戦争

 第十三章 敗戦と占領

 第十四章 日本の復興

 終章 平成から令和へ

文庫本の「下巻」部分。

奇跡、そしてそれから

最も百田尚樹さんの思いが込められた記述は

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百田尚樹さんが紡いだ古代から令和に及ぶ日本人の物語:『[新版]日本国紀』中間記

百田尚樹さんが、2018年に出版し賛否を二分するなど話題を集めた『日本国紀』に150ページ増量するなど文庫化にあたり新装された『[新版]日本国紀』を読み始めて

 第一章 古代〜大和政権誕生

 第二章 飛鳥時代〜奈良時代

 第三章 平安時代

 第四章 鎌倉幕府〜応仁の乱

 第五章 戦国時代

 第六章 江戸時代

 第七章 幕末

 第八章 明治維新

 第九章 明治の夜明け

 第十章 世界に打って出る日本

 第十一章 大正から昭和へ

 第十二章 大東亜戦争

 第十三章 敗戦と占領

 第十四章 日本の復興

 終章 平成から令和へ

と、章立てされているうち「第七章  幕末 」(上下巻に分かれた文庫版の上巻相当)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

手に取った(購入したのは)文庫ではなく、オリジナル判子+シリアルナンバー付の愛蔵版 出典:百田尚樹さんTwitter(画像はTweetにリンク)

本書は、

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百田尚樹さんが迫った人生を激変させる目から鱗な時間の本質:『百田尚樹の新・相対性理論』読了

小説家 百田尚樹さんが、「時間」の本質に斬り込んだ『百田尚樹の新・相対性理論』を読了。

本書を読んだ方々から「もっと早くこの本に出会っていれば・・」といったレビューが百田尚樹さんのもとに寄せられていたとの状況から

物色していたサイン本を見つけ、購入.-

(2021年)2月初旬の購入時から楽しみにしていた著書。

伸び縮みする時間

本書は「週刊新潮」誌上での連載が、加筆修正などを経て書籍化されたもの。まず冒頭の「はじめに」で

” 人類は「長生き」のために、とんでもないことを考えました。それは医学や栄養学とは全く異なるアプローチの発想です。

このアプローチはまさに画期的なものでした。人類が他の人類を圧倒し、凄まじい発展を遂げることができたのは、実はこのおかげなのです。その発想とはどういうものか?

それは「時間の概念を変える」ということです。

・・中略・・

私はこの発見を「新・相対性理論」と勝手に名付けました。

約百年前、アルバート・アインシュタインが「相対性理論」を発見し、「時間」が伸びたり縮んだりするものだと理論的に説明して、世界をあっと言わせました。

・・中略・・

さらに言えば時間は重力によっても進み方が変化します。それらは世紀の発見と言えるものでしたが、実は人類は何万年も昔から、時間が伸びたり縮んだりすることを知っていたのです。

そう、人類は「時間の概念を変える」ことで、「長生き」が可能だということに気付いたのです。”(p10)

と示され、

本書で斬り込まれる時間(帯、裏面)

本編で

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百田尚樹さんのミステリー『野良犬の値段』に存分に惹き込まれた(読了記)

小説家 百田尚樹さんが、昨年(2020年)末出版した話題のミステリー『野良犬の値段』を読了。

百田尚樹さんご自身の自信作にして、情報番組等でも取り上げられた話題作.-

当初500ページに迫る分量に加え、ストーリーがしっかり頭に入るよう電車移動など雑念の入る状況を排除した形でのスケジュールを見計らっていましたが、

読み始めから早々ページをめくるスピードに加速感がつき、程なく事前の杞憂を吹き飛ばされ、在宅時間を最大限活用し快調に読了に至りました ^^

百田尚樹さんに頂戴したサイン

謎めき、そして突きつけられるメッセージ

話しは、突如インターネット空間に立ち上げられた謎の誘拐サイトに端を発し、

” これまで企業に身代金を要求する事件はいくつもあった。しかしそれらは役員や社員を誘拐している。

・・中略・・

しかし今回、誘拐された人物は全員ホームレスだと言われている。”(p85)

と奇異な設定の下、

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百田尚樹さんが紐解き警鐘を鳴らした日本国憲法:『百田尚樹の日本国憲法』読了

百田尚樹さんの『百田尚樹の日本国憲法』を読了。

本書は、

 第一章 日本国憲法はおかしい

 第二章 第九条に殺される

 第三章 この国はどうやって守られてきたか

 第四章 日本における「天皇」の存在

 第五章 憲法誕生時にしかけられた罠

 終章 今こそ憲法改正を!

との章立てに沿って、第一章で

” 独立国家のための憲法ではないと感じる理由の一つは、緊急事態を想定した条文がないことです。

国民の命を脅かすような有事(他国の侵略や大災害)が起こった際は、通常の法律では対処できません。

また、時間的にとても間に合わないことがよくあります。こんな時、政府は超法規的な措置によって果断に対処する必要があります。”(p25)

第二章で

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百田尚樹さんが新型コロナウイルス対応に揺れた事態に示した怒りと危惧:文庫版『カエルの楽園2020』読了

作家 百田尚樹さんの『カエルの楽園2020』を読了。

文庫化に先立って公開されたウェブ掲載版⬇︎

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を読んでいたのが、(2020年)5月中旬。

3ヶ月程度の期間の短さの割りには既読感のようなものを覚えず、百田尚樹さんのツイートで

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はtweetにリンク)

相応に書き換えも行われたことも影響してのことでしょうが、読みどころは

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百田尚樹さんと江崎道郎さんが、日本の近未来に鳴らした警鐘:『危うい国・日本』読了

作家 百田尚樹さんと、安全保障、インテリジェンスに精通されている評論家 江崎道朗さんとの共著『危うい国・日本』を読了。お二人の対談によって進行。

虎ノ門ニュース」を視聴していて、江崎道朗さんの専門性に触れ「何か(著書を)一冊」と思い、本書に手が伸びていた経緯。

冒頭、百田尚樹さんが担当された「はじめに ー 日本を危機に陥れる「デュープス」をご存知ですか?」で

” 今回の新型コロナウイルス(中国肺炎)は、もしかしたら私たち国民と政府を目覚めさせるきっかけを与えてくれたかもしれません。

それは「国を守る」「国民の命を守る」とはどういうことかを私たちが初めて考えることができたからです。”(p2)

と記され、門田隆将さんの『疫病2020』⬇︎

<< 2020年7月4日投稿:画像は記事にリンク >> 門田隆将さんが迫った新型コロナウイルスを巡る攻防の舞台裏:『疫病2020』読了

での展開されていた論と通底する内容ですが、

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