A.T. カーニー 2018年グローバル都市調査 ②(グローバル都市展望)
” グローバル都市展望は、「個人の幸福度」「経済」「イノベーション」「ガバナンス」の4つの観点、13の評価基準を基に、既に地位を確立した都市に対抗しうる都市を特定している。
グローバル都市展望では、サンフランシスコが4年連続で首位の座を守った。シリコンバレーの高成長企業がけん引役になっているサンフランシスコは、引き続き、「イノベーション」面で優れている。
A.T. カーニーのパートナーで、グローバル・ビジネス・ポリシー・カウンシルのマネージングディレクターを務めるエリック・ピーターソンは次のように述べている。
「勢いがある都市には、イノベーションと発展に対する強いコミットメントを伴うエコシステムがある。
これまで以上に、都市は成長を推進する投資を引き付けることが重要になっている。本調査で上位に入った都市は、そのために何をすべきかを理解している」。
・・中略・・
◾調査概要
2018年グローバル都市調査は、世界135都市を対象とし、次の2つの調査から構成される。
・グローバル都市指標(Global Cities Index):2008年に開始。「ビジネス活動」「人的資源」「情報交換」「文化的経験」「政治的関与」の5つの重要な観点、27の評価基準で、都市の現在のパフォーマンスを検証したものである。
・グローバル都市展望(Global Cities Outlook) : 2015年に開始。「個人の幸福度」「経済」「イノベーション」「ガバナンス」の4つの観点、13の評価基準で、各都市の将来的有望性を評価している。”(出典:朝日新聞 DIGITAL)
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A.T. カーニー 2018年グローバル都市調査 ①(グローバル都市指標)
” 経営コンサルティング会社A.T. カーニー(本部:米国イリノイ州シカゴ、東京オフィス:港区)は、今年で8回目となる「グローバル都市調査(Global Cities)」を実施し、2018年5月29日 、最新の結果を発表した。
本調査は、都市の現在のパフォーマンスを評価する「グローバル都市指標(Global Cities Index:GCI)」と、将来の有望性を分析する「グローバル都市展望(Global Cities Outlook:GCO)」の2つで構成される。
今年は全世界135都市を対象に調査を行った。この結果は、グローバル企業が拡大、投資、人材獲得に最も適切な場所を選定する際に有用で、2つの調査は相互を補完し、世界トップの都市の現況と今後成長が期待される都市の有望性についての見方を提供している。
また、今年の調査では、最近ますます世界中の人材や企業投資を惹きつけている中国の巨大都市についても特記している。
A.T. カーニーのパートナーで本調査の共同指揮をとるマイク・ハイルズは、次のように述べている。
「アマゾンの米国内第2本社の設立先を巡って誘致合戦が繰り広げられたように、各都市間の競争は現実にあり、競争に勝つことで得られるものもこれまでになく大きくなっている。
しかし、多くの都市で、投資や人材を惹きつけるため適切な分野に投資するメリットが理解されないまま、手遅れになっているケースが見られる。
私たちは、企業経営者が現在機会のある場所、将来有望な場所を選定するためだけでなく、都市が開発・変革を目指してより積極的な戦略を策定する基盤として、本調査を役立てて頂きたいと考えている」。
■グローバル都市指標(GCI)
本調査は、「ビジネス活動」「人的資源」「情報交換」「文化的経験」「政治的関与」の5つの観点、27の評価基準を基にランク付けしたものであり、世界で最も影響力のある各都市のパフォーマンスやグローバル展開に関する洞察を提供している。
グローバル都市指標では、ニューヨークが2年連続で、世界で最も競争力と影響力の高い都市となった。ニューヨークは、「ビジネス活動」において大きく改善し、「人的資源」においても世界トップのスコアを獲得して、首位の座を確固たるものとした。
A.T. カーニーのコンサルタントで本調査の共同著者であるニコル・デシバーグ・フリーアは「GCIは、企業が事業戦略を変更する際に、成長を実現して適切なバランス人材で業績を維持するためには、どこでどのように活動すれば良いかを決定するための重要な情報になる」と述べている。”(出典:朝日新聞 DIGITAL)
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グレートバリアリーフ、3万年で5回の死滅危機脱す 研究 ②
” 世界遺産に登録され、数百万の観光客が訪れるグレートバリアリーフは現在、サンゴ白化現象に連続して見舞われる苦境にあえいでいる。白化は気候変動に関連する海水温上昇が原因で起きる。
ウェブスター氏と国際チームは、グレートバリアリーフが陥っている現在の苦境をより長期的な背景の中でとらえたいと考えた。
過去3万年間に及ぶ大陸氷床の拡大と縮小によって生じた変化にグレートバリアリーフがどのように対応してきたかを、研究チームは10年以上にわたり調査した。
■魚の「育児室」
今回の研究は、約2万1,000年前に最終氷期間の最寒冷期(最終氷期最盛期、LGM)に入る以前からの期間を対象としている。
当時の平均海水位は現在より約120メートル低かった。
LGMに至るまで海水位が降下したのに伴い、約3万年前と2万2000年前に2回の「壊滅的大量死」事象が発生したことを、研究チームは発見した。
これらの事象はサンゴ礁が空気にさらされたことが原因で起きた。その後、生き残ったサンゴが回復を図るために海の方へ徐々に移動した。
LGMを過ぎて氷床の融解が進むにつれて、今度は海水面上昇に起因する大量死が1万7000年前と1万3000年前に2回発生したことを、研究チームは明らかにした。これらのケースでは、サンゴ礁は陸の方へ移動した。
そして約1万年前に5回目の大量死事象が起きた。これは海水面の上昇と同時に大量の堆積物が海に流出したことが原因とみられる。
ウェブスター氏によると、地球が新たな氷河期に向かうと考えられているため、グレートバリアリーフは「過去の地質学的パターンに従うとすれば、いずれにせよ今後数千年以内に再び死滅寸前に追い込まれる可能性が高い」という。
「だが、人為的な気候変動がこの死を早めるかどうかは、現時点ではまだ分からない」
海洋生物種の約4分の1のすみかとなっているサンゴ礁は、多くの魚種の稚魚が育つ「育児室」の役割も果たしている。”(出典:AFPBB News)
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グレートバリアリーフ、3万年で5回の死滅危機脱す 研究 ①
” オーストラリア東海岸沖にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)は過去3万年で5回にわたり消滅寸前の危機から回復したとする研究結果が28日、発表された。
グレートバリアリーフは現在、海水の温度と酸性度が上昇する中で深刻なストレスにさらされている。
今回の研究結果はグレートバリアリーフがこれまで考えられていたより大きな回復力を持つ可能性があることを示唆している一方で、
今日ほど猛烈な脅威に直面したことはこれまでに一度もなかった可能性が高いと、研究チームは指摘している。
英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)に掲載された論文の共同執筆者で、豪シドニー大学(University of Sydney)のジョディ・ウェブスター(Jody Webster)氏は
「現存する多くのストレスと近い将来に生じると予測されるストレスによって引き起こされる変化のペースに耐えて生き抜く能力が、現在の状態のグレートバリアリーフにあるかどうかについては重大な懸念を抱いている」と話す。
グレートバリアリーフはこれまで環境の変化に対処するために、海水位が上昇傾向にあるか下降傾向にあるかによって海の方か陸の方へ海底を移動してきたことが、今回の研究で分かった。
研究チームは海底16か所で掘削した岩石コアから得られた化石データに基づき、グレートバリアリーフが年に20~150センチ移動できたことを明らかにした。
環境的な難題の集中砲火を浴びている現在の状況に耐えるには、この速度では不十分かもしれない。
グレートバリアリーフが「これほどのペースで進行するSST(海面水温)と海水酸性度の変化に直面したことは恐らくないだろう」と、ウェブスター氏はAFPの取材に語った。
変化のペースは「現在、そして将来の予測においても以前よりはるかに速い」という。”(出典:AFPBB News)
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世界で最も裕福な国 トップ29(#20オーストラリア)
” 国際通貨基金(IMF)が4月に公表したデータによると、世界 で最も裕福な国にとって、その面積の大きさは必ずしも富を意味しないようだ。
IMFは年に2度、世界の国々の経済力に関する膨大なデータを公表していて、1人あたりの購買力平価(PPP)ベースのGDP(国内総生産)によって、世界の国・地域をランク付けしている。
ランキングの上位10の国・地域は全て、アメリカや中国、ドイツといった純粋にGDPで世界をリードする国に比べ、面積も小さく、人口も少ない。
1人あたりの購買力平価ベースのGDPが4万5000ドル(約500万円)以上の国・地域は以下のとおり。”(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN)
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環球時報、対豪関係に言及
” 中国の共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、23日付の論説記事で、最近のオーストラリアの反中国的な姿勢に不満を示すため、同国との関係を縮小すべきだとの見解を示した。
これには輸入の削減やターンブル豪首相の訪中の延期が含まれる。
ターンブル政権は昨年末、外国人による政治献金を禁じるなど外国人の政治介入を制限する法案を提出し、中国政府がこれを反中国的な対応とみなしたことで、両国の関係が悪化した。
中国の王毅国務委員兼外相は今週、ビショップ豪外相と会談し、冷え込んだ両国の関係を正常化するにはオーストラリア側が「色眼鏡」を外す必要があると指摘した。
環球時報は、中国がオーストラリアとの関係を速やかに改善させるよりも、当面は苦しませるべきだと指摘。
「中豪関係を破棄する必要はない。しばらくの間、関係の進展を遅らせればよい」とし、例として「ターンブル首相は今年訪中する必要はない。数年後に訪問すればよい」とした。
豪メディアによると、ターンブル首相は両国関係改善のため年内の訪中を計画している。
また環球時報は「経済・通商部門以外の中国閣僚はオーストラリアとの交流を延期することが可能だ」と指摘した。
このほか、中国が輸入する鉄鉱石、ワイン、牛肉などについて、オーストラリア産でなく米国産に切り替えるべきだと訴えた。”(出典:REUTERS)
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クイーンズランド州の人口、予想より4年早く500万人突破
” QLD(註:クイーンズランド)州の人口は予想より4年早く500万人に達する見通しだ。
パラシェイ州首相は、「15日に生まれる赤ちゃんが500万人目の州民になる」と州議会で述べた。
QLD州の人口が400万人に達したのは13年前。人口500万人達成は2022年と予想されていた。
また、2040年に600万人に達すると予想されるが、年およそ8万人増加している現状を踏まえ、こちらも10年早まると考えられる。
同州の人口1.7%増は、全国平均(1.4%増)よりも高い。
海外からの移民や自然な人口増が主な要因とされる一方、クイーンズランド大学のエリン・チャールズ・エドワーズ人口統計学者は、シドニーやメルボルンの住宅高騰も理由の一つと指摘する。
エドワーズ博士は「QLD州は人口増に対応しているがの、州南西部で公共交通機関を増やす必要がある」と警告する。
連邦政府は先週発表した新年度予算案のなかで、ブリスベンのメトロ建設計画に3憶ドルを計上している。”(出典:Jams. TV)
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レベルズ、メルボルンでサンウルブズを返り討ちにす
” スーパーラグビー(Super Rugby 2018)は25日、第15節が行われ、サンウルブズ(Sunwolves)は13-40でメルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels、オーストラリア)に敗れ、連勝は2で止まった。
先週、香港で行われたストーマーズ(Stormers、南アフリカ)戦から14人を入れ替えたサンウルブズだったが、
ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)に選ばれているレベルズのマリカ・コロイベテ(Marika Koroibete)にハットトリックを許すなど、計6トライを奪われた。
勝ったレベルズは、オーストラリア・カンファレンスで首位に立つNSWワラタス(NSW Waratahs、オーストラリア)との勝ち点差を1に詰めている。”(出典:AFPBB News)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる