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アンソニー・ロビンズ語録でリフレッシュする週末、日曜日

 

昨日の記事をアップするために、久々、手に取った『一瞬で自分を変える言葉』が、今の自分に良い感じであったので

>> 転んだら、また立ち上がりましょう の巻:習慣化、再始動日。  <<

その中から3つを抜粋。

不安定を楽しめ。それが人生の質を決める。

” 人は変化を拒絶して生きることはできない。肉体は常に変化しているし、年齢とともに精神的な成長も遂げる。いつも不安定な状態にいるのが人間なのだ。 ・・中略・・

安定・安心は幻想にすぎない。不安定を受け入れ、変わりゆく自分を楽しまないと、人生の質は高まらない。”  (p66-67)

4月にアンソニー・ロビンズが来日した際に、同じステージに上がって、会場を一つにまとめ上げた

ハイパープレゼンターの大森健巳  さんに、この事を質問にしに行った経験があり、

アンソニー・ロビンズが好んで使うフレーズの

” Live With Passion ” の Passion の不安定を意味するとの事。人生を充実したものに作り上げて行ける否か、心の声に従う勇気、不安定を(どの程度)受け容れるかによって決まってくるようです。

この辺り、芸術家の故岡本太郎さんの哲学とも一致するような。

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体の使い方、言葉の使い方、焦点の当て方で人生が変わる。

” 自分の状態を変えるには、3つの方法がある。

①体の使い方。 ・・中略・・猫背でうずくまったような体には、パワーはみなぎらない。グッとお腹に力を入れて、背筋を伸ばしてみよう。それだけでも十分に効果がある。

②言葉の使い方。 辛い、キツい、厳しい、できない。そんな言葉を使っていたら、絶対に状態は良くならない。「今日こそは頑張るぞ」「これで一歩前進した」。前向きな言葉を、意識的に投げかけてみよう。

③焦点の当て方 ・・中略・・うまくいかない事実ばかりに焦点を当てていてはいけない。事実に別の焦点を当て、解釈を当てるのだ。うまくいっている人の焦点の当て方を参考にしてもいい。

これらの一つでも実行すれば、必ずあなたの人生は変わる。

・・中略・・

背筋を伸ばし、力強い言葉を使い、良い部分に焦点を当て、違うアプローチやってみるのだ。あなたの状態が変われば、それに応じた結果が必ず表れる。” (p72-73)

ここはアンソニー・ロビンズをフォローしている方々にとって、基本中の基本ですね。特に体の使い方は3つの中の重要度で55%を占める「イロハのイ」に相当する事と。

 

すべての出来事は、あなたへのギフトである。

” 人生のあらゆる出来事は、あなた「に」起きるのではない。あなた「のために」起きている。これ以上の最悪な事態はないと感じることもあるだろう。

しかし、それもあなたの人生へのギフトなのだ。どう活かすかは、あなたにかかっている。” (p84-85)

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この事は日本でアンソニー・ロビンズ・メソッドの第一者と言われる 池松耕次 さんによると

「自分を成長させるために福の神が与えてくれた試練に感謝しよう」という表現になりますね。

 

マックス・マキューンが『戦略大全』が誘(いざな)う、人生に戦略を

 

ここのところ読み進めている『「戦略」大全』が、第6部あるうちの第5部に入ってきたので、中間地点での整理。

と考えていたら、現在 am01:04につき、さらっと。

 

戦略 x 331ページ

著書名を読んで字の如く、「戦略」に照準を合わせて書かれた本で、企業が採った様々な紹介が成されていて、記載が具体的で

1章が10ページ程度なので、テンポ良く読み進める事が出来ます。

 

戦略とは「本当に欲しいものを手に入れるべく」の レール敷き

冒頭で、本書の役割を・・

” 戦略とは、未来を形づくることだ。だが、優れた計画でも、常に現実社会で機能するとは限らない。

本書の目的は、戦略を使って「本当に欲しいものを手に入れるために、いま何をすべきかを明確にすること」であり、戦略を実践的なものにすることだ。” (p20)

と明示され、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグの

” Done is better than Perfecet(完璧を目指すよりも、まずやってみよう)” (p32)

と同社のスローガンを紹介に始まり、章の頭で紹介した企業例をもとに、如何に戦略が機能したか、

「成功の基準」であったり、「落とし穴」であったり、様々な角度からの分析が成されています。

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格言を足がかりに迫る「戦略」

読みやすい半面、自分が実際、数値を盛り込んだ詳細な計画を立てて、実行する状況にないことから

読んでは抜け落ちて的な感覚で、広くオススメするタイプの本とは異なりますが

戦略についての格言も豊富(下記)で、手元に置いておく価値はあるかもしれず、その辺は本の後半の内容も合わせて結論を導ければと思います。

” 何事であれ、より良い方法はどこかに存在するものだ。現在地と目的地を結ぶ、より良いルート(急成長している新市場、新たな手法、顧客、アイデア)はどこかにあり、発見されるのを待っている。” (p33)

“戦略家として考えることは、望ましい状況を実現する可能性を探ることだ。周りで起きていることを認識し、過去の傾向を見極め、数手先を読みながら多次元のチェスをプレーする。” (p56)

” 戦略とは、目標をの達成を目指すものである。リスクとは、目標とそれを達成するための組織の能力の間にある差だ。” (p68)

” 私たちはリスクの見積もりを誤ることで、避けるべきリスクをとり、とるべきリスクを避けてしまうのだ。さらにこれらは、情報不足、個人的恐怖、集団の力学などによって悪化する。” (p75)

本の前半を読み返し、付箋箇所を振り返っみて、改めて気になった言葉、上記の通り。

 

 

神田昌典さんが伝授してくれた目から鱗な営業の極意x2:『禁断のセールスコピーライティング』読了

 

前回に続いて、神田昌典さんの『禁断のセールスコピーライティング』から。

>> 神田昌典さんが断言する「高飛車な営業スタイルが、信用につがなる」の真意  <<

30年の調査期間で実証された、顧客との絶対的信頼感を10分で築く方法とは・・

第4章「禁断のセールス」編 の「短時間で顧客との信頼関係を築く」と題された項目内の10分で築く信頼関係として、

一般的には「お客とお酒を飲むこと」と思われているが、もっと効果的な方法で

神田さんがジャック・ワース(アメリカで30年間、300業種のトップセールスマンに共通するセールス方法を調査した結果)が教えてもらったという方法が

“見込客の7歳以前の話をする。” (p233)

というもの。

” なぜ7歳以前の話をするのかといえば、相手が取引に値するかどうかという判断するため ”

” 見込客が、7歳以前に両親との葛藤があり、その葛藤が現在まで怒りという形で続いている場合は、取引をしてはいけない。なぜなら、その怒りが取引先である自分に向けられる可能性が高いから” (p233-234)

立ち入った質問とたるため難度が高いと思いきや、神田さんが実践したところ、「実にいい会話を持てることがほとんど」 (p234)であったそうな。

ここで相手が怒り出すような事があれば、先々、契約に至る事は難しいであろうと。

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この会話が終わった後・・

” 自然の感情として相手に対する敬意が涌いてくる。相手も同様に、幼馴染の友人のような感情を抱くことになる。つまり、その他の営業マンとはまったく次元の異なる関係が作られている “(p234)

という効果があるそうで、これが決定力を推進する役割を果たす事になるようです。

本で紹介されている会話具体例・・

営業マン:「いつ頃この会社を創業されたのですか?」ーーー「27年前だな」

営業マン:「創業されたきっかけは?」ーーー「いやぁ、ほかに仕事がなかったんだよ。オイルショックでね。だから、しようがなく始めたんだよ」

営業マン:「何を大学で勉強していたんですか?ーーー「経済だな」

営業マン:「経済を勉強しようと思ったのは、なぜですか?」ーーー「高校で野球ばかりやっていたから、それしか受からなかったんだよ」

営業マン:「野球を始めたのは、いつからですか?」ーーー「そうだな。6歳のときには、父親とキャッチボールしてたな・・・・・・」

こうすると、比較的、短時間で子ども時代にまでさかのぼれる。そして、調べたいのは両親との関係だ。

営業マン:「ご両親との関係はどうでしたか?ーーー「子どもときは、いやぁ、怖かったよな」

営業マン:「それはなぜですか?」ーーー「うちは醤油屋だったからなぁ。小学生でも自分の工場で働かなけりゃならなかったのだろう。それを手伝わないと、怒鳴られるからな」

営業マン:「そのときに、どう感じました?」ーーー「そりゃ、寒かったよ。冬でも水で醤油瓶を洗うんだからな。こんな父親を持ったのを恨んだこともあった」

営業マン:「今は、どう思われていますか?」ーーー「いやぁ、もう親父もお袋も亡くなっちゃったからね。感謝してるよ。」(p235-236)

出来るセールスマンは自然とやっていた!

と、まぁこんな会話の例示ですが、何でも

“トップセールスマンの8〜9割が、意識するしないにもかかわらず、この方法により信頼関係の構築を行なっている。” (p237)

そうな。神田さんご自身でも

” 高飛車で突っ走れるのも、「この方法を知っていれば、どんな会社でもトップセールスになれるだろう」との自信がある” (p238)

ためであると。

セールスの極意として抑えておくべき事は、わずか2つ

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と、『禁断のセールスコピーライティング』の後半では営業の極意は・・

” お客が、「この商品が欲しい」と表明し、そして欲しい理由が明確でないかぎり、商談を続けてはならない。

実に高飛車な営業スタイルだが、逆にそれが信用につながる。” (p212)

” 見込客の7歳以前の話をする。” (p233)

の2点。神田昌典さんの本ならではの「非常識」な感じが、ある種、爽快な読後感を運んでくれました ^^ 〜

神田昌典さんが断言する「高飛車な営業スタイルが、信用につながる」の真意

 

300ページ弱の「顧客心理」を射抜いた実例の数々

『禁断のセールスコピーライティング』を読了。

巻末に挟んでいたレシートの日付を、確認すれば5月10日。

285ページの分厚さに、休み休み読んでいた影響もありますが、後半が格段に面白く、まるでマンガを読んでいるかのような(笑)

本書は著者である神田昌典さんが主催されている中小企業の経営者を対象の「顧客獲得実践会」を通じて得られたノウハウのうち

セールスコピーライティングに関する内容が凝縮、再販された一冊と理解していますが

格段に面白かったのは、第4章「禁断のセールス」編と第5章「神田のセールスレター」編。

 

「お願い営業、こめつきバッタ」では売れない営業の世界の真実

「禁断のセールス編」では、

” いったい、お客は、どんな基準で、購買を決定するのか? ”

の問いに、アメリカで調査された結果が

” 1.信頼出来る営業マン  2.商品品質   3.価格 “(p207)

と示され、

” 購入するときには、信頼できる人から買う。つまり1対1の、人同士の関わりの中で、購買が決まっていく。” (p207)

“「多くの営業マンは、「お客に気に入られること=信頼されること」だと思い込んでいる。 ” (p207)

が、ここに大きな誤りがあって、神田さんは

” しかし、周りを見回してほしいが、お願い営業で稼いでいる人がいるだろうか?トップセールスマンに、こめつきバッタはいるだろうか?”(p209)

と。本書では・・

” お客が、「この営業マンは信頼できる」と思うときはどんなときだろうか?”(p210)

” お客が(営業マンを)信頼出来ると思うのは、十中八九、断られたとき なのである。”(p210)

と実態を指摘。具体的に、これは

” 買う側のメリットにならない場合、売ることを断る営業マン ・・・・・・” (p210)

 

営業マンが潜在顧客を見極める3つのポイントがある

と、上記の如く説明されていますが、『売り込まなくても売れる!』(ジャック・ワース著)によると・・

” 1. お客が自分の商品を必要であり、買いたいと思っているかどうか。

2. お客に、この商品を買う予算があるかどうか。

3. この取引をすることで、売り手および買い手の双方にメリットが生じるかどうか。

この3点について見きわめて、取引する価値がないと判断した場合には、丁寧にお断りする。” (p210-211)

” つまりお客が、「この商品が欲しい」と表明し、そして欲しい理由が明確でないかぎり、商談を続けてはならない。

実に高飛車な営業スタイルだが、逆にそれが信用につながる。”(p212)

誰もが犯してしまいがちな営業での過ち・・

逆に絶対にやってはいけない事として、

” 「1人のお客も逃さないように、説得しよう」と思うからその焦りがお客に伝わってしまう。”

説得してはいけない。説得しようとすれば、お客は必ず不買心理を高める。” = ” 売れない営業マンは頭を下げる。トップセールスマンは、お客を切り捨てる。” (p213)

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といった流れから、本では具体的なセールストークの紹介まで披露されています。

真剣なお客さんは、営業マンから切られるリスクを感じ取っている

神田昌典さんというと、このスタンスは自分でも分かっていて、個人では高飛車、非常識という先入観があり、

ご本人と接する機会があった時には、かなりのギャップを感じましたが(笑)

>> 神田昌典さんライブコンサルティング その弐(5/31): お金が無くても幸せな人を目指そう」の意味するところ <<

” セールスとは、「今すぐ客」を見きわめる。” (p230)

” 営業マンの仕事は可能性の低いお客には時間を使ってはならない。”(p219)

本章或いは本書の中で、一番刺さりのあった一文は・・

” 真剣なお客ほど、営業マンから切られることがリスクと感じるから、必ず「購入したい」と言ってくる。 ” (p222)

との部分。確かに、顧客側の立場に自分が居る時の心情を振り返ってみると、よく実感できます。

実例に富み具体的で、人間心理をよく突いていた一冊でした。繰り返し読み、実践でのフィードバックを経ていく事を通じて、大きな価値を得られます。

 

神田昌典さんに学ぶセールスコピーライティング:『禁断のセールスコピーライティング』中間報告

 

現在、神田昌典さんの読みかけの本が2冊。1冊は神田昌典さんが主宰されている顧客獲得実践会の会員向けにセールスライティングについて書かれていたものをまとめ『禁断のセールスコピーラインティング』

と、もう1冊は電子書籍版で購入した監訳の立場で関わられた『「型を破る人」の時代』。

購入後、中断していましたが『禁断のセールスコピーライティング』の読書を再開。

文章とは・・、売れるメッセージとは・・

受講中の「実践会アカデミー」の教材でもセールスコピーライティングについて学んでいますが

多面的に捉えられるという意味で、同じ受講生の方からも後押しもあり、購入した次第。

神田さんが文章の役割と定義する

” 文書はね、情報を伝えるものじゃないんだよ。気持ちを伝えるものなんだ。” (p35)

を土台に、

「商品をどういう口で販売すれば、売れるメッセージになるか?」という点について「2つの大きなステップ」があるとして・・

” 売れるキャッチフレーズというのは、その深い理解から生まれるのである。売れるキャッチフレーズが思い浮かばないのは、適切な質問を仕方を知らないからだ。

そう、適切な応えは、適切な質問をすることよって得られる ” (p26)

「適切な質問」はセールスコピーライティングの分野に止まらず、人生の質に及ぶとまで神田さんが言い切られる大事な事柄。

黄金律「PASONAの法則」とは?

次いで、2つ目の重要なポイントは、物語を語る “順番”。これが神田昌典さんを代表する1つのアプローチ法で

「PASONAの法則」と称される、顧客の購買心理を人間が行動するメカニズムに落とし込んだライティング・テクニック。

P(=Problem)・・・問題点の明確化

A(=Agitation)・・・問題点の炙り立て

So(=Solution)・・・解決策の提示

N(=Narrow Down)・・・絞り込み

A(=Action)・・・行動への呼びかけ

上記プロセスに従って・・

” 自分を主語にするのではなく、「 相手を主語に」を考え続けなければならない ” (p5)

” 人間は無意識レベルでは、否定形と肯定形を区別できない。” (p55)

等々、売れるためのノウハウが事例をもとに事細かに手引きされています。

経験は自信を裏打ちする

また、

” 自分が発信した情報が、相手から評価・判断を受けると、脳の神経回路が太くなる。

すると、今までは、ちょっと無理があるかなぁと思っていても、自分に自信が持てるようになる。自信を持つと、それを見ているお客も「さすがだ」と感心する。” (p65)

と、原則的な事ですが場数を踏む事の重要性についても内容が及んでいます。

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さて現在、第1章まで。残りあと4章、190ページと濃密な学びの旅です。

 

石川知裕前衆議院からメッセージを頂戴し考えた「逆境」の人たちに出来ること

先日、読了した『逆境を乗り越える技術』の感想を石川知裕前衆議院議員にFacebookのメッセージ機能を介して送ったところ返信を頂きました。

感想というよりは、実態としては石川知裕さんへの激励的意味合い。というのは本に・・

続きを読む 石川知裕前衆議院からメッセージを頂戴し考えた「逆境」の人たちに出来ること

ブレンドン・バーチャードが問ふ、人が最期に向き合う三つの質問:『人助け起業』読了

『人助け起業』を読了。

確認したら購入日のレシートが5月13日。346ページに及ぶ分量に途中の中断も有り、時間を要しました。

上半期最終日との動機付けが働き、本日フィニッシュ。

購入のきっかけは、Facebookのニュースフィードに友人が上げていた事で本書を知り、内容に興味を持った次第。

■関連投稿

>>  1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい  <<

>>『人助け起業』に学ぶ、「最初の二年間」を耐える事、一箇所集中の原則  <<

著者のブレンドン・バーチャードについては名前を知りませんでしたが、日本で『奇跡が起こる遊園地』なる著作が発売されて、アメリカでは結構、著名な方であるようです。

 経験に込められた計り知れない価値

人生、キャリア、ビジネスなどの各分野で専門性を持った人が、如何にその分野で、人の役に立ち、経済的に独立を経ていくか

著者の経験談を踏まえ、著者によると類書がないノウハウ、マニュアル満載の内容。

” 世界中に集まる客はみな同じ欲求 ・・中略・・ 価値が欲しいのであり、あなたがそれを与えれば、彼らはあなたを支持し、あなたに従い、あなたから買い、あなたに敬意を払う。” (p338)

と巻末の総括的部分で著者が述べていて、人それぞれ・・

” あなたのアドバイスや人生経験は、自分では想像もできなかったほど貴重なものである。” (p328)

そこに至るには誰しも乗り越えるべき壁があり、

” 自分の意見を世の人々に伝えるのはあなたにとって怖いことかもしれないが、人々はあなたが想像したよりも受容力があり励ましてくれることが多い ” (p337)

” 自分のメッセージを世に広めるのを妨害する最後のバリアは、まさに「恐れ」である ” (p338)

として、人は恐れによって自分のメッセージを語る事をためらいがちであるものの

それは他人にとって(その人にしか語れない)貴重な学びの糧を奪いかねない状況である場合が多い。

実際、今の時代は・・

” わたしたちはまた、途方もない変遷の時にいる。がむしゃらに働くだけではだめで、人生にはもっと豊かな何かがあるから、それを追い求めないといけない、ということに気づきつつある世代が、ついに誕生した。

いまや、解雇されたり退職したりで、新しい機会を求める人々が、何千万といる。だれもが、もっと創り、もっと与え、もっと関わり、もっと成長し、もっとつながることを求めている。

人々はいま、自分の世界を積極的に探索し、過去の軛から脱しようとしている。自分の潜在能力を開花させられる新しいアイデアを求めているのだ。だから指導や創造的刺激に飢えている。” (p342)

と、著者は、今までになく人それぞれの専門性に「価値」が見出されている時代と分析。

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各分野の専門家に声を、この時代だからこそ、声を上げる必然性が呼びかけられています。

恐れを克服した先の世界

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声を上げるとは、具体的に・・

” 自分自身の話を伝え、自分独自のコンテンツを創ること ” (p302)

そして・・

” 客にとって ・・中略・・ 彼らの目標について考え、A地点からB地点へ移動するのに役立つ実践的トレーニングを提供すること ” (p312)

ポジショニング、パッケージング、プロモーティング、パートナーリング等の詳細は本で語られていますが、印象的であったのは下記の人生訓。

人が死の床で向き合う三つの問い

” 悲劇の最たるものは死そのものではなく、生きているうちに心を死なせてしまうことです。死の床につくと、人は稼いだお金や成し遂げた業績のことなどどうでもよくなります。

ふつう人は死の床で三つの問いを発するのです。1 私は賢明に生きてきたか? 2 わたしはうまく充分に愛してきたか? 3 わたしはしっかり世の中に役立ってきたか? ” (p296)

” わたしたち人間はみな、実は共通する経験をするのであり、どんな人のメッセージでもほかの人のそれと重なり合うことが多いのである。

しかし、それでも人はみな自分なりに教訓を学び、自分なりの結果を出し、新たな価値を出し、新たな価値を創り出して、それを人々のために役立てる。

それは人それぞれが独自に体験することであり、その人にしかできない新しいことなのだ。” (p297)

” 世界を変える必要はない、だれかひとりの世界を変えればいいんだ  ・・中略・・ ほんの小さいことでもいいのです、価値あることをすればいいのです。 ” (p301-302)

” 人間はみな同じ人生の旅をして同じようなことを発見するのだと、気づくことができたからです。

言い回しが多少ちがっても、また、自分が置かれている状況の見方であろうと、だれもがそうした発見を人に伝えようとするとするべきだと、わたしは思わずにはいられません。

生きること、愛すること、そして善い行いをすることは、人間ならだれしも重要と思う普遍的価値なのです。” (p302)

ノウハウの惜しみない開示に止まらず、最後は「かくあるべし」といった人生論にも視野を拡げられ

先日参加した池松さんのセミナーの内容と重複しますが

>> 池松耕次プラチナパスポート その六:起きた事は変えられないが、意味は変えられる  <<

自分の経験を価値として伝える事が、人それぞれの使命として背負っている事柄である事は真理であるようですね。

『人助け起業』に学ぶ、「最初の二年間」を耐える事、一箇所集中の原則

一旦、中断していた『人助け起業』の読書を再開。前回の紹介が何時だろうと振り返れば、5月30日・・

>>  1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい  <<

志が試される、最初の二年間

” 自分で事業をはじめると、最初の二年間は、冗談抜きで、恐ろしいと同時に人生で最も心浮き立つ充実した期間となりうる。

あなたは一気に「大きくしたい」と思うかもしれないが、結局のところ事業は期待したよりもゆっくりと成長しないことのほうが圧倒的に多い。

それでも、挑戦、自由、事業のオーナーであること、客との関係などを、たいへん有意義と思えるはずだ ”  (p208)

” ビジネス規模が小さいあいだも気持ちまで小さくしては絶対にいけない ” (p208)

” 現在の状況がどのようなものであっても、自分自身と自分のメッセージのための壮大なビジョンをもつ必要があるのだ。

その壮大なビジョンこそ、行動へと、目標達成へと、駆り立ててくれるものなのである。” (p210)

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と今までは起業に至るノウハウが紹介されていましたが、本の中盤に入って、それらノウハウを携えて起業した後で試されるメンタリティについて言及されています。

起業家が、設立の志を砕かれてしまうのに時期的な傾向があるようで、それは・・

” 新参者が挫折するのは、つねにこの最初の二年間であるからだ ” (p208)

と。また、著者(ブレンドン・バーチャード)は・・

” 良い結果というものはゆっくり訪れる ”  (p210)

との傾向を示唆しています。

 

一所懸命が、成功を導く

また、世界には二つのタイプの人間がいるとして、

 ” 一方の人間は、草原を見まわすなり、そばにあったスコップをひっつかみ、地面に穴を掘って金を探しはじめる。

そして数回、スコップで土を掘っただけで、「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と判断し、掘るのをやめて、でたらめに移動して別の地点へいく。” (p216)

” もう一方の人間はしかし、この 宝の池 にべつのやりかたで挑む。まず地平線まで見わたし、自分が掘るべき区画を決め、そこを確保する。

そして、別のタイプの人間と同じように、掘って金を探しはじめる。すぐに「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と思うところもいっしょだろう。

だが、ここから運命は、一箇所に集中しない掘り手のそれとは別の展開をしはじめる。

このタイプの掘り手は「金はある。思っていたほど多くはないかもしれないし、思っていたほど早く見つけられないかもしれないが、金はある」と考えるのである。

だから、その一箇所に集中し、掘りつづけ、懸命に働きつづける。そして、あんがい早く大成功の日が訪れる。(以下略)” (p216)

この例示が言わんとしていることは・・

” たくさんの専門領域やビジネスに次々に手を出していくやりかたは失敗にいたることが多く、

ひとつのことを掘り下げマスターする生きかたが富へとつながる。 ・・中略・・

ひとつのことに集中できず、すぐに目移りして、新しいことをいいかげんな気持ちではじめ、早々にギブアップしてしまい、また別の新しいことや機会に移っていく。 ” (p217)

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自分の力量を発揮出来る専門分野を定めたら、最初は思ったような成果は得られないもの。

そこを乗り越えて己の可能性を切り拓き続ける者にのみ、待ち望んだ結果が得られる。

今日、目を通したところは、このようなところですね。