ラグビー日本代表全31選手が振り返ったラグビーワールドカップ2015:『日本ラグビーの歴史を変えた桜の戦士たち』読了

『日本ラグビーの歴史を変えた桜の戦士たち』を読了.-

今まで、「読み始め」「中間記」と2回に分けて概要をアップロードしてきましたが、

最後の9選手は松島幸太朗選手、カーン・ヘスケス選手、五郎丸歩選手など、ワールドカップ中に活躍の目立った選手。

その中で今回取り上げたいのは、最終章を単独で飾るリーチ マイケル選手の前任のキャプテンで、

本書の出版を「日本ラグビーの将来のために記録を残したい」との思いから(出版に携わる)朝日新聞スポーツ部記者(野村周平さん)の方に提案した廣瀬俊朗選手。

廣瀬選手自身はワールドカップの舞台に立つことは終ぞ叶いませんでしたが、縁の下の力持ちとしてチームを支えた姿勢が、本文から染み入ります。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:移住の理想と現実 ⑥

移住の理想と現実 ⑥

” 日常生活における文化的衝突の事例として、五十歳代の女性は次のように自身の経験を話している。

(店で)「これ、三十分前に買ったんですけど、壊れてるじゃない」って言うと、「私が売ったわけじゃないのよ!」って言う。自分で責任を引き受けない。

「でもあなた(大手デパート名)の人でしょ。あなた(大手デパート名)が働いているっていうのは、あなたは(大手デパート名)のrepresentativeだから受けてたたなきゃ」って言ったらびっくりしてました。

それを(オーストラリア人の)主人に言ったらみんなそうだって、警察に行っても責任逃れ、自分で責任を引き受けない。

外資系航空業界に勤め、従業員のトレーニングを行っていた彼女にとって、オーストラリア人の「責任逃れ」の傾向は、日常生活の様々な場面で目についた。

彼女自身の電化製品の返品をめぐるトラブルに見られるように、異文化に育ったがゆえに体験する日常的な些細な衝突は、移住者の立場の個人にとって時にストレスとなる。

これらの経験や感情は、日本人移住者の多くによって経験されるものであり、ビジネスの場面のトラブルにもたびたび繋がる。”(『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』p189)

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3月11日、東日本大震災から5年が経過して考えたこと

今週、Club Australia のミーティングに参加していた際、(5月28-29日)南三陸町を訪れるイベントの案内があり、

その場で今一度「東日本大震災から5年になるのか」と。

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オーストラリア政府の南三陸への取り組み(出典:在日オーストラリア大使館ホームページ/画像はサイトにリンク)

イベントはClub Australia、在日オーストラリア大使館在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所がチームを結成し、

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南三陸町の行政とタイアップして開催されるもので、ご関心をお持ちの方には概要をお伝えします。

オーストラリア大使館では3月11日に合わせた行事への参加もあり、オーストラリアから現地へ乗り込まれる方もいらっしゃるとのことで、国境を越えた支援の実態に、改めて当時の被害の大きさを思い知らされることにもなりました。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:移住の理想と現実 ⑤

移住の理想と現実 ⑤

” 日本で看護師として勤務し、現在はパートタイムで事務系の補助的な仕事を行う女性は、次のように述べている。

日本に比べて、(オーストラリアの職場のやり方は)細かいのかなって思ってたんですが、いろいろ資料の整理とかむちゃくちゃだったりして、

これは整理しておけば後から楽なのになあって私は思うんですけど、でもぐちゃぐちゃだったりして。おおざっぱだなあって。

彼女は引き継がれた仕事を行う中で、前任担当者が杜撰な書類整理をしていた点についてこのように話した。

彼女にとって日本での事務処理は患者の個人情報の管理を意味していたため、合理的かつ的確な仕事を要求されていた。

そのため彼女は、前任者の不備を補正することに作業時間を奪われ、最初の数週間はその作業にストレスを感じることとなった。

同様に、日本でフルタイムでのOLと派遣社員を経験し、現在はパートタイムでリサーチ関連の業務を行う三十歳代の女性は、次のように述べている。

ちょっと信じられないと思ったんだけど、給料の支払い、ここって間違い多いんだよね。

一回とか二回とかじゃなくて、もう何回も。だから(従業員は)みんな毎回ちゃんと(給与明細を)もらったらすぐに見るんだよね。

こんなのって日本じゃ考えられない。たぶんオージーにはダブルチェックっていう概念がないんだと思う。

このように「オーストラリア人の気質」や「仕事のおおざっぱさ」といった言葉で表現される文化的相違は、

日本人移住者が働く上で、日常的な些細なトラブルを頻発させ、それはストレスの元となる。

移住者にとって小さなストレスは、地元住民よりも大きなストレスとなり、時に日常生活において文化的衝突を発生させる。”(『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』p188-189)

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川﨑宗則選手が、シカゴ・カブスのチームメートの前で胸熱にした圧巻のスピーチ & カラオケショー

気温が春めいて感じられる日もちらほらで2016年の球春間近。

海の向こうアメリカ MLB:メジャーリーグ、 Chicago Cubs:シカゴ・カブスで、メジャーのロースター入りを目指している川崎宗則選手でのニュースも増えてきました。

直近(3月10日/日本時間)のオープン戦では、初ヒットに盗塁も決め更には初めてのファーストの守備も経験。

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出典:ベースボールキング(画像は記事にリンク)

そして、試合後に発せられたコメントは・・

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:移住の理想と現実 ④

移住の理想と現実 ④

” オーストラリアで日本人移住者が働く上での障壁は、言語バリアのみならず、日本とのビジネスの慣習の相違も一定の制約となりえる。

厳格な労働観を要求される日本の企業社会を経験した日本人移住者にとっては、オーストラリアの時間を厳守しない風潮や突然のキャンセルが頻発する傾向などに見られる「緩い労働倫理」は、一種のカルチャー・ショックであり、

移住者の適応過程においてオーストラリア社会への不満を感じさせる要素となっている。”(『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』p187-188)

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David Lee Rothが The Roth Showで発表した新曲 No Christmas に込めた VAN HALENへの思い?!

自身のメディア、The Roth Show やSNS(FacebookTwitter)で個人での活動が活発な様子のDavid Lee Roth.-

Daveが ⇩ The Roth Show で発表した

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The Roth Show(画像はThe Roth Showにリンク。注意:clickすると音声が流れます)

新曲 No Christmas で歌われている歌詞が、

David Lee Roth “Ain’t No Christmas” 

VAN HALENとの別れを示唆しているのではないかと話題になりました。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:移住の理想と現実 ③

移住の理想と現実 ③

” 日本で、貿易関連企業に勤務した後、ヨーロッパ系の男性と結婚し、オーストラリアに夫婦で移住した女性は、次のように話している。

こっちに来て二年目に、オーストラリアの政府のヘルス・インシュアランス・コミッションの募集がありました。

運良く受かりまして、今でいう、メディケアですね。メディケアと、メディバンクがあって(中略)母国語でないから、やはり英語が一番苦労しましたね。

いっしょに仕事をしている人は英語を話せて当たり前っていうふうになっているのでそれが大変だったし。

毎日が英語のレッスンでした。仕事の中で親日派の方がいらっしゃって、その人たちに教えていただいて助かりました。”

これらのインタビュー・データは、一定の語学力を有している移住者でもオーストラリアの職場においては、第二言語として英語を使う以上、言語バリアを経験している点を示している。

滞在年月が経つにつれて、これらの言語バリアは克服されるものの、先に示したインタビュー・データは、移住者が経験する現実の一端を示していると言えよう。”(『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』p187)

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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる