オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:カンタス航空、2022年6月期の往来活発で最終赤字縮小 

カンタス航空、2022年6月期の往来活発で最終赤字縮小

” オーストラリアの航空最大手、カンタス航空が25日発表した2022年6月期決算は最終損益が8億6,000万豪ドル(約810億円)の赤字だった。

赤字額は前の期(16億9,200万豪ドルの赤字)から縮小した。豪政府が新型コロナウイルスに関する規制を緩和し、渡航者の往来が活発になったことが奏功した。

売上高は前の期比54%増の91億800万豪ドルだった。国際線が同2.3倍の37億600万豪ドル、国内線は26%増の34億4,800万豪ドル。

傘下の格安航空会社(LCC)、ジェットスターが26%増の14億4000万豪ドルといずれも回復した。

電話で記者会見したアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は新型コロナの変異型「オミクロン型」などを受け、前期は「非常に困難な時期だった」と振り返った。

足元で出張などのビジネス需要は新型コロナ前の9割にとどまる。ただレジャー旅行は1.25倍程度になっていると指摘し、「状況は我々が予測したよりも速いペースで改善している」と述べた。

カンタスは新型コロナの感染拡大に伴う規制で経営が大きく傾き、大規模な人員削減に踏み切った。

22年2月に豪政府が海外からの渡航者受け入れを全面再開したことで、旅客需要は急回復した。

ただ、従業員の新型コロナ感染による欠勤も加わり、人手不足が顕在化。チェックイン窓口に長蛇の列ができ、離陸時間が遅れるなどの混乱が起きている。

ジョイス氏は「4月以降1,500人以上を雇用し、今後数カ月でさらに採用を進める」と述べ、近く混乱は解消されるとの見通しを示した。”(出典:日本経済新聞

縮小とはいえ巨額の赤字ですが、欠くことの出来ぬインフラゆえ動きたくて頃合いを見計らっている人たちも少なくなかろうと、時流を捉えての反転攻勢ですね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年8月27日分の掲載記事です。

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