オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:新型コロナウイルス収束後、航空運賃は史上最安値にも

新型コロナウイルス収束後、航空運賃は史上最安値にも

” 12月9日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、バージン・オーストラリア社のジェイン・ハルドリツカ新CEOは、コロナウイルスによる州境閉鎖がほぼ解除され、国内航空旅客が戻ってくれば、バージン、カンタス両社に加え、新たにRegional Express(Rex)社が加わって熾烈な市場競争が復活し、運賃はかつてない低い水準になる可能性があると示唆した。

同日、CAPA Centre for Aviationのオンライン・イベントで同CEOが述べた。

ハルドリツカ氏は元ジェットスター社のCEOも務め、Bain Capital社が管財人の管理になっていたバージン社を買収した後、11月にBain Capital社が同氏をCEOとしてバージン社に送り込んでいた。

同氏は、「Rex社は国内郡部や遠隔地の路線で強い実績がある。同社がシドニー、メルボルン、ブリスベンの間に路線を開くのは理にかなっている。

ただし、この3大都市の路線はコロナウイルス後の市場再建に尽力するため、熾烈な競争なることが予想される。

全社が市場に自分達のシェアを築こうとすれば運賃もそれなりに激しい競争になる」と語った。

Rex社は、2021年3月より、シドニー・メルボルン間にボーイング737型機3機を運航させ、その後にはブリスベンも加えてネットワークを築き、2021年末までには8機ないし10機程度のフリートまで成長する予定になっている。

そのため、2021年は、国内航空路線にとっては20年前にバージン社が設立された時以来最大の変化を迎えることになる。

この3大都市間の航空路線は『ゴールデン・トライアングル」と呼ばれ、世界的にももっとも利益の大きい路線で、売り上げはオーストラリアの民間航空市場の40%を占めている。

しかし、ハルドリツカCEOは、バージン社は、4月に破産する直前まで握っていた約3分の1の市場を手放すつもりはなく、

カンタス社もその低料金航空会社であるジェットスター社もそれは同じだろうからいくらドル箱路線と言っても利益を引き出すことはかなりの間難しいだろう。

それでも、バージン社はこの市場シェアを捨てるつもりはない」と語っている。”(出典:NICHIGO PRESS

制限された状況から脱しても熾烈なビジネス環境が示唆されていますが、利用者としては寡占に向かうことなく、適度に競争原理が働きつつ選択肢が示される状況に落ち着くことを望みます。

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年12月13日分の掲載記事です。

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