オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:上場企業36%、現代奴隷対応で不合格評価

上場企業36%、現代奴隷対応で不合格評価

” オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する上位300社に対する現代的な奴隷制度のリスクに関する情報開示への評価で、全体の36%の企業が不合格の評価となり、サプライチェーン(調達・供給網)上でのリスクの理解が不十分となっていることがモナシュ大学の調査で分かった。22日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューなどが伝えた。

同大学は各社の現代奴隷法への対応を調査した。現代奴隷法は企業に対し、サプライチェーン上での強制労働や人身取引など人権侵害のリスクを評価し、報告することを義務付けている。

最優秀の評価を受けた企業は、鉄鉱石採掘大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)や複合企業ウェスファーマーズなど6社にとどまった。

調査を率いたパム研究員は、「一握りの大企業が十分に取り組んでいる一方で、多数の企業は法律の基本的な要件をほとんど満たしていないことから、企業の多くが自社の事業やサプライチェーンにおける現代奴隷のリスクを十分に理解しているとは言い難い」と警鐘を鳴らした。

■アンセル、サプライヤーで強制労働

最優秀評価を受けた6社に入っている医療用ゴム製品大手アンセルは、サプライヤーのマレーシアの手袋製造ブライトウェイの労働者が強制労働や輸送コンテナ内の劣悪な環境下での生活を強いられていたことが明らかとなり、非難を浴びている。”(出典:NNA ASIA

ショッキングなヘッドラインですが、こうした暗部が明るみにされることで割合が然るべき方向に是正されていきますよう。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年12月29日分の掲載記事です。

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