中村紬さんとDUSTCELLの世界観が交差した『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』読了

先週、読み始め記 ↓

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をアップロードした『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』を読了。

その後、読み進めたのは

 CULT

 Void

  PAIN

の3話。

” この連続事件は、いつもは加害者側のヤクザや夜の街にたむろっているヤカラが被害者なのである。しかも、もともとは関東全域を勢力下に置いていた広域暴力団の構成員やその下っ端だった者たちだ。”(p149)

という事件から次第に浮かび上がっていく将来を嘱望された若者が辿った挫折と再起への軌跡が描かれた「CULT」に、

” どうして親は事故で死んだのか。なぜ自分は独りで生きて行かなくちゃいけないのか。好きで孤児になったわけじゃない。そんな自分に、世間は汚物でも見るように顔を顰めてくる。”(p213)

と幼少期から闇の世界がちらつく大寺院で過ごした孤児と障害を抱えた娘の顛末が綴られた「Void」に、

” 連続する窃盗事件も、島の人々の気持ちを暗くしているはずだ。島は小さく、連絡船も一週間に一度。いわば密室状態だ。中にいる人々は顔見知りで、この島の復興を願う仲間であると信じたい。しかし現実は、理想と掛け離れていた。こんな状況を食いものにする奴が紛れている。そう思うだけで、現実の厳しさを痛感させられるようだった。”(p331)

という限られた空間(/島)内で行き交う人たちの中、

DUSTCELL – PAIN

男女の意外な展開が明るみになっていく「PAIN」。

曲 x ストーリーのクロスで深まる世界観

切なさを覚える点、共通していたように振り返られますが、DUSTCELLのヒット曲と小説のコラボレーション、

一般的には曲→小説というプロセスであったかと思いますが、私の場合、小説→曲という形でストーリーの奥行きを増させていくように。


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