吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』読了

週前半に、中間記⬇︎

<< 2021年6月22日投稿。画像は記事にリンク >> 吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』中間記

をアップロードしていた吉川浩満さんの『理不尽な進化  増補新版』を読了。

その(中間記)後、読み進めた 進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの理論的貢献などについて考察を深めた

 終章 理不尽にたいする態度

は、それまでの難度が一、二段上がった感じで、章の全体像を掴むには至らず、

” 大事なことは、運というものが、徹頭徹尾、人間にたいして求心的に働く概念であり、人間的要素そのものである点だ。”(p363)

に、

” ここで大事なことは、ふだん私たちは正気や常識や慣習によってこの偶発性をつねに乗り超えているということであり、しかし同時にその乗り超えに失敗することもあるということだ。”(p369)

といった部分的な理解に軽度に刺激を得るような形に。

斬新なる斬り口、呼んだ反響

巻末の「あとがき」を読むと

” 本書の単行本を刊行して六年半が経った。・・中略・・ まず、幸いにも予想をはるかに超える数の読者ー  ・・中略・・ また、いくつもの大学や大学院の入試問題に使用された。”(p442)

と、例のないアプローチから批判を含め大きな反響を呼びながら

購入本に書かれていたサイン

解説」を記された養老孟司先生によると

” 進化論の面白さはどこにあるか、なぜそれが専門家の間でも極端な論争を呼ぶのか、本書はみごとに説明する。近代の欧米思想史にもなっている。

・・中略・・

私は近年ここまでよくできた思想史を読んだ覚えがない。”(p448)

との絶賛のされようで、タイトルから関心を抱かれた方に、当該分野に親しみのある方々には、相応の読み応えを提供してくれるものと考えます。

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ベン・シモンズ選手の東京オリンピック参加辞退報道に驚くBoomers(オーストラリア代表)

ベン・シモンズ選手の東京オリンピック参加辞退報道に驚くBoomers(オーストラリア代表)

” セブンティシクサーズはカンファレンスセミファイナルで敗退した。尻すぼみとなったチームの戦いぶりを象徴するのがベン・シモンズのプレーだ。

プレーオフを通じてシュートタッチが低調だったシモンズは試合を重ねるごとに自分のリズムを見失い、最後はアタックする積極性を完全に失ってしまった。

ゴール下で相手をかわしたにもかかわらずパスを選択するなど、精神的にいつもとはかけ離れた状態にあった。

優勝を狙えるチャンスだっただけに、シクサーズファンの失望は計り知れない。そして、その影響で揺れているのがオーストラリア代表だ。

2019年のワールドカップで4位になったオーストラリアは、今回の東京オリンピックでのメダル獲得に燃えている。

ジョー・イングルス、パティ・ミルズ、アーロン・べインズ、マシュー・デラベドバの『NBA組』とともに、シモンズもオリンピックに出場するはずだったが、シクサーズでの不甲斐ないパフォーマンスを受けて彼が考えを変え、NBAの来シーズンに向けた準備に集中するのではないか、という記事が出回っている。

これはシモンズ自身がGAME7に敗れた後の会見で「プレーを磨いて、レベルアップする。気持ちと身体を整える」と語り、ヘッドコーチのドック・リバースが「これから練習場でやらないといけないことは多い」とコメントしたところから来ているのだろう。

しかし、オーストラリア代表にとっては寝耳に水の出来事だ。NBAで多くのキャリアを持ち、昨年に現役引退したアンドリュー・ボーガットは『Fox Sports』の取材に対し、「シモンズは代表チームに欠かせない選手だ。あくまで決めるのは彼だが、辞退となればガッカリだよ。

選手としての自分を高めるために代表に参加しないのであれば、それは否定しない。ただ彼は代表チームにとっては必要な戦力なんだ。それだけの魅力がある」と語っている。

オーストラリア代表の広報担当者は『ABC』の問い合わせに対し、「シモンズが出場を辞退したわけではなく、現段階では推測に過ぎない」と報道を否定している。

NBLで7度のMVPに輝き、NBAや代表も含めグローバルに活躍したオーストラリアバスケットボール界のレジェンド、アンドリュー・ゲイズは「私自身の経験に基づいて、シモンズにはオリンピックに参加することを勧めたい」と語る。

「オーストラリア代表には互いを歓迎してサポートする文化がある。個人を成長させてくれる場なんだ。今の彼にとって必要な経験ができるはずだよ」

プレーオフで自信を失ったシモンズは、そこから立ち直らなければならない。その方法は体育館にこもってひたすらシューティングをするだけとは限らない。

ゲイズが言うように、オーストラリアを背負ってプレーするのも悪くない経験となるはずだ。オーストラリはオリンピックで銅メダルを4度獲得しているが、その先に進めずにいる。

本来のプレーを取り戻したシモンズが加わることで、チームには新たな可能性が広がるはずだ。

オーストラリア代表は今月末にロサンゼルスでトレーニングキャンプをスタートさせ、7月5日からラスベガスでアメリカ代表などの強豪国とテストマッチをしてチームを仕上げていく。そこにシモンズの姿があることを願いたい。”(出典:BASKET COUNT

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J-WAVEな日々に魅了された曲紹介 PART 163 〜 Hiatus Kaiyote feat. Arthur Verocai, Beastie Boys & Phony Ppl

日中のBGMをJ-WAVEとしている日々に、On Airされた曲に「!」とさせられた記録集 第163弾.-

最初は、温かみ伴うグルーヴ感心地良い

 Hiatus Kaiyote – ‘Get Sun(feat. Arthur Verocai)[Official Video]

Hiatus Kaiyote feat. Arthur Verocai

アーティスト名に馴染みに有りと思い、遡れば・・

<< 2017年10月28日投稿:画像は記事にリンク >> J-WAVEな日々に魅了された曲紹介 PART 18 〜 WEEZER, THE INTERNET & HIATUS KAIYOTE

⬆︎以来でしたが、うねり寄せるかのノリが何とも 👍 です ^^

続いて、

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:グレートバリアリーフ「危機遺産」も。ユネスコ提案に連邦政府反発 

グレートバリアリーフ「危機遺産」も。ユネスコ提案に連邦政府反発

” 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、オーストラリア東部沿岸に広がる世界最大のサンゴ礁で世界遺産に登録されているグレートバリアリーフについて、遺産の価値が損なわれかねないとして「危機遺産」に格下げする勧告案を公表した。

豪政府は「不意打ちだ」と反発。同国と関係が悪化した中国の介入を指摘する見方もあり、大きな騒動に発展している。

全長約2,300キロに及ぶグレートバリアリーフは1981年に世界遺産に登録されたが、気候変動の影響でサンゴの体内から藻類が抜ける白化現象が近年になって頻発。白化状態が続けばサンゴは死滅する。

ユネスコの世界遺産委員会は21日付の文書で、7月後半に中国がホスト役を務めるオンライン会合の議題として、グレートバリアリーフを危機遺産のリストに加えることを提案した。危機遺産となれば将来の登録取り消しにつながる。

これに対してリー豪環境相は22日、同国がリーフの保護に30億豪ドル(約2,500億円)を投じたと説明。

国連の担当者からも事前に、遺産の地位に変更はないとの確証を得ていたとし「この決定は欠陥だ。背後に政治があるのは明らかだ」と語った。

グレートバリアリーフは豪州の主要な観光資源で、政府は危機遺産となればイメージの悪化を招くと警戒している。

一部の豪メディアは、中国がユネスコの事務次長ポストなど要職を押さえており、今回の勧告案に影響を与えたと報じている。

もっとも、豪政府はこれまで温室効果ガスの排出削減には消極的だった。豪環境団体の気候カウンシルは、格下げとなれば「リーフの減少を傍観していた連邦政府の恥となる」と、動きが鈍かった政府の対応に不満を示した。”(出典:JIJI.COM via Yahoo! JAPAN

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筒井康隆先生本をたくさん買い込んでいた神戸の流泉書房へ行ってきた

先週末の ⬇︎

<< 2021年6月20日投稿:画像は記事にリンク >> AKIRA TAKASAKI AND EVOLUTION公演で、念願のBUDDHA ROCKを存分に体感してきた

大阪一泊二日。夜の予定は決まっていたものの「他の時間、何をしよう・・」と、

時節柄、現地(在住)の人たちと会う約束するのは控えようかと、思案を重ね思いついたのが、

短期で集中的に筒井康隆先生のサイン本を

<< 2021年6月13日投稿:画像は記事にリンク >> 先月(2021年5月)末から今週(6/7〜13)にかけて嬉しかったこと:筒井康隆先生本7冊

多数購入していた神戸市内の流泉書房行き。

神戸で刻んだ新たな思い出

梅田との距離感(電車で片道1時間)を考慮し、あらかたの出発時間を決め、新幹線に乗車。

中国地方で発生のガス漏れとやらで、新神戸まで乗るつもりが

出典:中國新聞デジタル(画像は記事にリンク)

新大阪止まりに短縮されてしまうハプニングありながら、

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:「グリーン水素」事業、環境懸念で連邦政府が認可せず

「グリーン水素」事業、環境懸念で連邦政府が認可せず

” オーストラリアで進む大規模な水素製造事業について、豪連邦政府が環境への懸念から事業を進めるための認可を出さなかったことが21日わかった。

計画は2020年に政府が国家的に重要な意義を持つ「主要プロジェクト」として認定していた。

政府の認可を得られなかったのは、「アジアン・リニューアブル・エナジー・ハブ(AREH)」。

豪マッコーリー・グループ系投資会社など4社が参加し、総事業費は360億米ドル(約3兆9,000億円)を見込む。

豪西部ピルバラ地区に風力や太陽光の発電機を設け、再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解して年175万トンの水素をつくる計画だった。着工は26年を予定している。

燃焼時に二酸化炭素(CO2)が発生しない水素は脱炭素の切り札の一つとされる。

なかでも再生可能エネによる電力で生み出す「グリーン水素」は、世界的に注目が高まっている。

豪州も30年をめどに「水素大国」になることを目指している。

19年には「国家水素戦略」を発表するなど水素関連事業を支援しており、アジアへの水素輸出を目指すAREHの主要プロジェクト認定もその一環だった。

認可を出さなかった理由として「提案は環境に対して、受け入れがたいインパクトを与えるとの結論に至った」(リー環境相の広報担当者)と説明している。

具体的には、湿地帯の生態系や渡り鳥への影響を挙げている。今後については「事業を修正するかどうかは、提案者側の問題だ」(同)と述べるにとどめた。

企業連合側は「先週終わりに環境相から通知を受けた」と明かした。その上で「懸念を理解しようと努めている。

事業のデザインや技術面の詳細をつめる際、環境相や関連省庁とより密接にやりとりを行う」と述べ、計画修正を示唆した。”(出典:日本経済新聞

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吉川浩満さんが紐解いた絶滅の観点からの生物史:『理不尽な進化 増補新版』中間記

文筆家、編集者 吉川浩満さんの『理不尽な進化 増補新版』を読み始め

 序章 進化論の時代

 第一章 絶滅のシナリオ

 第二章 適者生存とはなにか

 第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか

 終章 理不尽にたいする態度

 文庫版付録 パンとゲシュタポ

等、章立て(別途、まえがきあとがき 他)されているうち「第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか 」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

サイン本販売現場に遭遇し、

サインきっかけで内容への興味を刺激され、購入。

内容への興味を刺激され、触手を動かしていた経緯。

絶滅に追いやられた生物の歴史

冒頭の「まえがき」で、

” 私たちはふつう、生物の進化を生き残りの観点から見ている。進化論は、競争を勝ち抜いて生存と繁殖に成功する者、すなわち適者の条件を問う。

そうすることで、生き物たちがどのように姿形や行動を変化させてきたかを説明する。そこで描かれる生物の歴史は、紆余曲折はあれど、サクセスストーリーの歴史だ。

しかし本書は、それとは逆に、絶滅という観点から生物の歴史をとらえかえしてみようと提案する。敗者の側から見た失敗の歴史、日の当たらない裏街道の歴史を覗いてみるのである。”(p7)

” 本書の主目的は、進化論を解説したり評価したりすることよりも、進化論と私たちの関係について考察することにある。

いいかえれば、進化論を通じて私たち自身をよりよく理解しようとする試みである。”(p9)

など本書の試みについて示され、(第一章以降の)本編で

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2021年のM&A、経済復興で過去最高見込み

2021年のM&A、経済復興で過去最高見込み

” オーストラリアでは今年、企業のM&A(合併・買収)が過去最高水準となる見込みだ。

新型コロナウイルスの感染流行からの経済のV字回復を背景に、プライベートエクイティー(PE)各社の活動は活発化しており、この勢いは来年も続くとの見方が多いようだ。オーストラリアンが伝えた。

米金融情報会社リフィニティブの調べによると、6月11日時点で実施、または発表されている、国内企業が関連するM&A取引総額は937億米ドル(約10兆3,290億円)と、年初来では過去最高となっている。

新型コロナ渦中の昨年同期は205億米ドル、世界金融危機前のピークである2007年同期は821億米ドルだった。

市場では、現在の取引水準が続けば、今年は07年に記録した1,966億米ドルを上回るとの向きが多い。

今年年初来では、カジノ大手クラウン・リゾーツや建材最大手ボラル、通信会社ボーカス(Vocus)・コミュニケーションズなどへの買収案が取引額で上位を占めた。

金融クレディ・スイスのリステブスキー氏は、通常年後半は前半を上回るとし、PEや投資各社の活動は増え、資産売却を検討する上場企業も増えていると指摘。

金融シティのカーテル氏は、企業は新型コロナ不安から脱却しより野心的な戦略を掲げているとし、今年のM&Aは記録的となるがさらに来年も記録を更新するとの見方を示している。”(出典:NNA ASIA

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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる