柴田元幸さんが、アメリカにロックもろもろ軽快に語った体温伝わるエッセイ集:『柴田元幸ベスト・エッセイ』中間記

翻訳家 柴田元幸さん編著『柴田元幸ベスト・エッセイ』を読み始めて

 1.日々の実感

 2.文化の観察

 3. 勉強の成果

 4. 教師の仕事

 5.不明の記憶

と章立てされていて、全329ページあるうちの 3.勉強の成果の半分くらい(〜p.139/コリやー兄弟)まで到達したので、そこまでのおさらい。

先月(2019年7月)に開催されたイベント⬇︎後に購入していた著書で、

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翻訳ものを含め初の柴田元幸さん本。

興味ある分野を軽妙に

柴田元幸さんの肩書きが、東京大学名誉教授、翻訳家となっていることから硬い内容との先入観を抱きがちですが、

帯に「ロックや文学の出会い、教師としての日常、生まれ育った工業地帯」とあり、

序盤の「ボーン・イン・ザ・工業地帯」で

” 自分が訳した本はどれも愛着があるが、シカゴのサウス・サイドでの少年時代を描いたスチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』は、とりわけ愛着のある一冊である。”(p26)

の一文に始まるエッセーで、自分も思い入れがあるシカゴ愛が展開されていたり、

特に出色であったのは、各章の最後に収録されている[音楽的休憩]で、

取り上げられているのは

” エルヴィス・プレスリーは一貫して、<エルヴィス・プレスリー>という一人のセクシーな男を演じつづけた。

・・中略・・

チャック・ベリーは逆だ。彼はつねに三人称の物語を歌った。<チャック・ベリー>という物語は、そこではほとんど無関係だ。”(p53-54/[音楽的休憩 1]チャック・ベリー)

との前段から展開されるチャック・ベリー論に、或いは

” デビュー当時からビートルズを際立たせていたのは、何といってもその斬新なメロディ・ラインと、それを歌う、攻撃性と無垢との入りまじった声だった。”(p85/[音楽的休憩 2]ビートルズ)

の一文を含むビートルズ論に、自分の興味のある分野で、これまで掘り下げてこなかったところが

分かりやすく言及されていて、かさぶたの周りをかかれているかのような感覚(笑)

共感できる題材と、各回のオチ

ごくごく日常的なことに、趣味で重なり合う部分に、はたまた他愛もないことに ^^ ちょっとマジメに考察されていたり、

各回、軽妙なオチが用意されていたり・・

柴田元幸さんの人間性、体温が伝わってくるかの感覚で、快適に興味深くこれまでのところ読み進められています ^〜^/


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