Fischer’s シルクロードさんが振り返ったYouTuberになるまでの軌跡:『全力少年ドモラ』読了

チャンネル登録者数 750万人超を誇るFischer’sを率いるシルクロードさんの『全力少年ドモラ』を読了。

YouTubeは身近なれども、Fischer’s初心者で参加した月初の ↓

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シルクロードさん登壇イベントに合わせて購入していた著書。

規格外への軌跡

構成は半世紀で、

” 「力こそ正義」

負けることは断じて許されない。負けそうになったら逃げて最悪不戦勝に持ち込め。堅気の家とは思えない。まるで漫画『HUNTER x HUNTER』に登場する殺し屋一家、ゾルディック家を思わせる家訓がまかり通っていた。”(p015)

という家庭環境から、少なからず普通の枠に収まらない生い立ちを経て

学校の友人たちとは

” ある時テレビでザリガニ料理が紹介されているのを見て衝撃が走った。

「ザリガニって食べれんの?」

ザリガニが食べられるとあれば、つかまえて遊べるうえにおやつまでゲットできて一石二鳥じゃないか。・・中略・・

俺は思いきり感情をこめて言った。

「うわーーーっ、すっげえ甘い!」”(p064-065)

と、子ども(時代とはいえ)非凡な行動力を感じさせられつつ

” 俺がユーチューバーを目指そうと思ったのは、高校生の時だった。まだユーチューバーという言葉を日常的に耳にすることはほとんどない時期だった。

家でやることもなく暇を持て余していた時、中学の終わりに土手で撮った動画をマサイがYouTubeにあげていたのを思い出し、懐かしさも手伝って開いてみた。

すると中学生がただ水遊びをしているだけの動画なのに、百回近い視聴回数になっていた。”(p167)

という原体験を得て

” 大学にいる時間も通学中も一分たりとも無駄にしない勢いで俺は走り続けた。

そんな生活にも体が慣れてきて、案外いけるもんだなと思った矢先に、異変が起きた。

大学の講義中。いつも通りにノートをとっていると、突然手が震え出したのだ。

「なんじゃこりゃ!」

ペンを持つ右手がブルブルと小刻みに震えている。まるで自分の手じゃないようだ。

「お、お前。まさか・・・ミギーじゃねえだろうな」

なんてことを思う余裕もないぐらい、俺はびびって左手で右手を机に押さえつけ止めようとしたが、おさまるどころか、体全体が揺れるように震え出し、我ながら怖くなった。”(p200-201)

と身体が悲鳴を上げるほどの没頭の境地を通じ、

” 二〇一九年には総再生回数でユーチューバーとしては世界九位になり、二〇二〇年には日本初となる単独チャンネルでの総視聴回数が百億回突破という記録を打ち立てることができた。”(p231-232)

という本書が出版された2021年7月時点で26歳であったシルクロードさんのそれまでが綴られています。

先見性 x 突破力

育った家庭環境に、尋常の域を超えている(であろう)好奇心に、「YouTuberになる!」と決めれてからの全集中ぶりに

一つ一つが鋭角で、シルクロードさんの持って生まれた資質もあるでしょうが、

” 俺は短期的な予想をほとんどはずしたことがなかった。少し前に言ったことが現実になるたびに、フィッシャーズのみんなは「おい、おい、おい、手品かよ!」と、未来人でも見るかのように俺を見た。”(p206)

という先見性に、

” 俺はずっと「変な人と思われたい」「気持ち悪いと思われたい」と願いながら生きてきたのだが  “(p228)

という個性もろもろ、既に幾多の桁違いを生み出してきた片鱗を随所に感じさせられた読書となりました〜


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