ナイツ塙宣之さんの
” もし独演会のチケットが売れなくなったら方向性を考え直すかもしれませんが、求められている限りは時事ネタを作り続けて、「お笑い」について考え続けるでしょう。その思考が溢れて、饒舌に語ってしまうんです。『笑辞苑』には、そんな言葉が編纂されています。”(p3)
『笑辞苑』を昨日読了。
昨年(2025年)12月に開催された本書

発売記念トーク&サイン会で入手していた著書(初出 『EX大衆』2020年7月号〜2025年8月号 /「ナイツ塙宣之の古今東西笑談芸」』)。
塙宣之さんが日夜考えを及ばせ続けている「お笑い」について全275頁。
” 芸人にとっての四股や摺り足がネタ作りなんです。常に「どうしたらお客さんが笑ってくれるのか」をイメージしながらネタを書くことって非常にキツくて。ネタ合わせしているときのほうが全然ラクなんです。でも、ネタを作り続けていると芸人としての足腰が強くなって、自分たちの型ができてくるから、この世界で生き残ることができる。自分の型があれば、ほかの道に進んでも戻ってこられますから。体が覚えているんです。”(p7)
とお笑い芸人として生き残り続けていくことの要諦に、
” コンビが売れていないときに解散する理由で、「結婚するから」というケースはかなり多いんです。でも、僕からすれば「お笑い以上に大切なものってあるのかよ」と思ってしまいます。人生の優先順位が違うんでしょうね。”(p48)
お笑いに賭けた覚悟滲む一文に、
” 後藤さん、高橋さん、川島さんはツッコミのタイミングが上手いだけじゃなくて、周りから「ウザい」と思われても心が折れずにやり続けることで、その人がツッコミを入れるための待ち時間ができるようになった。そうなったら「勝ち」だと思います。”(p162)
というテクニカルな言及ほか、

NON STYLE 石田明さんの『答え合わせ』、令和ロマン 高比良くるまさんの『漫才過剰考察』等、お笑いについてプロが深掘りする書籍散見されるようになってきましたが、その走りともいえる「『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』を上梓されている塙宣之さんらしいなぁ」と感じさせられた、お笑い愛に技術論が掛け合わせられた考察本でありました。











