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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ゴールドコーストにNFLアカデミー開設

ゴールドコーストにNFLアカデミー開設

“ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、長期的なフットボールの発展とアメリカ国外の才能ある選手たちの進路開拓に向けた継続的な投資の一環として、アジアパシフィック地域に貢献するNFLアカデミーを2024年9月にオーストラリアに開設することを発表した。

NFLアカデミーは世界レベルのコーチングスタッフの指導の下、才能ある学生アスリートにフルタイムの教育と集中的なアメリカンフットボール(タックルを含む)のトレーニングを合わせて受ける機会を提供する重要な国際的取り組みだ。

NFLのヨーロッパおよびAPAC(アジアパシフィック)責任者であるブレット・ゴスパーは「NFLアカデミーのプログラムは重要なリーグの取り組みであり、世界でフットボールの発展に向けた努力を促進するとともに、世界中の若者の人生に良い変化をもたらしています」とコメント。

「われわれはこのプログラムをオーストラリア・ゴールドコーストに展開し、世界の才能ある選手のために引き続き確かな道筋を拓いて、アジアパシフィック地域のより多くの若者にこれからの数年でこの競技をプレーする機会を提供することを楽しみにしています」

NFLアカデミーはオーストラリア・ゴールドコーストのサウス・イースト・クイーンズランドにあるA.B.パターソン大学を拠点とし、学生アスリートおよび、より広いコミュニティに向け、大学との提携によって競技面、教育面、およびキャリア開拓の部分での機会を提供することに重点を置いている。

2024年9月の運用開始を予定しており、12歳から18歳の学生アスリートがオーストラリアでのトップクラスのフットボール育成プログラムに志願可能だ。

NFLならびにA.B.パターソン大学は、ゴールドコースト市およびクイーンズランド州政府の支援を受け、資金を投じて現在のA.B.パターソン大学のグラウンドにトップクラスで高性能なNFLアカデミーの施設を建設することになっており、2026年竣工を予定するこの施設は地域の活動にも利用できるものになる予定。

世界を拠点とするNFLアカデミーはこれが2つ目であり、最初に築かれたイギリスのNFLアカデミーは、ヨーロッパおよびアフリカのアスリートを支援しており、開設以来、40名以上の修了生がアメリカのカレッジフットボールの奨学金を獲得している。2024年シーズンには30名以上の学生がカレッジフットボールでプレーする予定で、うち19名がディビジョン1のカレッジプログラムでプレーする。

また、フラッグフットボールが晴れて2028年ロサンゼルスオリンピックの競技に採用された中、このプログラムは地域の男性、女性、ならびに若年層の人々のための、フラッグフットボールの継続的な発展に向けた中心地でもある。

リーグは国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)と提携し、オーストラリア、ニュージーランドをはじめとする世界全域で、草の根レベルからトップレベルまで、広くフラッグフットボールの発展と成長に向けた投資を行ってきた。

非接触型のフォーマットを特徴とし、高速で、よりプレーの機会が得やすく、包括的な競技であるフラッグフットボールは世界中で競技者を大きく増やしている。世界の100を超える国で2,000万人以上の人々がプレーしており、女性と少女の競技者拡大が最も急速な成長の推進力となっている。

オーストラリア出身で、NFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムを修了したフィラデルフィア・イーグルスのオフェンシブタックル(OT)ジョーダン・メイラタが、オーストラリアのNFLアカデミーの大使を務める。2017年にNFLからスカウトされ、第57回スーパーボウルでプレーするまでに至ったメイラタの旅路は、この地域の若手アスリートたちに大きなインスピレーションを与えている。

「フットボールは私の人生を変えました。NFLアカデミーがオーストラリアに開かれることは、間違いなく、より多くの若い人々の人生を変える支えになるでしょう」と話すメイラタは「アジアパシフィック地域は才能あるスポーツ選手が豊富であり、この地域の次世代のフットボール選手たちが、それぞれこれから数年の間にNFLでプレーする道を切り拓くことを楽しみにしています」と続けた。

A.B.パターソン大学のジョアン・シーヒー学長は次のようにコメントしている。

「A.B.パターソン大学はオーストリアのNFLアカデミーの新しい拠点となることを誇りに思っております。興奮をもってこの画期的な提携を発表するとともに、私たちの学生、スタッフ、そしてゴールドコーストのコミュニティに対し、世代的な機会が新たにスタートすることを祝します。

A.B.パターソン大学にとって、この提携の柱となったのはNFLのフューチャーズプログラムであり、このプログラムはNFLやアカデミー、NFLのより広いパートナーネットワークを通じ、学生に雇用、トレーニング、進路の機会を提供するものです。

NFLは高い水準の教育に共に尽力することで大学と強く協調しているだけではなく、卒業後の生活に向けた最高の準備を整えるための人格形成を重視する、A.B.パターソン大学の揺るぎない献身をサポートしています」

ゴールドコーストのトム・テイト市長は「ナショナル・フットボール・リーグと提携し、最先端のNFLアカデミーの施設をここゴールドコーストに創造することに、われわれは心から喜びを感じています」と述べた。

「この契約はわれわれの街にとってスポーツ面での大きな僥倖であり、10年にわたって資本投資の利益をもたらすものです。世界的な市場に登場することでこの街が利益を得るだけではなく、地域のコミュニティが新しくハイパフォーマンスなフィールドと施設にアクセス可能になり、そのことによってより多くの国内および国際的なスポーツチームがこの海岸に魅力を感じるでしょう。

ゴールドコーストは世界最高のスポーツ都市の一つであり、大きな国際的スポーツ団体との利益の大きい契約を締結できたことが、それを裏づけています。NFLをこの街に歓迎するのが待ちきれません」

さらに、オーストラリア・クイーンズランド州政府管轄のグローバルビジネスを専門とする機関『Trade and Investment Queensland(トレード・アンド・インベスティメント・クイーンズランド)』のジャスティン・マガーワンCEOは次のように語っている。

「クイーンズランドとより広いパシフィック地域は、世界でも最も優れた天性の才能があるアスリートたちのホームです。NFLのように世界的に重要なブランドが、アジアパシフィック地域の拠点、ならびに新たな国際的アカデミーに必要なポテンシャルをこの地域に見出したのも驚きではありません。

NFLのこの地域におけるゴールは、クイーンズランド・パシフィック・トレード・ストラテジーと強く結びついており、これはどの州、もしくは準州にとっても初めてのことです。これほど名高い国際的なパートナーと共に、現在の関係をさらに高め、地域を通じて機会を開き、成長させていくことを楽しみにしております」

NFLアカデミーの才能発掘キャンプは2024年6月からオーストラリアとニュージーランドで行われる。これらのトライアルで成功を収めた参加者は、オーストラリアのNFLアカデミーで実施される最初の学術クラスに参加する。キャンプに参加できないアスリートにも『www.NFLAcademy.com』から申請する資格がある。”(出典:NFL JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:時給は日本の2倍以上でもワーホリ人材横ばい(日本人留学事情2024)

時給は日本の2倍以上でもワーホリ人材横ばい(日本人留学事情2024)

” 日本人が新しい価値観のもと未来を切り拓いていくためには、海外からの視点が大きなヒントとなる。その際に留学の経験は非常に大事になってくるが、かつて多くの日本の若者を受け入れていたオーストラリアでは、いまや日本人留学生が年々減っているという。本稿は、デニス・ウェストフィールド『外国人には奇妙にしか見えない 日本人という呪縛 国際化に対応できない特殊国家』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。

日本の若者たちが海外を敬遠する理由

オーストラリア第5の都市、南オーストラリア(SA)州の州都アデレードは、バロッサバレーを擁するワイン産業や、航空・軍需産業で知られるが、もう一つこの都市を支える巨大産業に、教育産業がある。

アデレードを中心とした南オーストラリア州への2023年時点の外国人留学生は約3万7,000人で、コロナ禍からはほぼ回復したようだ。話を聞くと、アデレードは確かに、他都市と比べても教育環境は充実している。海外からの留学生に対して最もアピールできるのは生活コストの安さだ。シドニーなどの大都市と比べると24%も生活費が安いらしい。

だがどの大学でも「かつては、日本人学生はもっと多かったのですが……」という言葉を口にした。彼らによると、留学生の数はコロナの時期を除いて順調に増えてはいるが、日本人の留学生だけは落ち込み続けているという。現在、日本人学生はわずか400人程度と、留学生全体の約1%にすぎない。”(出典:DIAMOND online

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2024年3月

失業率 − 2024年3月

” オーストラリアの3月の雇用者数は市場予想に反して減少し、失業率は上昇した。景気抑制的な金利水準を反映した結果となった。2月には雇用者数が予想を上回り急増していた。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ブリスベン五輪、競技場新設せず

ブリスベン五輪、競技場新設せず

” 2032年ブリスベン五輪の開催地、オーストラリア・クイーンズランド州のマイルズ首相は18日、メイン会場に予定していた競技場の新設を見送る方針を表明した。費用抑制のため、複数の既存施設を活用する。

当初は「ガバスタジアム」を27億豪ドル(約2,600億円)かけて建て替え、メイン会場とする計画だった。代わりに既存の陸上競技場を改修する他、ラグビー・サッカー用の競技場で開閉会式を行う方向で調整する。

州は諮問委員会に計画見直しを要請したが、34億豪ドル(約3,300億円)かかる別の新設案が示されたため、方針転換を決めた。マイルズ氏は「(物価高騰で)州民が苦しんでいる時に新設案は支持できない」と述べた。”(出典:JIJI.COM

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ジェットスター、シドニー〜大阪の直行便開始

ジェットスター、シドニー〜大阪の直行便開始

” 格安航空会社のジェットスターは2日午前、国内で唯一となるシドニーと大阪(関西空港)を結ぶ直行便を開始した。週往復3便運航する。

シドニーと大阪を結ぶ直行便の機材はボーイング787ドリームライナー。料金は363ドルから。

同社カスタマー・リレーションズのジェン・アーマー管理者は「日本への人気は上り坂。円に対してオーストラリア・ドルは強く、今は非常に訪問しやすい」「日本の食の首都として、夜店やストリート・フード、ミシュランガイドのレストランまで、大阪はたくさんの選択肢がある」と話した。

旅行計画の調査からも、国内のすべての年齢層で日本の人気が上昇し続けている。夏のオーストラリアから冬のスポーツを求める人が、旅費が高い欧州や米国を避けて日本を訪問するとの意見もある。

旅行サイト大手「エクスペディア」は昨年12月、過去8年旅行先として最も人気が高かったインドネシア・バリ島を東京が抜いたと発表した。3位はシンガポール、4位は大阪と京都だ。

同社のブランド管理責任者のダニエル・フィンチ氏は「日本人は旅行者を心から歓迎し、時差も少ない」「ユーロと米ドルは高すぎる」と話した。”(出典:JAMS.TV

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:大手銀行3行トップ、住宅不足への対応求める

大手銀行3行トップ、住宅不足への対応求める

” 豪大手銀3行のトップは26日、供給不足により住宅価格が上昇している可能性があり、初めて住宅を購入する人は取得が困難になっていると指摘した。技能不足を補うために必要な移民が締め出されているとも述べた。

コモンウェルス銀行(CBA)、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、ウエストパックの最高経営責任者(CEO)はシドニーで開催された「AFRバンキング・サミット」で住宅の供給不足を批判し、地方政府に対し計画を迅速に認可するよう求めた。
CBAのマット・コミンCEOは、所得に対する負債の比率という点でオーストラリアは世界で最も住宅が入手しづらくなっているとの指摘に対し「若い世代にとってこれは本当に重大な問題だと思う」と語った。
国内3位のウエストパックのピーター・キングCEOは「市場で供給制約がある場合は価格が上昇することを意味する」と指摘。ただ「社会的な観点からは高すぎる」と付け加えた。”(出典:REUTERS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:アウトバウンド好調。繁盛期の2024年1月、コロナ前の水準回復

アウトバウンド好調。繁盛期の2024年1月、コロナ前の水準回復

” オーストラリアから海外を訪れるアウトバウンド旅行者数が、コロナ禍前の水準を回復した。

オーストラリア統計局(ABS)がこのほど発表した月間の出入国統計によると、アウトバウンド需要の指標となる1月の「居住者の短期渡航帰国者数」は139万2,890人と前年同月比で26.9%増加した。

コロナ禍前の2019年1月の139万2,850人と比べるとほぼ同水準だった。また、海外でのコロナ感染が報じ始められていたものの、月間としても過去最高を記録した20年1月(139万7,420人)をわずかに下回る水準まで回復した。

1月は例年、クリスマスから年始にかけて海外で過ごす旅行者が多い繁盛期となるため、帰国者が最も多くなる。

一方、海外からオーストラリアを訪れるインバウンド旅行需要の指標となる1月の「外国人の短期渡航の入国者数」は60万3,770人と前年同月比で46.4%増えた。ただ、19年の同月比で17.4%減、20年の同月比で21.2%減の水準にとどまり、アウトバウンドと比較すると回復が遅れる形となっている。

なお、日本からオーストラリアを訪れる短期渡航者の回復も遅れている(グラフ参照)。23年1年間の短期渡航者数を出発国・地域別に見ると、日本は29万7,710人と7番目に多かったが、19年よりまだ4割低い水準だ。これに対し、韓国(28万8,020人=8位)はコロナ前を超え、インド(39万5,560人=5位)もほぼ回復した。中国はコロナ前に最多だったが、海外旅行解禁が主要国で最も遅れ、23年は53万5,800人(4位)と19年より6割低い水準にとどまっている。”(出典:NICHIGO PRESS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2024年2月

失業率 − 2024年2月

” 豪連邦統計局が21日発表した2月の雇用統計は就業者数が予想以上に増加し、失業率は予想以上に低下した。労働市場が依然逼迫しており、最近見られた需給の緩みは統計上のゆがみで誇張されていた可能性がある。

2月の就業者数は11万6,500人増となり、1月の1万5,200人増から大幅に増加した。新型コロナウイルス大流行によるゆがみを除けば、過去10年間で最大の増加幅。市場予想は4万人増だった。アナリストは1月まで見られた雇用の軟調は統計上のゆがみが要因とみている。フルタイムの就業者数は7万8,200人増。
失業率は2年ぶりの高水準だった4.1%から3.7%に改善し、予想の4.0%を下回った。統計局は、夏休み明けの2月に就業開始した人の数が例年より多かったと説明した。
労働参加率は66.7%に上昇、労働時間は2.8%増えた。前月の労働時間は2.5%減だった。
ただ、労働市場は今後数カ月で緩むことが見込まれており、豪中銀は失業率が6月までに4.2%、年末までに4.3%に上昇すると予測している。
豪ドル は0.5%高の0.6622米ドル。上昇していた3年債先物は4ティック安の96.35となった。市場では年内の豪利下げ幅予想が44ベーシスポイント(bp)から37bpに縮小した。
AMPのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「数値が大きく変動しているため、豪中央銀行は『ほこり』が落ち着くのを待ち、何かを結論付ける前に数カ月分のデータを確認したいと考えるだろう」と述べた。
INGのアナリストは「オーストラリアの雇用が非常に堅調であることは、中銀が利上げの選択肢を残しておいたことが正しかったことを示唆している。中銀は緩和バイアスに移行しなくて良かったと思うだろう」と指摘した。”(出典:REUTERS

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