失業率 − 2025年7月
” オーストラリア統計局が14日発表した7月の就業者数は前月比2万4,500人増加した。失業率は4.2%と、3年半ぶり高水準だった6月の4.3%から低下し、労働市場の底堅さを示した。フルタイム雇用が増加したことが背景。
統計を受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利下げの緊急性が低下し、豪ドルは対米ドルで0.3%上昇し、2週間ぶりの高値となる0.6566米ドルを付けた。
ただ、政策当局者は、インフレ率が予想通り低下し続ければ追加緩和を実施する見通しを示しており、市場では11月に25ベーシスポイント(bp)の追加利下げが行われる確率が完全に織り込まれている。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「今回のデータは状況が急速に悪化していないことを示唆しており、安心材料だ」と指摘。
その上で、「経済の勢いの弱さと世界的な不確実性は年内、労働市場にとって強い逆風となるだろう」と語った。”(出典:
Reuters)
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ワラビーズ、スプリングボクスに連勝ならず(ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2025)
” 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」、南アフリカ代表“スプリングボクス”対オーストラリア代表“ワラビーズ”の第2テスト。先週の第1戦は世界ランキング6位のオーストラリアが逆転勝利する衝撃の幕開けとなった。敗れた南アフリカはランキング首位から3位に転落した。
ホームでの連敗阻止が至上命題の南アフリカは、立ち上がりからペナルティの得点チャンスで着実に加点。前半6分までにPGを2本決めて6点を先行した。
第1戦の勝利で自信をつかんだオーストラリアも強みを見せる。8分、敵陣のスクラムでFKを獲得すると、SHニック・ホワイトがクイックタップから左に展開、初キャップのWTBコーリー・トゥールが素早く反応して抜け出しトライをマークした。SOジェームズ・オコナーが鋭い位置からのコンバージョンを決めて逆転に成功する。(7-6)
キックの再獲得で前進する南アフリカは、11分にSOハンドレ・ポラードが右サイドのスペースに放ったキックパスがWTBキャナン・ムーディーにつながりトライ(G)。再びリードを奪った。
さらに35分、左サイドのラインアウトからの展開で、急遽NO8で先発出場のクワッガ・スミスが中央で相手を弾きながらグラウンディング。20点を重ねた。オーストラリアは前半ラストプレーのPGで3点を返した。
20-10の南アフリカリードで後半がスタート。スコアが動いたのは7分、オーストラリアが左サイドのスクラムから右サイドにキック、乱れたボールがWTBマックス・ジョーゲンセンの手に収まり右中間にトライ(G)。3点差に迫った。(17-20)
南アフリカが17分のPGでリードを広げると、オーストラリアは28分にラインアウトモールからトライをマーク。1点差に捉えた。(22-23)
絶対に負けられない南アフリカはここから強さを発揮。敵陣深い位置の中央で相手が犯したノックフォワードからマイボールスクラムのチャンスを得ると、展開から34分にLOエベン・エツベスが左中間でトライライン上にボールを押さえてリードを広げた。(30-22)
8点差のオーストラリアはPGで迫ろうとするも、キッカーのSOオコナーが膝を痛めた影響か、2本中2本が外れる。結果的にフルタイムまでスコアは動かず、30-22で南アフリカが第1戦のリベンジとなる勝利を収めた。
TRCで2国が競う「ネルソン・マンデラ・チャレンジ・プレート」は、1勝1敗となったことで南アフリカが防衛に成功。この試合では勝利の勝ち点4を獲得した。
一方、敗れたオーストラリアは7点差以内の敗戦で得られるボーナスポイントも得られず、勝ち点を加えることができなかった。
9月6日の第3節、南アフリカはアウェイでニュージーランドと、オーストラリアはホームでアルゼンチンと対戦する。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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ワラビーズ、スプリングボクスに3年ぶりに勝利(ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2025)
” 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」の開幕戦。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの3連戦でチームビルディングを進めてきた世界ランキング6位のオーストラリア代表“ワラビーズ”が、昨年王者で同1位の南アフリカ代表“スプリングボクス”が無類の強さを誇るエリスパークに乗り込んだ。
試合開始早々、南アフリカが圧力をかけて前進。フェーズを重ねて左サイドにスペースを作りWTBカート=リー・アレンゼが2分にトライをマーク。SOマニー・リボックのコンバージョンも決まり7点を先行した。
その後もペースをつかむ南アフリカは、9分のPGと12分のCTBアンドレ・エスターハイゼンのトライでリードを15点に広げた。続く18分、22mライン内に侵入してポイントを作るとキャプテンのNO8シヤ・コリシがピック、相手を抜き去り中央にトライ(G)をマークした。(22-0)
20分を過ぎるとオーストラリアも徐々に反撃の糸口をつかむ。29分、深い位置まで攻め込み左へ展開すると、SOジェームズ・オコナーがダブルタックルを受けながらオフロード、大外につないでWTBディラン・ピーチがチーム初トライを決める。前半は22-5の南アフリカリードで折り返した。
後半最初のスコアはオーストラリアに入る。攻め込んだ後半3分、裏をかくようなFW同士の近場のパスからキャプテンNO8ハリー・ウィルソンが抜け出してトライ(G)。さらに18分、CTBジョセフ=アウクソ・スアリイが自陣のインターセプトから走り切り追加点、3点差に迫った。(19-22)
エリスパークのスプリングボクスファンの間に不穏な空気が漂い始める中、オーストラリアがその勢いをスコアボードに刻む。24分、FBトム・ライトが急加速から突破すると、フォローに走ったNO8ハリー・ウィルソンが自身2本目のトライ(G)で逆転した。
追う展開となった南アフリカは流れを引き戻すことができない。一方のオーストラリアはビッグゲインからWTBマックス・ジョーゲンセン、FBトム・ライトがトライを重ねて、さらにリードを広げた。
最終スコアは38-22。オーストラリアが2022年以来の南アフリカ戦勝利を、標高1700m超のヨハネスブルグでつかんだ。ワラビーズのエリスパークでの勝利は62年ぶりの快挙だ。
ワラビーズは勝利の勝ち点4に加え、3トライ差以上のボーナスポイント1点も手にした。一方、スプリングボクスは勝ち点を得ることができず。両チームは翌週の24日、ケープタウンでの第2戦に臨む。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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ワラビーズ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに一矢報いシリーズ1勝2敗で終える
” ホームユニオン4か国のトッププレーヤーが4年に1度集結するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(B&Iライオンズ)の、オーストラリア代表“ワラビーズ”との最後のテストマッチ。ここまで2勝のライオンズがシリーズ勝ち越しを決めている。
一矢を報いたいオーストラリアが序盤から試合の流れをつかむ。雨が降り注ぐコンディションの中、深い位置へのキックから相手のキャリーバックを誘うと、トライライン目前のスクラムからフェーズを重ね、前半8分に大外でパスを受けたWTBディラン・ピーチが左スミに飛び込み先制トライをマークした。
その後もポゼッション、テリトリーで上回るオーストラリアが試合を優位に進めるが、ライオンズの守備も奮闘。キャプテンのLOマロ・イトジェが脳震盪と診断されて交替となるアクシデントが起きながら、失点を34分のPGのみに抑え、8-0のオーストラリアリードで前半を折り返した。
後半開始直後の3分台、周辺で落雷の兆候がみられたことで試合が中断、再開まで約40分を要した。中断直前のプレーでライオンズのLOジェームズ・ライアンが頭を打って負傷交替、先発の両LOを欠く事態となる。
スコアが動いたのは後半15分、ライオンズが中盤から大外への展開を試みるもボールが乱れると、オーストラリアのWTBマックス・ジョーゲンセンが拾って約50mを走り切りトライ。SOベン・ドナルドソンのコンバージョンも決まり、リードを15点に広げた。
ライオンズも反撃する。敵陣でのキックから再獲得でチャンスを得ると、ペナルティを誘いながらトライラインに迫る。22分にタップキックからフェーズを重ねて、唯一のウエールズ代表であるFLジャック・モーガンが左中間を押し込みトライ(G)。8点差に迫った。(7-15)
再び流れをつかんで攻め込むオーストラリアに対し、ライオンズはペナルティが重なりPRローナン・ケラハーがイエローカードを受ける。31分、数的有利のオーストラリアは途中出場のSHテイト・マクダーモットがラックサイドの狭いスペースに体をねじ込んでトライ(G)。勝利を大きく手繰り寄せた。
ライオンズが終盤にFWを中心に押し込んで1トライを返したところでフルタイムに。最終戦でプライドを見せつけたワラビーズが22-12で勝利をつかんだ。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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連邦政府 16歳未満のSNS利用禁止、YouTubeも対象
” オーストラリア政府は、16歳未満の子どものSNS利用を禁止する法律について、動画投稿サイトのYouTubeも禁止の対象に加えると発表しました。
これについて、30日に記者会見を開いたアルバニージー首相は「重要な点は、16歳未満の若者はYouTubeのアカウントを作れなくなることだ」と述べ、動画投稿サイトのYouTubeも禁止の対象に含めると発表しました。
一方、教育目的で、学校で教師が生徒にYouTubeを見せることや、親が子どもに見せることを妨げるものではないとしています。
会見の中では記者から、YouTubeはアカウントがなくても動画を見られることから、実効性を疑問視する質問も出されていました。
政府は当初、対象となるSNSについて、インスタグラムやTikTokなどをあげ、YouTubeについては教育目的でも使われるとして対象から除外していましたが、子どもに有害なコンテンツも含まれるとして一転禁止の対象に加えるとしました。
YouTubeを運営する「グーグル」は、「次の対応を検討し、政府との対話を継続していく」とのコメントを出しましたが、現地の複数のメディアは、政府の方針に反発し、法的措置も検討していると伝えています。”(出典:NHK)
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失業率 − 2025年6月
” オーストラリアの労働市場が緩み始めている兆しが出てきた。6月の失業率が予想外に上昇し、雇用が伸び悩んだことで、来月の利下げ見通しが強まった。
豪統計局が17日発表した6月の失業率は4.3%と、2021年11月以来の高水準となった。市場予想は前月と同水準の4.1%だった。6月の雇用者数はわずか2,000人増にとどまり、増加分は全てパートタイム。エコノミスト予想では2万人増とされていた。
この発表を受けて、豪ドルは0.5%下落し、政策に敏感な豪3年国債利回りも低下。一方で、豪株式相場は上昇した。
短期金融市場では8月の利下げが完全に織り込まれ、さらにその後もう1回の金利引き下げ、そして3回目の利下げの確率も50%程度と見込まれている。”(出典:Bloomberg)
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ワラビーズ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの初戦敗れる
” ホームユニオン4か国のトッププレーヤーが4年に1度集結するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(B&Iライオンズ)。オーストラリア代表“ワラビーズ”とのテストマッチ第1戦がブリスベンでおこなわれた。
前半2分、ゲーム最初のペナルティでショットを選択したライオンズ。SOフィン・ラッセルのキック成功で3点を先制すると、その後もペースをつかみ9分に右中間でラインブレイクしたCTBシオネ・トゥイプロトゥのトライ(G)で10点を先行した。
ビハインドのオーストラリアは29分に自陣からのキックをWTBマックス・ジョーゲンセンが再獲得、右サイドを走り抜くトライで5点を返した。しかしライオンズは流れを渡さない。36分にペナルティからタップで攻めた3フェーズ目、FLトム・カリーが左中間を押し込んで7点を追加、17-5のスコアで前半を折り返した。
後半2分、ライオンズがラインアウトのスティールからビッグゲイン、最後は右大外でHOダン・シーハンがトライ(G)、リードを広げた。
10分を過ぎるとオーストラリアが攻め込む時間が多くなるが、なかなかスコアには至らない。待望のトライは28分、深い位置でのラインアウトからFWを中心に攻め込み、FLカルロ・ティッツァーノが左中間にグラウンディング。7点を返した。(12-24)
ライオンズが34分にPGでリードを安全圏に広げてから、オーストラリアは39分にSHテイト・マクダーモットがラックサイドを抜けてトライ(G)を決めてフルタイムに。ワラビーズとの第1テストマッチは27-19でライオンズが制した。
ライオンズは22日にオーストラリア先住民と太平洋諸国の連合チーム「ファーストネーションズ&パシフィカXV」と対戦した後、26日と8月2日にワラビーズとのテストマッチを戦う。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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降板騒動のオーストラリア館、2026年ヴェネチア・ビエンナーレ代表作家の復帰決定
” レバノン出身のアーティスト、ハーレド・サブサビとキュレーターのマイケル・ダゴスティーノが2026年のヴェネチア・ビエンナーレ、オーストラリア館代表に復帰することが明らかになった。
美術関係者からの強い批判と、同館主催団体のガバナンスに問題が発覚したことを受け、主催団体が2人の降板を撤回した。
レバノン出身のアーティスト、ハーレド・サブサビとキュレーターのマイケル・ダゴスティーノが、2026年のヴェネチア・ビエンナーレ、オーストラリア館の代表作家に復帰することが明らかになった。
2人は今年2月初旬、オーストラリア館の主催団体であるクリエイティブ・オーストラリアによって同国の代表から降板させられたが、アート・ニュースペーパーが報じたところによれば、政治的動機による検閲行為との批評家による非難と独立調査の結果を受け、降板を撤回したという。
降板騒動の発端は、オーストラリアの有力紙、オーストラリアン紙がサブサビの2007年のビデオインスタレーション《You》を批判し、サブサビを代表作家に据えることは「人種差別への創造的アプローチ」であると非難したこと。《You》では、2006年のイスラエルによるレバノン侵攻が停戦を迎えた後に演説をするヒズボラの指導者、ハッサン・ナスララに焦点が当てられていた。
作中にはナスララの顔から光線が放射される場面があり、《You》を所蔵するオーストラリア現代美術館は、これを「神聖な光明を示唆するもの」と説明し、文脈によってメディアが人物を神格化したり、悪魔化する現象の考察を促すものだとしている。
オーストラリアン紙に掲載されたコラムはさらに、サブサビとダゴスティーノが「イスラエルのボイコットを助長している」と指摘。2022年にサブサビがイスラエル政府の後援を理由にシドニー・フェスティバルから撤退したことを引き合いに、両者が「国の評判を左右するもの」として不適格だと主張した。
記事が公開された数日後、クリエイティブ・オーストラリアの理事会は全会一致で両者の起用を取りやめた。その理由として「長期間にわたる分裂的な議論」が生じる可能性を挙げ、人々からの信頼を保つために必要な措置だと説明した。2人の降板は大々的に発表されず、サブサビの過去作や論争について触れることはなかった。
この発表には反発の声が瞬く間に上がった。クリエイティブ・オーストラリアのシニア・スタッフであるミカラ・タイやタミナ・マスキニヤールは抗議の意を示して辞任したほか、オーストラリア館のコミッショナーをかつて務めたパトロンのサイモン・モルダントもオーストラリア館への支援打ち切りを発表し、国際大使の職も辞任している。その後モルダントは、この騒動を「オーストラリアと芸術にとって非常に暗い日」と評した。”(出典:ARTnews JAPAN)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる