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黒沢咲プロがリアルに描いた麻雀プロ半生記:『渚のリーチ』読了

日本プロ麻雀連盟プロ雀士 黒沢咲プロの『渚のリーチ』読了。

麻雀は遠く昔、役を覚えられず落ちこぼれたものの・・ 近年 Mリーグ発足後の盛り上がりに、

本書サイン本が飛ぶように売れていく様に、「大丈夫かなぁ、、」の思いはありながらも、

再度巡ってきたサイン本購入機を捕まえ↙️

一度スルーしたサイン本購入機 再び  出典:三省堂書店有楽町店 Twitter

購入。

リアルさ滲むストーリー

読み始め早々、記載が「(妙に)リアルだなぁ」と思い、半生を小説仕立てにしたものと判断し読み進めていましたが、実際、

” えええっ、麻雀プロが自分をモデルにした小説を書く!?”(p201)

” 麻雀は「小説より奇なり」な展開が頻発するため対局内容をゼロからつくりにくい」という矢島さんの意図を受け、物語に登場する対局はすべて私が過去に実際に打ったものを用いた。”(p203/註:矢島さん=編集者)

という出版企画時の初期設定に、

” なかなか思うように進まないこともあり、橘さんに多大なるお力を借りながら、一年、二年と時間をかけてつくっていった。しかし、そのおかげで、次々に起きたリアルなドラマを小説にたくさん盛り込むことができたのは、結果的にラッキーだったかもしれない。”(p203/橘さん=作家 橘ももさん)

といった「あとがき」での振り返りに、「やっぱりぃ」と思わせられたのと同時に、

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小泉今日子さんがエッセイで振り返った半生:『黄色いマンション 黒い猫』読了

小泉今日子さんが

” 不思議な原宿の町を観察しようと雑誌の連載を始めた。「原宿百景」と題した連載は、原宿に所縁のある人との対談と、私のエッセイで構成されていた。私は原宿を歩きながら、過去や、未来や、自分の心の中を旅した。”(p9)

という著書『黄色いマンション 黒い猫』を読了。

先月(2022年4月)開催されたオンラインイベント↓の

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対象書籍として入手していた一冊。

個人的なこと、社会を揺るがせたあのこと etc

上掲「はじめに」の一文からてっきり原宿界隈を深堀されたエッセイ集かと思いきや

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稲葉篤紀 前侍ジャパン監督が振り返った東京オリンピック金メダルまでの軌跡:『活かして勝つ 金メダルをつかむチーム作り』読了

稲葉篤紀 侍ジャパン監督の『活かして勝つ 金メダルをつかむチーム作り』を読了。

別のサイン本を物色しに書店に立ち寄った際、

僅少となっていたサイン本に反応

本サイン本を見つけ、購入していた経緯。

本書は

 第一章 代表監督就任から五輪まで

 第二章 決戦へ

 第三章 出会った監督たち

 第四章 侍ジャパンの関係者に聞く

 第五章 <対談> 監督という役割  井上康生

という章立てで、(本記事の)タイトルはオリンピックに寄せましたが、実際は稲葉篤紀さんの幼少期から現役選手時のエピソードも掲載されています。

金メダルへの礎、そして分岐点・・

主たるトピックである東京オリンピックについては

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伊東潤さんが描いた安政から明治を懸命に生きた女性の生きざま:『潮待ちの宿』読了

作家 伊東潤さんの『潮待ちの宿』を読了。

先月(2022年4月)、サイン本販売情報に反応して

出典:八重洲ブックセンター Twitter(画像はTweetにリンク)

入手していた一冊。

明治を生きた女性の・・

出だし

” 父はめったに感情を面に出さない男だったが、最後に振り向いた時、これまで見たことのないほど辛そうな顔で、志鶴を見つめていたのをよく覚えている。

それが何を意味するのか、その時には分からなかったが、夕方になっても父が戻ってこないことで、志鶴はその理由を覚った。”(p10)

の一文に、重たさを覚悟させられたものの

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くりぃむしちゅー上田晋也さんが振り返った「あっ」という間に過ぎ去った密度濃過ぎの30代:『激変 めまぐるしく動いた30代のこと』読了

くりぃむしちゅー上田晋也さんが自身の40代のことを綴った前著↓

<< 2021年3月20日投稿:画像は記事にリンク >> くりぃむしちゅー 上田晋也さんが振り返った非成長の?!40代:『経験 この10年くらいのこと』読了

『経験 この10年くらいのこと』に続いて、

” そんなこんなで30代の頃の話。”(前書)

ということで上梓された『激変 めまぐるしく動いた30代のこと』を読了。

ジェットコースター的日常

「あれ、この前の そんな面白かったっけかな?」と(読んだのが)4ヶ月前のことで記憶があやふやになっていたところ

入荷情報後、早々に反応して確保した一冊 出典:紀伊國屋書店 新宿本店 Twitter *一部加工

サイン本きっかけで入手していた本書は、

中国を仕事で訪れた際、懇意にしている飲み屋のお姉さんが北京入りしていることを知り、流れから女史の訪問を受け

” 何かお土産でも買っておいでよ。それにかかったお金、あとで渡すからさ」”(p44)

と仕事の関係で軽く時間潰しを促したところ

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異色のジャンルに手が伸びていって未知なる感じ楽しみな 2022年4月入手積読8冊

いわゆるゴールデンウィーク突入前に、(2022年)3月入手積読7冊を読み終え、

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その後、半沢直樹シリーズ ↓

<< 2022年4月24日投稿:画像は記事にリンク >> 2022年のゴールデンウィークは1年前に買っていた『半沢直樹』を今更ながらに読書 その壱

『三体』↓(の5冊中1冊)と挟んで

<< 2022年5月11日投稿:画像は記事にリンク >> 購入から一年を経て、劉慈欣さんのSF大作『三体』の世界観に浸ってみる その弐

次なる

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購入から一年を経て、劉慈欣さんのSF大作『三体』の世界観に浸ってみる その弐

先週、読み始めの段階で記事にした ↓

<< 2022年5月6日投稿:画像は投稿にリンク >> 購入から一年を経て、劉慈欣さんのSF大作『三体』の世界観に浸ってみる その壱

5冊に及ぶ三体シリーズの1冊目『三体』を連休期最終日に読了。

もっとも感覚は読了とは言い難く、上掲記事のアップロード後、大部分を先週末の東京⇄大阪移動時の新幹線内で読み進め、

全433ページ(別途「訳者あとがき」)読み終えた後に感じた重量感に、先ず抱いた感想は「難しかったなぁ・・」と、ストーリーの全体像を頭で描き切れず。

拡がりゆくスケール感

タイトルに絡む(であろう)「三体問題」とは

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購入から一年を経て、劉慈欣さんのSF大作『三体』の世界観に浸ってみる その壱

ゴールデンウィークの最中、半沢直樹シリーズ4冊を読み終え ↓

<< 2022年5月4日投稿:画像は記事にリンク >> 2022年のゴールデンウィークは1年前に買っていた『半沢直樹』を今更ながらに読書 その五:『半沢直樹4 銀翼のイカロス』読了

次なるは、これも1年前(2021年5月)に購入していた ↓

著者サイン本&訳者サイン本を組み合わせたサイン本(5冊)セット

三体』シリーズ計5冊。

押し寄せた世界的話題作

サイン本ということで興味を持ち、書店での大々的な展開に、

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