第165回直木賞受賞作 佐藤究さんの『テスカポリトカ』を読み始めて
I 顔と心臓
II 麻薬密売人と医師
III 斷頭台
IV 夜と風
暦にない日
と分かれているうち「I 顔と心臓」を読み終え、「II 麻薬密売人と医師」の前半に差し掛かっている(〜p190)ので、そこまでのおさらい。
読み始めの経緯は ↓
<< 2021年12月16日投稿:画像は記事にリンク >> 世界観に興味刺激され一挙に並んだ佐藤究さん代表作 2021年10月購入積読4冊
で触れていますが、立ち上がり
” 十七歳のメキシコ人少女の冒険。
牛肉を運ぶトラックの荷台にまぎれこみ、毛布にくるまって木陰で眠り、知らない州の知らないバスに乗り、ひたすら南下する。やせこけた老人が乗る牛車よりもさらにのろまな農家のトラクターを呼び止めて、むりやり乗せてもらったこともあった。
相手がどんなにやさしげな笑顔を見せてこようと、信用しない。”(p014)
という生き残りを賭けた冒険の末、日本に辿り着き、そこから彼女軸に話しが推移していくのかと思いきや 続きを読む 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読み始め →
(2021)12月を折り返そうかというタイミングで、11月後半に積み上がっていた7冊を読み終え、
<< 2021年11月21日投稿:画像は記事にリンク >> 読了ペース加速中、重量級を含めコラム中心に 2021年10月購入積読7冊
新たに目の前に揃いし
時計回り:『QJKJQ』『Ank:a mirroring ape』『テスカポリトカ』『サージウスの死神』著者:佐藤究
小説家 佐藤究さん作品で4冊。
次第に親しむようになったフィクション
従来、ノンフィクション等、リアリティ重視で小説とは距離を置いていた(=得意でなかった)ものの
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筒井康隆先生の『東海道戦争』を読了。
サイン本入手機会に
たくさん購入出来た筒井康隆先生サイン本、2021年はこれで最後!?
即反応して入手していた一冊。
本書は、
東海道戦争
いじめないで
しゃっくり
群猫
チューリップ・チューリップ
うるさがた
お紺昇天
やぶれかぶれのオロ氏
堕地獄仏法
の九篇を収録した短篇集。
“「東海道戦争?」
「ええ、東京と大阪の戦争だから、そう呼ぶのがいちばん適当でしょう」
「何ですって、じゃあ、さっきから敵だ敵だといっていたのは、東京のことなんですか?」”(p21)
というタイトルに掲げられた「東海道戦争」に、
続きを読む 筒井康隆先生が描いた九篇の混沌:『東海道戦争』読了 →
週中に、中間記↓
<< 2021年12月9日投稿:画像は記事にリンク >> ダン・ウーレットが紡いだロン・カーターを介したジャズ史:『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』中間記
をアップロードしていた『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』を読了。
本書は、
” ロンが歴史上でもっとも数多くのレコーディングを行なったジャズ・ベーシストであることは間違いないが、それどころか楽器に関わらず、最多のセッション経験を持つサイドマンである可能性もあるのだ。”(p263)
という圧巻のキャリアを誇るRon Carter:ロン・カーターに音楽業界で多数の著作を残してきたDan Ouellette :ダン・ウーレットが肉迫し完成した著書。
日本独自でも濃密に築かれたキャリア
ロン・カーターといえば、先月(2021年11月)
出典:MUSIC LIFE CLUB(画像は記事にリンク)
外国人叙勲の旭日小綬章を受勲されたことが一般紙等でも報じられましたが、
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ジャズ界が誇るベーシスト Ron Carter:ロン・カーターにフォーカスされた『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』を読み始めて
プレリュード
パートI アーリー・イヤーズ
パートII マイルス・イヤーズ
パートIII リーダーとして
パートIV フリーランス・イヤーズ
パートV コンテンポラリー・ロン
パートVI ベースという楽器の技巧と科学
パートVII 付録
等(別途「解説とインタビュー」ほか)とパート分けされているうち「パートIII リーダーとして」を読み終え、「パートIV フリーランス・イヤーズ」に突入(〜p.251)したので、そこまでのおさらい。
実は、その名を長く知るミュージシャン
ロン・カーターは幼少の頃、(たしか)TVコマーシャルでその存在を知って、一度、10年になるかもしれないですが、Cotton Clubでも観ていて、
本書のサイン本販売を知り、
Twitter情報から反応してサイン本間に合ったは良いが、(本の)厚さが・・
即反応していた次第。
但し、いざ手に取ると550ページ超のボリューム ^〜^;A ここまでのものを読み込む覚悟は出来ておらず、読み始めるまでプレッシャーを感じていて、
実際、このクラスになると幼少期であるとか、無名時代の部分で冗長に感じがち。
本書でもその部分ありましたが、
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映画監督 押井守監督の『押井守の映像日記 ネットしたらやっていた』を読了。
週末のTwitterを徘徊中、サイン本入荷情報で本書を知り、
出典:芳林堂高田馬場店Twitter(画像はTweetにリンク)
押井守監督について頭に入っているようないないような状態であったため
ダメもとで書店を訪れ無事サイン本確保
「攻殻機動隊」などキャリアをWebで辿って「買ってみよう」と手元に本書を引き寄せていた経緯。
ゆっる〜いB級映画鑑賞記
最初、映画監督の日常的なエッセイ集と思いきや
” この連載は映画批評なんぞではなく、何の資料も調べずに曖昧な記憶だけで書くことが主旨なので資料的価値も限りなくゼロに近いシロモノです。”(p17)
と紹介され、原則はB級と称される映画や短編について、鑑賞時に感じられたことが記憶を辿って記載されているというもの。
本書で取り上げられている作品の悉くを視聴していなかったことから、本文で筋を追われても・・という面は否定出来ずも、
続きを読む 押井守監督が綴ったゆるいB級映画伝:『押井守の映像日記 ネットしたらやっていた』読了 →
刀鍛冶 川﨑晶平さんの
” 虎ノ門にあった会社を辞めた後、学生時代のバイト先に転がり込み、渋谷を根城に気楽に生きていた自分に、なぜ苦行僧のような生活ができたのかは分からない。
分からないが、あの時間があったからこそ、今の自分は好きなことを仕事にしてご飯を食べていられるし、親方にも、おかみさんにも心から感謝している。
ところが、その九年間には理由の分からない飢餓感がついてまわり、それは今も消えないまま、「足りない、何か足りない」という気持ちが湧いてきてならない。
その足りないものが何か、どうすれば満たされるのか、当時のことを思い出しながら書いていけば見つかるのではないだろうか。
有り難いことに、「そんな話を書いてもいいよ」
と言ってくださる方があったので、皆様には、刀鍛冶の手の内と胸の内にしばしお付き合いいただきたい。”(p4-5)
との思いから上梓に至った『テノウチ、ムネノウチ 刀鍛冶として生きること』を読了。
刀鍛冶という職業(川﨑晶平さんの物言いでは作家)があることは長く承知していて、
明治大学卒という親近感に、サイン本販売機会 ↙️
出典:銀座 蔦屋書店 日本文化 Twitter(画像はTweetにリンク)
に乗じ入手していた著書。
Tweet後、早々に足を運んでサイン本確保 ^^
ひた走り刀鍛冶を目指した日々。そして・・
本書は、大きく
第一章 修行時代
第二章 刀鍛冶の今、そして未来
と、宮入小左衛門行平氏に弟子入りされ
” ドロップアウトしかけたぼくを救ったもののひとつは「空っぽ」だったことだ。何もない「空っぽ」な人間だったおかげで、二十五歳にもなって馬鹿になりきって弟子を続ける事が出来たし、真っ新な状態で親方の一挙手一投足まで吸収することができた。”(p19)
という日々に、
続きを読む 川﨑晶平さんが示した現代の刀鍛冶としての矜持:『テノウチ、ムネノウチ 刀鍛冶として生きること』読了 →
元経産官僚で政策工房代表取締役社長 原英史さんの『総務省解体論』を読了。原英史さんの著書は ↓
<< 2021年10月22日投稿:画像は記事にリンク >> 高橋洋一さんと原英史さんが対談で炙り出した日本の深層:『国家の怠慢』読了
先月(2021年10月)読んだ『国家の怠慢』に続いて2冊目ですが、「(原英史さんの)代表作としては本書かな」と気になっていての入手。
日本の命運を担う省庁のこれまでと現在地
冒頭の「まえがき」で、
” コロナ危機に直面して、なぜ日本政府の対応は頼りないのか?
なぜ国と自治体の役割分担は混乱しているのか?
なぜデジタル化はこんなに遅れたのか?
なぜ新聞・テレビはデタラメだらけなのか?
本書はこうした疑問を解き明かしていく本だ。”(p2)
と、ただならぬ問題提起のもと
第1章 国家の心臓部の機能不全
第2章 接待問題の根源は「電波割当」
第3章 競争と革新が阻まれた「通信行政」
第4章 テレビ衰亡を招いた「放送行政」
第5章 地方自治を信用しない「自治行政」
第6章 分断された「行政改革」
第7章 総務省の外郭組織
終章 総務省改革プラン
との章立てに沿い、問題点に実態にと論が展開されていきます。
まず、立ち上がりに関して
続きを読む 原英史さんが斬り込んだ知られざる総務省の実態と託される近未来:『総務省解体論』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる