コレコレさんが警鐘を鳴らすインターネット無法地帯の危うさ:『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』読了

ライブ配信者コレコレさんの『告発  誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』を読了。

サイン本販売きっかけで

タイミング良くサイン本入荷情報に触れ、内容への興味から即反応し入手。

本書及びコレコレさんを知ることになり、当初はYouTuberとの理解も、本職は冒頭に記載の通りライブ配信。

配信では、

” 視聴率に親しんできた世代にはピンとこないかもしれないが、たとえば2021年6月の月間最大同接ランキングでは、私の配信が8位にランクインしている。”(p17)

という程の国内屈指の同時接続数を誇り、

マスコミ報道を賑わせた事件も、コレコレさんの発信が発端であったことも本書で知りました。

本書は

第一章 なぜコレコレ生放送が「若者たちの駆け込み寺」になったのか?

 第二章 性犯罪 ー 孤独につけ込む「悪意の隣人」

 第三章 金銭トラブル ー 弱い者が騙される、この「素晴らしき世界」

 第四章 ネットいじめ ー SNSで広がる世界、狭まる世間

 第五章 インフルエンサーの実態 ー みんな!それでも有名になりたい?

 第六章 人生即配信 ー コレコレ的・全部晒す生き方

 巻末特別対談 コレコレ x ひろゆき

との章立て(別途、はじめに  おわりに)に沿って、前半は

” 今の若い子たちは、昔とは比べものにならないほど複雑な人間関係の中で生きている。生まれた時から身の回りにパソコンやスマホがあった彼らは「Z世代」と呼ばれ、デジタル・ツールの扱いには長けているが、人間として成熟しているわけではない。たとえばいじめの問題はより陰湿になり、外側からは見えづらくなっている。”(p29)

という現実から引き起こされているインターネットを介した犯罪の実情を一部は実名を記載の上で紹介。

リアル x エンターテインメントの舞台

コレコレさんのライブ配信者としてのスタンスは

” 私は正義のジャーナリズムをやっているつもりはない。あくまで相談者がいたうえで、その悩みを解決するために、できることをやるというエンターテインメントだ。

配信で相談に乗る代わりに、相談者は自分自身のことを晒すことになるし、トラブルの内容や経緯もリスナーに公開してもらう。そこまで腹をくくって来てもらっている。だからこそ、何が起きているのかリスナーの目の前に晒しておくことは私なりの誠意だと思っている。”(p161-162)

というもので、 コレリスと称されるコアなリスナーとの関係性も読み進めるにつれ、よく伝わってきました。

購入本に書かれていたサイン

後半にかけては、コレコレさんの半生に、2ちゃんねる創業者で少年時代のコレコレさんに多大な影響を与えたとのひろゆきさんとの対談で全300ページ超。

日ごろ慣れきって利用しているSNSの意識を向けるべき負の側面に、ライブ配信については漠然と承知していたものの影響力の大きさなど本書で知ることも多く、現実に目を見開かせられた読書機会となりました。


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