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高城剛さんが紐解く「分断」の時代と、世界が再び「ひとつ」になる日:『分断した世界 逆転するグローバリズムの行方』読了

高城剛さんが

” 前編は、ミスコミュニケーションによって東西の「壁」が壊れ、世界がひとつになった1989年から、2019年まで。

ここで、世界は31年ぶりに「分断」の時代を迎える。

後編は、2020年から2049年まで、現在の世界を見て感じた30年後の世界、おそらく再びひとつになる予測を、僕なりの解釈で書き上げた。”(位置 No.201/208)

といった内容で上梓された『分断した世界  逆転するグローバリズムの行方』読了.-

1995年後に迎えた新世界

本を読み始める前は、これまでの高城剛さんの著書らしく近未来にワクワクさせられたり、

これまで伏せられ公にされることのなかった現実が明るみにされる学びといった内容から

サクッと読了に至るものと思いきや・・

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三戸政和さんが提案する「サラリーマンが会社を買う」という選択:『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(お試し版)読了

前回アップロードした↓三戸政和さんの講演

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参加に前後して読んでいた

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年の個人M&A入門【無料お試し版】』読了記。

人生100年時代 x サラリーマン = 個人M&A

本書は、

” 講談社が運営するネットメディア「現代メディア」で公開した「60過ぎたら、退職金で会社を買いなさい」「世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!」と題する一連の記事が、

500万PVを超えるという大反響を受け、さらに深掘りした内容を説明するために発刊されることになりました。

ネット記事だけではお伝えできなかった、サラリーマンが中小企業を買うメリットと、

どのような考え方をベースに買えばいいのかをお伝えしていきます。”(位置No.7/電子書籍のページ数)

と発刊経緯についての説明があり、

” 組織で自分の力を出し切れていないサラリーマンのみなさんに向けては新しいキャリアを、

定年が見えてきたみなさんに向けては「人生100年時代」における定年後の新しい資産形成法の提案を含め、

その実行支援になるヒントとノウハウをふんだんに詰め込みました。”(位置 No.23)

と、タイトルを読んで反応した(想定)読者へのメッセージが、本の冒頭に綴られています。

雇われか、資本家 を二択す

大きくは、

” 実は、ビジネスマンには大きく2つのタイプした存在しません。

朝の満員の通勤電車に乗り、夜遅くまで働くなど、時間を切り売りしながら給与を得ている「こちら側の人間」(雇われサラリーマン)と、

自由に休みが取れ、好きなことを好きなようにやっていても、お金がお金を生む「あちら側の人間(資本家)」です。”(位置 No.45)

こちら側→あちら側へ如何にシフトを遂げていけるかについて、時代背景を含めマインドセットに、ノウハウが示されいるのが本書。

それは

” 会社という「箱」を自分個人が所有しているかどうかで、「実入り」はまったく違ってきます。”(位置 No.84)

という前段に、

” 私も含め、そうではない「普通」の人たちが、より自分の思い通りに生きやすくなり、

かつ、そこまで大きなリスクを取らずに済むもう一つの方法として、「会社を買う」という戦略を提案したいのです。”(位置 No.99)

と、本書の柱である提案へと展開されていきます。なお、リスクとは・・

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城田真琴さんが紐解く、amazonが描く近未来と競合が対amazonで奏功した取り組み:『デス・バイ・アマゾン テクノロジーが変える流通の未来』読了

(大手シンクタンク上級研究員)城田真琴さんが、

” 本書では、拡大し続けるアマゾンの戦略とアマゾンに対抗する企業の戦略を読み解きながら、

アマゾンに殺されずに生き残るための方策を考えていく。”(位置No.166/電子書籍のページ数)

という主題で上梓された『デス・バイ・アマゾン  テクノロジーが変える流通の未来』を読了.-

先日読了した『amazon  世界最先端の戦略がわかる』が、

<< 2018年8月31日投稿:画像は記事にリンク >> 成毛眞さんが紐解く、AMAZON(アマゾン)が導く近未来:『AMAZON 世界最先端の戦略がわかる』読み始め

(主として)amazon 360° といった内容であったのに対して、本書でもamazonの動向は抑えられながらも、

” かつて4,000店以上存在した米国の独立系の書店は、2010年には1,400店にまで減少するなど、この20年余り激減した。

この数年は、地域コミュニティへの関わりを重視し、サイン会や子供への読み聞かせなど、さまざまな催しを開催することで、増加傾向に転じている “(位置 No.116)

と、amazon軸に進化、変貌を遂げていっている流通/小売業界の競合他社の各分野(業態)での取り組み、成功例などが紹介されています。

amazonによって窮地に陥る流通の巨人たち

まず、本書のタイトル『デス・バイ・アマゾン』が意味するところは

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成毛眞さんが紐解く、amazon(アマゾン)が導く近未来:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』読了

週初めに、読み始め記をアップロードしていた

<< 2018年8月28日投稿:画像は記事にリンク >> 成毛眞さんが紐解く、AMAZON(アマゾン)が導く近未来:『AMAZON 世界最先端の戦略』読み始め

『amazon  世界最先端の戦略がわかる』を読了。

その(読み始め)後に読んだchapter 2以降は、

  chapter #02  キャッシュがあるから失敗できる

  chapter #03  アマゾンで一番利益をあげているAWS

  chapter #04  アマゾンの「プライム会員」とは何なのか

  chapter #05  アマゾンからM&Aを知る

  chapter #06  巨大倉庫と配送力と物流で制す

  chapter #07  プラットフォームの主になるには

  chapter #08  アマゾンを底ざさえするのがテクロノジー

  chapter #09  アマゾンという組織

という構成で、

さまざまな角度(項目)からamazonの実態、見据える近未来が(推量を踏まえ)綴られています。

amazonによって実現される近未来

印象に残ったところでは、

” EC業界で存在感を増すアマゾンペイだが、今、切り拓こうとしているのがリアル店舗での活用だ。

米国ではすでに、一部の飲食店やレストランでアマゾンペイが導入されている。

アプリを開くと、位置情報から近くの利用可能な店舗が表示される。そこで食べたい店があったら、事前に注文し、スマートフォン上で注文から支払いまで完了する。

その後店に行くと、すでにオーダーされているので、料理が出るまでの時間も大幅に短縮される “(位置No.2143/2154)

という「ここまで来ているのかー」というレベルに、amazonが無人配送を視野に入れていることは周知のことですが・・

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成毛眞さんが紐解く、amazon(アマゾン)が導く近未来:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』読み始め

(元マイクロソフト社長)成毛眞さんの『amazon  世界最先端の戦略がわかる』を読み始めて

chapter 01〜 chapter 09 とあるうちのchater 1を読み終えたので、導入部(incl. はじめに、prologue)のおさらい。

まず、本書刊行の経緯に関して、

” アマゾンのビジネスは、経営学の革命だと断言できる。10年後には、必ず経営学の教科書に載るような、エポックメイキングな存在である。

「ネットとリアルの境界」をなくした最初の存在として、未来に残り続けていくだろう。

・・中略・・

アマゾン1社を押さえることで、主だった業界のことがわかり、そこで今何が起こっているのか、現代のビジネスマンが知っておくべき最新のビジネス感覚を身につけることができるのだ。”(位置No.7, 14/電子書籍のページ数)

本を開いたところの「はじめに」で定義。

そこから

” アマゾンは、自前の空輸、海運手段を用意し、蓄積した買い物データをもとに、最適な商品のおすすめする。

「今日買って、明日届く」物流は、アマゾンにとって最大のサービスであり、他社が持てない武器だ。”(位置 No.61)

” 品揃えが大量で、安い。シンプルだが、それこそがアマゾンが強い理由である。”(位置 No.476)

と我々がもはや当たり前の如く享受していながら、実は(知られざる)凄い水面下の仕組みから実現されている現実に、

” アマゾンは、顧客の望みを叶えるために、テクノロジーでインフラを整えてきた。いまや、AI、自動運転、顔認証や翻訳システムにまで投資している。

アマゾンの投資先を知れば、この先の世界がわかるといってもいい。”(位置 No.79)

という実態から

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ナカムラクニオさんに学ぶ、カフェが持つ可能性と切り拓かれる未来:『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』読了

荻窪に立地するブックカフェ「6次元」店主 ナカムラクニオさんの著書『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』を読了.-

ナカムラクニオさんが、先日、『青い日記帳』 主宰の中村剛士さんとのイベントを開催された際、

<< 2018年8月18日投稿:画像は記事にリンク >> 中村剛士さんとナカムラクニオさんが誘(いざな)う美術鑑賞の世界:『いちばんやさしい美術鑑賞』X 美術書カタログ『DEFRAG2』ダブル刊行記念トークイベント カリスマ美術ブロガーが語る《もっと美術が好きになる!》参加記

(ナカムラクニオさんの)プロフィール中に確認されたタイトルに「!」となり、後日買い求めていたもの。

先月(2018年7月)読了していた ↓

<< 2018年7月10日投稿:画像は記事にリンク >> 山納洋さんが、イベント開催、場づくりをしたい人たちに伝授する小さなアクションの起こし方:『地域プロデュース、はじめの一歩』読了

といい、

イベントを起こす(渦を巻く)、自分と価値観を同じくする人たちとの場を創りたい

といったイメージを増幅させられるタイトルには、多分に好奇心を刺激されています。

6次元で意図されたこと

6次元とはインパクトのある、何やらただならぬ感じの伝わる名称ですが、

“「6次元って何ですか?」とよく聞かれます。

「異次元空間みたいに、いろんな人やものが集まるカフェを目指しています」と答えますが、最初のイメージは、大人の秘密基地でした。

本とアートとカフェが、お互い影響しあった空間が出来たらいいなという思いで始めました。”(p11)

と込められた意図に、6次元で起こされたことなどが綴られていますが、

まず、開業に至った経緯が興味深く、

” 大学を卒業してからテレビの仕事をひたすら続け、ある日、気づいたことは「誰かがやっていることは、自分がやる必要はない」ということ。”(p11)

そして、

” 居心地の良い「たまり場」の法則は・・・

① 人が集まる場所に、人は集まる

② 夢が見られる場所に、人は集まる

③ 良いものがある場所に、人は集まる

④ 安心で快適な場所に、人は集まる

⑤ 自分のためになる場所に、人は集まる

⑥ 自分を認めてくれる場所に、人は集まる “(p67)

或いは、

” 時代は「共有」から「共鳴」へ移行しつつあります。

たとえば「石」をテーマに2時間番組を特集しようとするのは、1億人向けというよりは1,000人向けです。

でも、こういう小さいテーマの方が、尖れるということが、ここ6次元では、はっきり感じることが出来ます。

今はネットワークがこれだけ発展しているから、キーワードで人はつながれる。

人は、言葉エネルギーに誘われ、言葉でつながっていく生きものなんだと思います。”(p122)

” 今は、バラバラになった世界をつなぎ止める、接着剤のような言葉や場所が必要だと思います。”(p143)

といった6次元運営を通じて得られたであろうお考え、指摘にリアリティを感じ、ページをめくるペースも次第に上がっていきました。

” みんな心の中では何かが起きるのを待っている。それならば、自分が事件を起こす側になればいいんです。

人は何か面白いことが起きそうな気配に敏感です。

自分の身に面白いことが起きそうな予感があるものをつくれば、必ず人は面白がってくれると考えます。”(p153)

の一文が象徴的と思いますが、読み進めながら存分にワクワクさせられた一冊でした。

時代に吹く風とプロデュースと

” 極端な話ですけど、6次元のようなフリーイベントスペースが、世界のいたるところにあれば、

就職しなくても自分でイベンを企画して収入を得て生活していけるんじゃないかと考えています。”(p171)

” 世界は、クラウド化して、みんなの頭の中にあるコミュニティになります。

すべての価値観が生まれ変わる中で、カフェは「あたらしいたまり場」として、

みんなの「日常」と「非日常」を。「リアル」と「バーチャル」を、つなぐ可能性を携えています。”( p193)

と、本の出版は2013年秋ながら時代感に沿った読者へのメッセージにといった内容も散見され、

” 正直言って、カフェの経営や、あたらしい「場」をつくって運営して行くのは、経済的にも体力的にも大変です。”(p192)

とラクなことばかりではないものの、

私のように、己が起点となって人と人が出逢うことに喜びを感じたり、「何かやりたい」という思いを抱いている人たちにはヒントなり、背中を押す力を持っている著書であると思います。

美術BLOG「青い日記帳」主宰 アートブロガーTAKさんに学ぶ、西洋美術と日本美術の愉しむための超入門書:『いちばんやさしい美術鑑賞』読了

先日、中間記をアップロードした

『いちばんやさしい美術鑑賞』を読了.-

前半:(第1〜7章)西洋美術を観る、後半(第8〜15章)、日本美術を観る、という構成から

今回は主に日本美術に関する内容から。

芸術鑑賞、とどのつまり

と、その前に著者のTakさんの美術論が

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美術blog「青い日記帳」主宰 アートブロガーTakさんに学ぶ、西洋美術と日本美術の愉しむための超入門書:『いちばんやさしい美術鑑賞』読み始め

先日開催されたトークイベント↓の

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(イベント)対象書籍『いちばんやさしい美術鑑賞』を読み始め、

全15章(別途、はじめに、あとがき等)あるうちの第5章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

十五点の作品から学ぶ素人向け指南書

” 本書は、「展覧会に出かけて絵をどのように観たらよいのででしょう?」という多くの方が抱える問題の解決の小さな手助けとなることを目指し執筆した「美術鑑賞超入門書」です。

・・中略・・

本書は展覧会鑑賞の一ファンが、ふだん展覧会会場で実践している見方を紹介する、いわゆる素人による素人のための指南書です。”(p 008)

と、本を開いたところの「はじめに」で定義され、 例えば

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