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余命宣告を機に戦った男の実話「ダラス・バイヤーズクラブ」鑑賞記

 

劇場に足を運びたくなるような作品が、とんとご無沙汰で、レンタルで1本。

当初は「ラッシュ」を考えていたものの、結果として手が伸びたのは棚の最上段に並べられていた「ダラス・バイヤーズクラブ」。

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以下の内容、ネタバレを含みます・・

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スパイ小説の金字塔が映像化された映画「裏切りのサーカス」鑑賞

 

「ここのところ全然、観れてないなぁ」と、TSUTAYAへ行ったり、iTunesでチェックして

本当はRobert DeNiroかAl Pacino出演作を考えていたものの見逃しがないようで、レヴューが良かった「裏切りのサーカス」を(iPad)鑑賞(by iPad)。

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ストーリーとは別途、印象的なカットは幾つかありました。監督はスウェーデンのTomas Alfredson

元諜報部員が描く、水面下の英国 vs ソ連

冷戦下、英国情報局秘密情報部M16の首脳部に送り込まれたソビエト連邦のスパイを暴き出すストーリー。

原作者が元諜報部員という経歴で、原作(「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」)はスパイ小説の金字塔だそうな。

結論として、自分の集中力が散漫であったせいか、一度に登場人物の相関図、流れを頭に取り込む事に失敗し、評判に沿った感覚を得れず

再度、見返して、「あぁ、そういう伏線だったのかぁ」と、本来あるべき状況に至った次第。

そういった意味では、原作を読んでから、映像化された世界を堪能するのが、一番楽しめるかもしれないです。

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クライマックスへ繋がっていくワンシーン

 

グレーな空の下で、葛藤するいぶし銀の登場人物たち

設定は、冷戦時代の西側諸国とソビエト連邦を代表とする東側の対立構造で緊迫した状況に焦点を当てたもので

時代背景が変われども、歴史的史実であったり、それを土台にフィクションであったり、今の時代でも十分通用するものだと思います。

本作は、主にロンドンを舞台に、ブカレストであったり、イスタンブールなどのカットも挿入されてきますが

人間関係の闇をあぶり出すプロセスに、ロンドンのどんよりとしたグレーな空模様が相俟って、終始、重たい雰囲気に覆われて話しが進みます。

興味の対象は、主役を演じるゲイリー・オールドマンほか、いぶし銀の役者たちの登場人物の心の動き、葛藤を楽しめるところ。

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主役、George Smileyを演じたGary Oldman

オススメというタイプの作品ではなかったですが、諜報部員が描いたスパイの舞台裏が垣間見えるところに稀少性はありますね。

ロバート・デニーロとジョン・トラボルタが放つダークサイドな共演:「キリングゲーム」鑑賞

巷から若干遅い夏休み期間中ながら、特に決まった予定無し。iTunesストアで「ロバート・デニーロ」と検索すれば

「こんなの出てたのかぁ」と出てきた未鑑賞作が、「キリングゲーム」。

■「キリングゲーム」予告編

粗筋に目を通したところ「戦時中の怨念を山間部で果たす」といった内容で、気が進まぬも

Robert DeNiro/ロバート・デニーロ出演作鑑賞をライフワークと位置付ける自分としては避けて通れぬ道と(笑)ダウンロードして鑑賞。

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ロバート・デニーロとシルベスター・スタローン、共にボクシング映画を代表作に持つ俳優の共演:映画「リベンジ・マッチ」鑑賞

レンタル店の前を通り過ぎれば「もう出たのか」と、見たかった「リベンジ・マッチ」を視聴。

>> 金券屋に立ち寄って気になった映画「LIFE!」ほか3作 <<

■「リベンジ・マッチ」特別映像

家のテレビが壊れて、基本、(TV番組を)見ないので、直す気もなく、「どうしよ・・」なんて思ったものの

程なく「iPadに落とせるかな?」でチェックすれば案の定!テクノロジーの進化を有難く享受。

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TVモニターのサイズがなくとも iPadで楽しめました

共にボクシング作品で代表作を持つロバート・デニーロ vs シルベスター・スタローン 共演

Robert DeNiro/ロバート・デニーロ出演作鑑賞はライフワークと位置付け、劇場公開中も知っていたものの

「劇場鑑賞」に拘らなかったのは、シルベスター・スタローンとの共演から、シナリオというよりキャスティングに重きが置かれた感じを察知しての事がでしたが

やはり、それぞれボクシングを描いた作品で代表作を持つロバート・デニーロ「レイジング・ブル」

シルベスター・スタローン「ロッキー・シリーズ」のオマージュというかパロディなのか

そういった意図が下地にあって、「レイジング・ブル」の方は思い出せませんでしたが

「ロッキー」で、この(ex. 生卵を飲み干す、精肉工場)シーンあったよねといった、ニンマリさせられる仕掛けもありました。

俳優のキャリアと共に自分史も綴られる感覚

配役は、双方主役扱いながら、シルベスター・スタローンがベビーフェイスで、ロバート・デニーロがヒール。

現役時代に1勝1敗で終わり、本来、3戦目で方を付けるつけるべきところ、その場に至らず、30年の時を経て、実現する事に。

そこに様々な人間模様が絡んでくるという、特段、目新しさはないシナリオながら

二大俳優の共演を力入れず楽しめる部分はあり、ロバート・デニーロの出演作をまた1本見終えられた満足感に止まらず

シルベスター・スタローンも「ロッキー(シリーズ)」に「ランボー(シリーズ)」に「ロックアップ」他、複数作見ているので、

オススメの映画とは違いますが、自分個人では

学生時分の映画に一番熱かった頃から今までを線で結んでくれる感じは、やはりこの手の共演ものの良さですかね。

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邦題は「リベンジ・マッチ」、原題は “GRUDGE MATCH”

 

ジョン・タトゥーロとウディ・アレンの競演を楽しめた映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

映画では珍しい1年1作ペース

音楽で、毎年の如くアルバム発表してくれるアーティスト、かつてのFrank Zappa、VAN HALEN、Princeなど。

最近だと邦楽だと自分の知らない人たちで多くいるのかもしれないですが、自分がフォローしているアーティストだとLOUDNESS/ラウドネスくらいかな。

年中行事があると「そろそろかな・・」なんて楽しみもありますが、映画だと製作期間からなかなかそのような期待を抱きづらくいと思います。

但し、1人その期待に応えてくれる人が居てウディ・アレン。本人も自身の生涯に迫ったドキュメンタリーで「多作と認識されている」事に自覚があるようで、「量を出す事で名作を世に出す事」にも繋がり得るとの認識を語っていたと思います。

前日、飲み会の場所へ移動すべく新宿駅の地下街を歩いている際、視界に飛び込んできたのがウディ・アレンの新作(「ジゴロ・イン・ニューヨーク」)と思わしき広告。

「ジゴロ・イン・ニューヨーク」予告編

TVを視聴せず、新聞を読まない生活もあり、トレンド情報に敏感でないところあり、「封切りかぁー」とばかり、特に予定の無かった週末の楽しみの中心に。

ウディ・アレン監督兼出演作と思いきや・・

新宿での上映館が新宿武蔵野館であったため、一旦、日中の暑い中、場所を確保すべく前売り券を金券屋で購入し、整理券を確保。

その時の上映会は立ち見が出る程の盛況であった模様。帰宅した頃には汗だくの余り着替えるなどして、いざ仕切り直し。

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広告でウディ・アレンの姿を確認しただけで、シナリオなどはすっかりお任せ(安心している)

役者の出演がある事から「初期のコメディ路線か」と期待感膨らみましたが

冒頭のタイトルロールで「Directed By John Turturro」の表記。「あれ、脚本のみ?」と思えばエンドロールでは「Written and Directed by John Turturro」と流され、

ウディ・アレンが単なる役者として出演する珍しいパターン。

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夜間の上映回は夕食時と重なった事もあり、70%程度の入り

 ジョン・タトゥーロのセンスを垣間見た90分

ストーリーの方は封切り直後につきネタバレ控えますが、ウディ・アレン扮する登場人物が男友達(ジョン・タトゥーロ)に売春の仕事を紹介するところから始まる、他の映画に無かったかの設定(笑)

ジョン・タトゥーロの監督デヴュー作かと思いきや然にあらず。上映時間も程良い感じで、かといってシナリオは浅からず。

原則、自身の監督作品にしか名を連ねないウディ・アレンは構想を知って惚れ込んでの非製作者としては14年振りの出演だったそうで、快心作とまで自身の評価は高くないながらも

「ドゥ・ザ・ライト・シング」をはじめとするスパイク・リー監督作であったり、コーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」で存在感を発揮していたジョン・タトゥーロのセンスを垣間見る事の出来る作品でありました。

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ファンだと、ついこういう事したくなりますね(笑)等身大POPと記念撮影

 

ロバート・デニーロの新作「エグザイル」と「グリフィン家のウェディングノート」鑑賞記録

先日、ぷらっと近所のTSUTAYAに立ち寄れば、ロバート・デニーロの新作DVDに関するインフォメーションが2件。

で・・ レンタル開始日経過後、「エグザイル(Being FLYNN)」と「グリフィン家のウェディングノート」の2本鑑賞しました。

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下記、粗筋に関してネタバレを含みます・・

Being Flynn -予告編 字幕

ロバート・デニーロの役柄がタクシーの運転手とあり、名作「タクシー・ドライバー」が引用されていますが限定的なもの。

ロバート・デニーロが扮する主人公が「文豪」と自負し公言する事を憚らない性分から周囲との軋轢が絶えず、そこに息子の愛憎が絡んで進められる(主として)父子の物語。

「タクシー・ドライバー」見て後に感じる陰鬱な感じから引用も頷けるも、ロバート・デニーロのフィルモグラフィーからすると、地味な位置づけとなる事は否めず。

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グリフィン家のウェディングノート “The Big Wedding”

ダイアン・キートン、ロビン・ウィリアムズなど、豪華キャストも売りとなった結婚を巡るファミリー・ドラマをコメディ仕立てにしたもの。

この設定、ロバート・デニーロでは「ミート・ザ・ペアレンツ」であったり、スティーヴ・マーティンの「花嫁のパパ」等、

類似するシナリオが多く、そういったカテゴリーの中で突き抜けた感がなく、ちょっと拍子抜け。

彫刻家を演じたロバート・デニーロの格好良さ、ファッショナブルなお姿は印象的でしたが。

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遥かなるライフワーク、ロバート・デニーロ出演作鑑賞

ロバート・デニーロ出演作、今年は「アメリカン・ハッスル」、「リベンジ・マッチ」と「ラスト・べガス」の劇場公開があり、

>> 金券屋に立ち寄って気になった映画「LIFE!」ほか3作  <<

鑑賞したのは「アメリカン・ハッスル」のみ。

>> 曲者の競演、映画「アメリカン・ハッスル」<<

ロバート・デニーロ出演作鑑賞をライフワークと位置づける自分自身としては

嬉しくも、ちょっと焦りも感じる仕事振りですねー ^^;; Wikipediaで確認したところ生年が1943年とあり70歳超えながら、ここでも見事な生き様を見せつけられてます。

 

『ミッドナイト・ガイズ』で締めた2014年のゴールデンウィーク

世に言うゴールデンウィークの締めは、数日前にレンタルしていたアル・パチーノ主演作『ミッドナイト・ガイズ』を鑑賞で。

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クリストファー・ウォーケンの共演もありながら、劇場公開されていた事を露知らず、

「何か、ないかな・・」と立ち寄った 、TSUTAYA で本作の存在を知った次第。

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レンタル作の入手はTSUTAYAのみとか

一夜限りで蘇る熱かった頃

仮釈放により、28年振りで一夜限りのかつての仕事仲間が再会を果たすという、大人の「スタンド・バイ・ミー」といった様相もあり、

シナリオはオーソドックスでオススメする映画とは違いますが

過去に傷を負って、枯れて寂し気のある男たちを力量のある役者たちが演じているシーンが印象的でありました。

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Christopher Walken, Al Pacino & Alan Arkin

ロバート・デニーロと同じく出演作をライフワークとしている者の立場としては、鑑賞作を1つ増やせた充実感も有り。

Editor’s Note

2014年版のゴールデンウィークは前半と後半に分かれた形で、取り立てての催しは無く

自分にとって振り返るべきは、無事に祖母の誕生日の祝いが出来た事に、一時帰国している従姉妹と近況のやり取りが出来たり。

特別な催しを経ずとも、こういった機会に恵まれる事に感謝したく思いました。

楽しみにしていた「LIFE!」を観に行って来た

 

毎月1日は映画の日。すっかり、1,000円という感覚で慣れ親しんでいたものの、何と4月の消費税率変更を機に1,100円に。

100円の違いのながら、損した感じは否めないものの、他の日よりは得だからと、以前、こちらに書いて楽しみにしていた「LIFE!」を。

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>> 金券屋に立ち寄って気になった映画「LIFE!」ほか3作 <<

 

話題作も公開時期が終盤に差し掛かったものの、やはり映画の日効果か、満席。以下、ネタバレ有り。

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満席となるちょっと前のタイミング

 

片思いに、リストラに、噛み合ない42歳

42歳の雑誌社に勤める主人公。出会い系サイトに登録する同僚に思いを寄せるものの、(同僚の)求める条件が冒険心に富んだ男性で

これといった武勇伝?もない主人公はモーションを掛けるところから尻込みしてしまう。

そんな中、勤務先は買収の憂き目に遭い、再編部隊が送り込まれ、皆、自分が整理されてしまうのでは・・ と、戦々恐々の日々が始まる。

雑誌が休刊となる事で、最後の仕事に入った主人公だが、肝心の素材が見当たらない。

それを探し求めて、人生の価値観を覆す旅が始まる・・

 

多くの人がやりたい事を変わりにやってくれる爽快さ

こんな感じのあらすじであったと思いますが、勤務先で窮屈な思いであったり、将来に不安を感じている人は少なくなく

主人公に我が身を重ね合わせて映画を観れる人が多く、そこがこの映画が話題を集めた大きな要素になっていると思います。

役者に脚本と、マルチな才能を発揮するベン・スティーラー、個人的には近年の作品の相性は良いものと言えませんでしたが

本作もクセのあるパートがあったものの、何よりも設定が良く、当初の期待に大方応えてくれました。

個人的には数年前に旅したアイスランドがロケ地として使われており、印象に残るシーンでした。

この映画を観る状況もレヴューに影響するところ大きいと思いますが、ご興味ある方はゴールデンウィーク中(最終日の5/6以外かな)であったり、金曜、土曜といったタイミングだと、効果が高そうです。