オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オーストラリアのマスメディア ② ー 概観

下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」6月17日付の記事を転記したものです。

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オーストラリアのマスメディア ②:概観

” 言論・表現の自由が保障されるオーストラリア社会では、多様な意見を、声を確保する意味でマス・メディアも多様である。
オーストラリアのマス・メディアは、

① 世界的なメディア王、ルパート・マードック(ニューズ社)によって新聞市場が寡占化されていること、

② 放送・出版分野においてはケリー・パッカー(2006年PBL社からACP社に改組)の影響力が大きいこと、

③ 公共放送のABCと商業放送テレビ・ネットワークの存在が顕著であること、

などの特徴がまずあげられる。また、多言語のSBS放送や多彩なエスニック・プレスといった多文化社会を反映したメディアの存在も興味深い。

〜 中略 〜

2005年12月末、長い間オーストラリアのメディア界をマードックと二分していた巨頭、パッカーがこの世を去った。

また植民地時代から続く新聞社であるフェアファックス社の勢力は沈下傾向にあり、

1980年代以降、パッカーとマードックの2人が情報化社会の進むオーストラリアのメディア界でリードしてきたが、

今後の行方はマードックの1人勝ちとなるかどうかに注目が集まるだろう。” (『オーストラリア入門 第2版』p125)

日本で「今オーストラリアの首相は誰?」と聞いて回答出来る人は殆どいないのが、現状だと思います。

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オーストラリアの場合、日本と違って政権交代が珍しくなく、首相の数は日本ほどでないにせよ、経験者の数はいて

キャンベラ国際空港を訪れた際は歴代首相を風刺したコースターにポストカードが堂々と物販されており、日本以上に風通しの良さを感じましたが(笑)

オーストラリアへの理解を深めていく上では、こうした業界の構造、重鎮を抑える事も必須となってきますね。

 


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