オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:当局の市場介入コスト、AEMOが負担

当局の市場介入コスト、AEMOが負担

” オーストラリアの電力小売業界は、停電回避のために市場介入を行ったエネルギー市場オペレーター(AEMO)から多額のコストの埋め合わせを求められる見通しだ。

電力卸売価格の高騰ですでに窮地に追い込まれている電力小売業界で、破綻に直面する企業が増えると懸念されている。14日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

エネルギー市場の管理・運営を担うAEMOは先月、電力供給を安定させるために全国エネルギー・マーケット(NEM)のスポット市場を閉鎖するとともに卸売電力に1ギガワット時当たり300豪ドル(約2万8,000円)の価格上限を設定した。

AEMOは発電会社に供給拡大と引き替えに補償金を支払う見通しだが、この補償金を含むコストは、AEMOから電力小売業界に請求される仕組みとなっている。

AEMOは13日に、電力供給が不足した際に発動される「電力供給信頼性維持のための非常時取引(RERT)」として8,580万豪ドルを電力小売業界に請求したが、これは市場介入によって生じた損失のほんの一部で、AEMOは業界に対し、最終的なコストはさらに大きくなると警告した。

電力小売会社がAEMOから受けた多額の請求は、ゆくゆくは顧客に転嫁される見通しだ。ただ、すぐに料金の引き上げを実施できない電力小売業者の中には、財政難に陥る業者も出てくると予想されている。”(出典:NNA ASIA

電力問題はオーストラリアに限った事象ではないながら深刻度合いの高さは本記事から知り、示された対応で善処されると良いですが・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年7月16日分の掲載記事です。

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