オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2021年7月

失業率 − 2021年7月

” 豪連邦統計局が19日発表した7月の雇用統計によると、失業率は4.6%となり、予想外に改善し、2009年初め以来の低水準となった。

ただ、統計局は、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で職探しが制限されたことが要因だとしている。

アナリストは5.0%に上昇すると見込んでいた。 就業者数は前月から2,200人増加。一方、アナリスト予想は4万6,200人の減少だった。

アナリストは、8月と9月の統計で雇用情勢の悪化が明らかになると指摘。第3・四半期の国内総生産(GDP)が大幅なマイナス成長になるとの見方を示している。

統計局は、シドニーのロックダウンで職探しが困難になり、労働市場から撤退した人が失業者にカウントされなかったと強調。

シドニーがあるニューサウスウェールズ(NSW)州では、7月の就業者が3万6,000人減少したが、労働力人口も6万4,000人減ったため、失業率は5.1%から4.5%に改善した。

ABSの高官は「7月の全国の失業率低下は、必ずしも雇用情勢改善のサインと見なすべきではない」とし、「ロックダウンが労働市場にどのような影響を及ぼしたかを把握する上では、引き続き労働時間が最良の指標だ」と述べた。

全国の労働時間は300万時間(0.2%)減少。NSWは7.0%減少した。6月に導入したロックダウンが7月に解除されたビクトリア州は労働時間が増加した。

ただ、ビクトリア州は、その後ロックダウンを再導入しており、8月いっぱいロックダウンが続く可能性が高いとみられている。

現在は、国民の半数以上がロックダウンの影響を受けている。 BISオックスフォード・エコノミクスの豪州担当チーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「全体としては、ロックダウンによる経済的なダメージが明らかになった」とし、「雇用とGDPは大幅に減少する見通しで、ワクチン接種目標を達成し、制限措置が大幅に緩和されるまでは勢いが戻らないだろう」と述べた。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

コロナ禍の最中ながら低下を続ける失業率に妙な感覚は否めないですが、特殊要因の考慮に、記事から8、9月の正念場が読み取れ反動のような大きな動きがないことを願うばかりです。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年8月20日分の掲載記事です。

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