オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:建設業界が窮地に、業界が破綻増加を警告

建設業界が窮地に、業界が破綻増加を警告

” オーストラリアの建設業界における企業破綻数は依然として新型コロナウイルス流行前の水準を下回っているが、業界団体は建材コストの高騰や深刻な人手不足を理由に、今後破綻数が大幅に増加すると警告している。23日付地元各紙が報じた。

オーストラリア証券取引委員会(ASIC)のデータによると、コロナ禍での政府の景気刺激策や破産法の改正により、2020/21年度(20年7月~21年6月)の建設業界の破綻数は953件に減少した。

その後、救済措置の終了に伴って外部管財人を指名する企業が増え、21/22年度には業界の破綻数は1,282件に増えたが、それでも19/20年度の1,447件を下回っていた。

しかし、オーストラリア建設業協会(ACA)のデービーズ代表は、企業破綻数全体のうち25%を建設業界が占めているとし、「建設業界は歴史的に企業破綻の多い業界だが、政府による介入がなければ増加傾向はさらに続くだろう」と指摘。

複数の業界団体と労組が共同で、破綻に直面している企業の保護策に加え、不公平な契約条件の取り締まり強化を行うよう連邦政府に要請した。

建設業界では今年2月に大手プロビルドが経営破綻した後、小規模な開発業者が相次いで破綻し、業界の抱える問題が浮き彫りとなった。

業界では固定金額で事業契約を結ぶため、契約後に投入コストが大幅に増加すると建設会社は窮地に追いやられるという。”(出典:NNA ASIA

高い技術力を有する建設会社が切磋琢磨している状況は、国の競争力にも影響することと考えますので、課題が浮き彫りとなった時点で講じられる対策が求められますね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年8月25日分の掲載記事です。

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