オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:クレジットカード債務残高、2004年以来の低水準

クレジットカード債務残高、2004年以来の低水準

” オーストラリアのクレジットカード債務の残高が206億豪ドル(約1兆5,720億円)と2004年以降の最低水準になったことが、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)の統計で分かった。

オーストラリア人の多くがクレジットカードから「即購入、後払い(BNPL)」などのサービスに切り替えたのが理由とみられる。オーストラリアンなどが伝えた。

RBAによれば、国内のクレジットカードの口座の数は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まる以前の今年3月時点には1,364万1,553だったが、8月には1,305万7,684と4.3%減少し、2008年4月以降で最少となった。

クレジットカードの債務残高は、同期間に270億豪ドルから63億豪ドル(23.5%)減少した。

8月の債務残高は7月と比べて8億3,100万豪ドル(3.9%)減少している。

金融サービス比較サイトのレートシティー(RateCity)のティンドール調査部長は、クレジットカード債務の1カ月当たりの総返済額は5月の16億豪ドルをピークに下降していると述べた。

同部長は、多くの人々がクレジットカードに背を向けており、口座の数も急減していると指摘。

プロバイダーはクレジットカードの全盛期が終わったことを認識しており、BNPL市場への参入の可能性を探っているが、すでに手遅れである可能性があると述べている。

市場調査会社キャンスターの財務専門家のミッケンベッカー氏は、財政的に圧力が高まっている新型コロナの感染流行の間にクレジットカードの債務残高が減少を続けたことは驚くべきことだとした上で、

オーストラリア人が厳しい時期に備えていることの表れだと指摘している。”(出典:NNA ASIA

一概に倹約志向の強まりとはいえず、クレジットカードからBNPL(即買い、後払い)への移行期と捉えましたが、どのような意味を持ち、違いが示されてくるのか、留意したく思います。

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年10月13日分の掲載記事です。

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