木村秋則さんがリンゴ栽培で起こした奇跡の物語:映画『奇跡のリンゴ』鑑賞記

感動の実話ということで、長く話しの方は頭に入っていたものの、これまで本も映画にも触れていなかった

『奇跡のリンゴ』を映画版(DVD)で視聴。

希望だけが唯一・・

実現不可能と思われていた無農薬栽培でリンゴが完成するまでの苦労話し、程度の事前知識。

映像化に当たって「どの程度、脚色が成されたのか?」把握していませんが、

一鑑賞者として見ている分には、ハッピーエンドを迎えられたこそ、作品が世に出たことを理解しているわけで

作品で描かれている当事者たちが直面した、長く先の見えない現実に後戻りも許されなくなってしまった道のりは、映像を通じて十二分に伝わってくるものでした。

奥さまの健康被害からリンゴを無農薬で栽培することを確証ない状態で志してから

「奇跡のリンゴ」を実現させたまでの10余年の道のりは、壮絶にして圧巻の結末でした。

孤立無縁、絶望に追い込まれた中で・・

着手最初は、周囲も好奇心で見守るような立場も、やがて一人、そしてまた一人といった具合で

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幸先良く進むかの出だしであったが・・(作品の1シーンから/TV画面をスクリーンショット)

夢物語との決断を下され、人、コミュニティからの離脱を余儀なくされていき、孤立無縁の状況に追い込まれることに。

頼みの身内の資金も底をつき、

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最大の理解者である義父も全てを投げ打つものの(作品の1シーンから/TV画面をスクリーンショット)

リンゴ園の半分を失うなど、壮絶な展開が刻々と描かれていきます。

ご本人が諦めようとした時、家族からの秘めた叫びであったり、絶望に陥った中から光明を見出し、

状況が一変していくわけですが、

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10余年の時を経て迎える・・(作品の1シーンから/TV画面をスクリーンショット)

そこには根拠はないのだけれども「出来る!」との確信であったり、決めた未来に対する覚悟の重要性であったり、

一本の作品を通じて、大事なことを様々感じ取ることが出来た思いです。

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一つのことを突き詰めた思い

実話に基づいた話しであるとの迫力が、何より作品の価値を決定づけていて、

一人でも多くの方に見て欲しい、見るべき映画だと実感。と、今さらな私ではありましたが(笑)

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リンゴ栽培にかけた執念(作品の1シーンから/TV画面をスクリーンショット)

実際の主人公の木村秋則さんの後追いをすることは難しくとも、

一人の人間の生きざまとして、共感、あるいは学ぶべき点が突き刺さってくるものと確信します。

 


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