作家 伊東潤さんの『琉球警察II 蒼き海の涯に』を先月末(2026年1月)から読み進め月を跨ぎ昨日読了。
昨年11月末に開催された

刊行記念トークショーの際に購入していた著書。
本書は
” 佐藤首相の訪問を機に、「核抜き・本土並み」を前提とした「島ぐるみ復帰運動」は盛り上がっていく。しかし本土復帰への希望が失望に変わるのは、時間の問題だった。”(p123)
という状況下、本土から乗り込んできた左翼の活動家と、沖縄の治安意地を担う琉球警察の攻防を描いたもの。
そこには、かつての友人が敵味方に別れて生死を賭ける局面あれば、工作を仕掛けられた琉球警察内での疑心暗鬼あり、
” 公務中の米国軍兵士や軍属が犯した犯罪の捜査権・逮捕権・裁判権は米軍に委ねられており、殺人・強盗・強姦といった凶悪犯罪であっても、証拠不十分として無罪にされるケースが大半だ。”(p303)
に、
” ー この島は、いつまで戦後を続けねばならないんだ。
警察官になった頃は、沖縄の未来にまだ希望を持っていた。しかし日本政府は安全保障と経済両面で米国への依存度を深め、その代わりに沖縄を差し出した。この状況は、戦争から二十五年が経った今でも変わらないのだ。”(p344)
といった沖縄に根づいてしまった怒りが交錯し、序盤は背景、登場人物等を捕まえるのにスロースタートであったものの
“「減らず口を叩けるのは今のうちだ。これを一度着ると、二度と脱げない。このジッパーの部分に起爆装置を仕掛けるので、ジッパーを下ろせば、爆発するという寸法だ」”(p109)
と緊迫する場面から加速、以降、400頁に及ぶ厚みが吹き飛ぶかの如く小気味良く展開していくストーリーに引き込まれていきました。

読後、改めてということになりますが、1,500km超離れた東京に暮らしているとリゾートとしてのイメージ前面に出てきてしまうことの一方、時折報道で見せられる違う側面とのギャップを埋め合わせられたかの読書になりました。











