作家 池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝 上』を先月(2026年2月)下旬から読み始めて読了。
(2024年4月の)発売時のサイン本に縁がなかったものの

(帯によると)ドラマ化決定 にあたり、(2025年11月下旬)サイン本が店頭に並んだ折、立ち寄った書店で見付け購入していた経緯。
箱根駅伝は母校が出たり出なかったり、特に近年は出場に至らず結果に多少の関心を抱く程度の距離感ながら、正月の風物詩として漠然とした興味あり。
本書は、てっきり架空の大学の陸上競技部が舞台かと思いきや
” 予選敗退組による混成チームが箱根駅伝に登場したのは、二〇〇三年からである。
この年、箱根駅伝はそれまでの十五チームから二十チームに増えた。より多くの選手に箱根駅伝を経験させようという名目で、予選敗退したチームの選手から上位の者を選抜し、二十一番目のチームとしての参加が認められることになったのである。”(p087)
という関東学生連合チームで、「そうきましたかぁ」と構成に意表を突かれ、そこに未経験の新任監督が着任、選抜された走者を束ね(新監督が)
” 「私は、この学生連合チームで上位争いしたい」”(p122)
と(ほぼ)前例ない目標を掲げ、各走者に、(走者を)送り出した大学関係者の思惑が交差、更には
” その難関とは、「天下の険」といわれる箱根の急峻な山々だ。それに遮られ、中継するための電波が届かないのである。”(p070)
視聴者がうかがい知れぬ中継するテレビ局の舞台裏もパラレルで進行。当初は上巻だけで373頁のボリュームに圧倒され気味であったものの次第にペースアップして折り返し地点まで。

大半フィクションながら一部
” 今回の箱根駅伝では連覇を狙う青山学院大学の安定感は抜きん出ているものの、この東西大学をはじめ、チャレンジャーにタレントが揃った。”(p314)
といった現実も入り混じり、
” 「箱根、箱根って、騒ぎ過ぎなんじゃないかなって。だから、マラソンランナーが育たないといわれてるじゃないですか。みんな『箱根』で燃え尽きてしまう。通過点のひとつでしかないはずなのに」”(p327)
なる箱根に賭ける長距離走者が持つ意味合いが、綿密な取材をもとにストーリーが紡がれていることが随所に感じられ、下巻で回収されるであろう気になった伏線あり、どのような結末に導かていくのか更なるペースアップの予感 ^^











