Aerosmith Done With Mirrors リリースから35余年を経てJoe Perry、Ted Templemanを巻き込み再評価の動き

2週間ほど前の記事になりますが ↓

出典:amass(画像は記事にリンク)

Aerosmith Joe Perryが、Discographyの中でセールスが振るわなかったこともあって埋もれがちな Done With Mirrors に対して好意的に言及。

Aerosmith – Done With Mirrors

先月(2022年6月)読んだ『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか  テッド・テンプルマンの音楽人生』でも

<< 2022年6月19日投稿:画像は記事にリンク >> Greg Renoffが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』読了 2/2

(同作の)プロデューサーを務めた Ted Templeman が

” 曲の多くはとても充実していると思う。<シェイム・オン・ユー/Shame On You>はエアロスミスの典型的な他を圧するような感じのリフを伴った素晴らしくファンキーな曲だ。

ちょっと初期のレッド・ツェッペリンを思い出させる<ジプシー・ブーツ/Gypsy Boots>も凄いと思う曲の一つだ。

この曲の、ジョー・ペリーを従えたスティーヴン・タイラーの歌は素晴らしいし、彼の息継ぎすらわからぬジャイヴ・トーキングがエアロスミスの動き回るビートと組み合わさるところは、サマーヴィルののリハーサルで私が見聞きしたものをそのまま形にしている。

だが、このレコードで私が気に入っている曲は<マイ・フィスト、ユア・フェイス/My Fist Your Face>だろう。この曲は本当に凄い。グルーヴが大好きだ。”(p485-486)

といった具合で制作時の課題に言及しつつも世間的な一般的評価とは異なる(であろう)ポジティヴな面に分量を割いていて印象に残っていて、

Steven Tylerが海外メディアに語ったDone With Mirrors 出典:FAR OUT(画像は記事にリンク)

1985年のリリースから35余年の時を経ての流れが興味深かったです。

購入時の光景が懐かしく思い出される1枚

Toys In The Attic に Rocks といったロック史に輝く名盤を世に出し隆盛を極めたAerosmithがJoe Perryの脱退等から低迷期を経て

現代に至る復活を遂げたのは、大胆にDesmond Childら外部ライターを起用した Permanent Vacation 以降という捉えでしょうが、

私自身にとってAerosmithの存在を知ってから初めて発売日に合わせて(今は亡き)西新宿のDISCROADに買い求めたLPが Done With The Mirrors であったという思い入れを有し、今もたまに思い出しては聴いてみたくなる作品。

ジャケットからダークな感じは否めずアルバムとしての完成度ではRocks, Get A Gripなど代表作品に及ばずとも思い入れを持つ作品がこうして再び脚光を浴び評価されている文章を読むことは楽しい瞬間でした。


Comments

comments