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重松清さんが読み手に問うた働くこと、そして生きること・・:『ニワトリは一度だけ飛べる』読了

作家 重松清さんの『ニワトリは一度だけ飛べる』

を読了。

発売直後のタイミングに入手。

3月上旬、ふらっと立ち寄った書店でサイン本を見つけたことがきっかけで購入。

購入本に書かれてあったサイン

冒頭、

” この物語は、平成の半ば頃、とある冷凍食品会社で起きた内部告発事件をめぐる。ささやかなゲリラ戦の記録である  ー。

筆者はこの物語を事件の直後、二〇〇二年から翌年にかけて、いったん週刊誌連載で発表したものの、

諸般の「事情」があって(小説と銘打ち、戦記というよりむしろ寓話に仕立てあげたつもりでも、やはり少なからぬ関係筋を刺激することになってしまったのだ)、単行本化を見送った。

しかし、平成が終わろうとする頃になって状況が大きく変わった。 (以下省略)”

と只ならぬ但書き?を受けて始まる本編は

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:スティーブ・マーティン、アボリジニアートをガゴシアン・ギャラリーに貸出し

スティーブ・マーティン、アボリジニアートをガゴシアン・ギャラリーに貸出し

” オーストラリア先住民族の評価の高いデザート・ペインター10人の作品がニューヨーク市の有名なギャラリーで展示されるが、

作品の1つを除いてすべてがハリウッドの有名俳優、スティーブ・マーティン氏の個人所蔵品だと報道されている。ABC放送(電子版)が伝えた。

世界的にももっとも影響力のある画商、ラリー・ガゴシアンがマディソン・アベニューのギャラリーでオーストラリア先住民族のデザート・ペインティング作品展覧会をひらくことになっており、

オーストラリア先住民族の美術の評価が世界的に確立することが期待されている。

マーティン氏は熱心な美術収集家であり、これまでにもアンディ・ウォーホル、エドワード・ホッパー、デビッド・ホックニーら先駆者の美術作品を40年以上にわたって収集し、自ら展覧会の主事も務めている。

4年前、マーティン氏は、ニューヨーク・タイムズ紙の記事で、ウェスタン・デザート・ペインターのWarlimpirrnga Tjapaltjarri氏の美術作品がニューヨークで展示されることを知り、

その日のうちに作品の1点を自宅に飾るために購入している。

マーティン氏はABC放送の独占インタビューで、「あのような作品を見たことがなかった。あの作品は今でも自宅に飾ってある。

その頃はあの作品がオーストラリア先住民族の美術運動の一環だとは知らなかったが徐々にオーストラリア先住民族の絵画を見るようになった」と語っている。

マーティン氏はさらに他の美術家のデザート・ペインティングも購入するようになり、

2019年初めには友人を集めてこじんまりとした展覧会を開いたし、その個人展覧会の構想が発展して5月にガゴシアン・ギャラリーで開かれる展覧会に結実した。

ガゴシアン・ギャラリーの展覧会には、Warlimpirrnga Tjapaltjarri氏の他、日本でも展覧会が開かれ、国際的にも評価されていた故Emily Kngwarreye、風景画で2018年のNSW州ウイン・プライズを獲得したYukultji Napangatiらの作品も展示される。

ガゴシアン・ギャラリーは、美術作品売買の業界のトップにあり、ロンドン、ビバリー・ヒルズ、香港、パリなど17か所に画廊を持っている。

それだけでなく、独自の雑誌も発行し、百万人を超えるソーシャル・メディアのフォロワーがおり、世界の他の画廊に対しても大きな影響を与える力がある。

マーティン氏は、「オーストラリア先住民族の抽象画は決して抽象的ではなく、すべて物語であり、ストーリーを伝えている。

そこが一般的な抽象画とは異なる点だ。視覚的にも知的にも異なっており、これらの絵画は視覚的であり、知的であるが同時に感情に訴える作品になっている」と語っている。”(出典:NICHIGO PRESS

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松浦弥太郎さんが振り返った走ることを習慣化して得られたもの:『それからの僕にはマラソンがあった』読了

暮らしの手帖」元編集長で、現在はウェブメディア『くらしのきほん』を制作、書店「カウブックス」店主の

松浦弥太郎さんの著書『それからの僕にはマラソンがあった』を読了。

数ヶ月前、松浦弥太郎さんご本人にお会いできる機会があり、スマートなお人柄に好感を抱き、

2冊ストックされていたうちの1冊を入手。

前後してサイン本の販売を承知していたことなどが重なって購入。

激務、体調異変から辿り着いた「走る」こと

本書は、

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オーストラリア産和牛農場、香港に月2,500kg輸出

オーストラリア産和牛農場、香港に月2,500kg輸出

” オーストラリア産和牛(WAGYU、ワギュウ)を飼育する農場、マユラ・ステーションの経営パートナーであるスコット・デブルーイン氏はこのほど、

1カ月平均で2,500キログラムのワギュウを現在香港に輸出していると明らかにした。17日付香港経済日報が伝えた。

同農場では2004年に海外輸出を開始。香港を最初の輸出先に選んでいた。

デブルーイン氏は「香港の食品市場は成熟しており、食品やその品質をよく理解している。購買力もある」と指摘した。

現在は香港のほか、中国本土やシンガポール、ドバイなどにも輸出している。このうち本土が最大の輸出先で、1カ月平均の輸出量は8,500キロに上る。

日本の和牛が海外市場に積極的に打って出ていることについては、「競争は見られるが、市場はあまり重複しない」との見方。

日本産和牛が焼き肉や鍋料理などに多く用いられるのに対し、オーストラリア産ワギュウはステーキとして調理され、高級西洋レストランを中心に提供されることが多いと説明した。

マユラ・ステーションは1845年の創業。1998年からワギュウの飼育を開始し、当初17頭だったワギュウは現在8,000頭にまで増えた。

05年からはワギュウのみを飼育する。1カ月当たりの販売量は5万キロ。海外市場では B to B(企業間取引)でレストランなど向けに卸し、ブランドの浸透を図っている。”(出典:NNA ASIA

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カンニング竹山さんが明かす、イメージを180°覆される福島の今:『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』読了

カンニング竹山さんが、福島県内に20回現地入りしたことを通じて上梓された

『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』を読了.-

サイン本@八重洲ブックセンター

書店に「何か、出てるかな・・」と立ち寄った際サイン本の販売を見つけ、また、福島の現状に承知していなかったことから

「日本人としては知っておくべきであろう」との使命感も刺激され購入。

福島について知らされる先入観、偏見・・

本書は、

” この本は全く福島県に興味がない方々でも楽に簡単に読めるように制作しよう、かつその中でも取材等々をした中から、正しい情報を載せよう、嘘はやめよう、正直に丁寧に作り上げよう!と決めました。

ですので今の東京電力福島第一原子力発電所の現状も取材し始めて訪問した2年半前とどう変わったか、今後どうなって行くのかなどもなるべく分かりやすく載せております。”(p8)

というコンセプトのもと、フィールドワークが土台となって文字に読みやすくまとめられています。

具体的にどのようなことが書かれているのかというと・・

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:カンガルー増え過ぎで「害獣」論議に賛否

カンガルー増え過ぎで「害獣」論議に賛否

” カンガルーはカリスマ的な人気をもつ動物で、オーストラリアの生物多様性を象徴する存在でもある。

そして同国の国民は、明らかにカンガルーを誇りに思っている。

映画やテレビ番組、詩や児童書で主役となり、通貨や国章、スポーツのユニフォームなどにも使われている。

一方で、カンガルーを害獣と見なす国民も少なくない。

政府の公式発表によると、カンガルーの生息数はオーストラリア人口の2倍を上回る。

5,000万頭と推定されるカンガルーのせいで作物が荒らされ、家畜の水や牧草が奪われてしまうと、農場経営者は訴える。

また、保険業界の統計によると、年間2万件を超える自動車と動物の接触事故のうち8割がカンガルーによるものだという。

「駆除しなければ生態系が維持できない」

内陸部の過疎地では、カンガルーの増加が人々の生活に支障を来すほど“異常発生”していると思っている人が多い。

ディンゴのような捕食動物が減り、先住民による狩りも行われなくなった今、駆除をしなければ生態系のバランスが維持できないと考えられているのだ。

カンガルーの駆除は、地方経済の振興にも役立つ。

政府公認の下、営利目的で駆除されたカンガルーの肉と皮革製品の輸出高が、2017年には約35億円にのぼり、雇用者数も約4,000人に達する。

現在、絶滅のおそれがない4種のカンガルーの肉や皮革が56カ国に輸出されている。

オオカンガルー(別名ハイイロカンガルー)と、クロカンガルー、アカカンガルー、ケナガワラルーだ。

丈夫でしなやかなカンガルーの革は、ナイキやプーマ、アディダスといった世界的なスポーツ用品メーカーが素材として買い求め、

かつてはペット用だった肉も、今では食料品店や高級レストランなどでも徐々に扱われるようになってきた。

オーストラリアに八つある州と特別地域のうち、四つが年間の上限数を設定してカンガルーを駆除し、需要に応えている。

カンガルーの肉は低脂肪な上、高タンパクで、温室効果ガスを排出する羊や牛を飼育するより地球環境にやさしいと、駆除賛成派は指摘する。

「牧草地が豊かとは言えない土地において、この風土に適応した動物から食物や革を得るのは、極めて賢明で、持続可能な方法です。

赤身肉の生産方法としては、これが最も人道的だと考える生態学者は数多くいます」と、かつてオーストラリア・カンガルー産業協会で理事を務めたジョン・ケリーは語る。

一方、反対派は少数だが、声は大きい。動物愛護団体や著名人が、駆除は非人道的で持続可能でないと訴え、それに同調する研究者も増えつつある。

そもそも生息数の調査に関しては疑わしい部分も多く、生物学的に見て異常発生など起こりえないという。

この論争を突き詰めると、カンガルーをどう捉えるかという本質的な問いに行き着く。

ある人にとっては根絶したい害獣だが、別の人にとっては活用すべき資源であり、また別の人にとっては保護すべき大切な固有の動物だ。”(出典:NATIONAL GEOGRAPHIC via gooニュース

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初代タイガーマスクに完成してもらったライバル ダイナマイト・キッドのサイン色紙:初代タイガーマスク 2ショット撮影会/サイン会 参加記

さまざまな世界でライバルが存在するのだろうと思いますが、中でもスポーツに格闘技の世界では

アスリートの存在に、ファンの興味を惹きつける上では欠かせないものといえるでしょう。

プロ野球の阪神巨人戦に、大学ラグビーの明早戦(明治大学vs早稲田大学)に、

プロレス界では名勝負数え歌と形容される長州力選手と藤波辰爾選手の対決 etc

プロレスの枠を超え、社会現象まで巻き起こしたレジェンドの一人、(初代)タイガーマスクにとっては

ダイナマイト・キッドの名が筆頭に上げられるでしょう。

昨年(2018年)、訃報が打電された際は

出典:Number Web(画像は記事にリンク)

悲しみとともに、幾度も名勝負を繰り広げた(初代)タイガーマスクの名がクローズアップされました。

初代タイガーマスクこと佐山サトルさんはコメントを寄せるだけにとどまらず、2019年に入って追悼興行を3月に主催され、

出典:プロレスTODAY(画像は記事にリンク)

格別に思い入れのある好敵手であったように思います。

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:フレーザー島、ディンゴに要注意

フレーザー島、ディンゴに要注意

” オーストラリアにある観光客に人気の島で、同国原産のイヌ科のディンゴがキャンピングカーの中にいた1歳の男児を口で引きずり、連れ去ろうとしていたところを父親が救出するという出来事があった。

当局が19日、明らかにした。ディンゴに人が襲われる例は、今年に入ってこれで3件目。

救急医療隊によると、現場は豪北東部クイーンズランド州沖にあるフレーザー島の奥地。

隊員の話では、子どもが泣く声で目を覚ました両親が、その声が車から遠ざかっていくのに気付き、

父親が車の外に出てみると、ディンゴが男児を引きずって行こうとしており、すぐそばに群れがいたという。

「父親はすぐさま走って息子を奪い返し、何匹かのディンゴを追い払った」と、同隊員は話している。

1歳2か月とされる男児は、後頭部と首の境辺りの2か所に深い傷、さらに頭皮に数か所軽傷を負い、応急処置を受けた後、近くの病院にヘリコプターで搬送された。

フレーザー島は世界最大の砂の島で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されている有名観光地。

同島でのディンゴによる襲撃は今年に入ってこれが3度目で、先月にもフランス人親子がディンゴ2匹に襲われたばかり。この2匹は殺処分された。

当局は観光客に対し、ディンゴは野生動物であり、警戒が必要だと繰り返し呼び掛けている。”(出典:AFPBB News via gooニュース

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