2020年第1四半期、成長維持で景気後退回避か
” オーストラリアは第1四半期(1~3月)に辛うじてマイナス成長を免れ、統計上で定義される「景気後退(リセッション)」を回避する可能性がある――。
3日に予定されている国内総生産(GDP)の統計発表を目前に控え、一部のアナリストが予想している。1日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。
リセッションの定義は、2四半期連続でマイナス成長を記録した場合とされ、オーストラリアは1991年からリセッションを回避し続けており、この期間は世界最長となっている。
新型コロナウイルス感染症の影響でオーストラリアでは3月後半に社会封鎖が開始され、第2四半期(4~6月)のGDPについては大幅なマイナス成長が予想されている。
ただ、封鎖措置が緩和されるに伴い経済活動が急激に回復していることから、第3四半期(7~9月)はプラス成長が見込まれ、リセッション入りが確定するのは第1四半期にマイナス成長となった場合だ。
ブルームバーグがエコノミスト24人を対象に調査を実施したところ、5人が第1四半期のGDPが小幅ながらプラスを維持できるとの見方を示している。
バンク・オブ・アメリカのオーストラリア・ニュージーランド経済担当のトニー・モリス氏は、「第1四半期に建設活動は落ち込んだが、住宅部門は回復の兆しが見られ、鉱業投資も若干、増えている。資源輸出の伸びがサービス分野の落ち込みを相殺するかもしれない」とし、第1四半期のGDPを0.1%増と予測した。
ドイツ銀のフィル・オドナゴー氏も、「オーストラリア経済の実態は不況に入っているが、統計上はリセッションを回避し、今年のマイナス成長は第2四半期だけとなる可能性がある」との見方を示した。”(出典:NNA ASIA)
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信頼されるブランドランキング、1位バニングス・ウェアハウス
” オーストラリアの信頼されるブランドランキングで、4月にハードウエア販売バニングスが1位となったことが分かった。
新型コロナウイルス感染症を背景とした厳格な社会的距離規制が敷かれる中、顧客とのつながり方を刷新しイノベーションを続けたことが評価された。
一方2020年の自動車部門の信頼度調査では、昨年から引き続き、トヨタとマツダがそれぞれ1位と2位を維持した。
調査会社ロイ・モーガンは、全25部門の800種類以上のブランドについて、毎月1,000人のオーストラリア人を対象に調査を行っている。
信頼できるブランドの2位は、スーパーマーケット大手ウールワースだった。
消費者の買いだめにより、価格のつり上げや配達に関する問題、サプライチェーンの欠陥など課題はあったものの、新型コロナ危機の初期から積極的な取り組みを見せてきたことが消費者の共感を呼んだようだ。
航空大手カンタスは、前回調査から順位を2つ上げ3位だった。
ロイ・モーガンのレヴィーン最高経営責任者(CEO)は「カンタスは、世界中で国境が封鎖される中、各国・地域からオーストラリア人を帰還させるためフライトを提供したことがメディアに多く露出し、好感を得た」と説明した。
またコモンウェルス銀行(CBA)は10位に返り咲き、金融王立委員会以降初めてのランクインとなった。
新型コロナ流行の初期に、ローン返済の猶予措置を講じたことが評価されたとみられる。
一方、最も信頼できないブランドは、金融AMPと米IT大手のフェイスブックだった。
■日系ブランド、テスラが脅威に
ロイ・モーガンが7,000人を対象に行った20年の自動車・交通部門の年次調査では、日系2社に続き、米電気自動車(EV)大手テスラが3位につけた。
19年には7位だったが、今年はホンダを追い抜いて3位に浮上し、信頼度が急上昇。日系ブランドの脅威になっているようだ。”(出典:NNA ASIA)
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『ザ・テスト ~クリケット オーストラリア代表の新時代~』
緊急事態宣言発出で、不要不急の外出を控えることを呼びかけられる中、
やることは限られ、自宅で映像を視聴している時間が長くなりましたが、
そのような環境下、
出典:prime video
AMAZON ORIGINALで製作された『ザ・テスト ~ クリケット オーストラリア代表の新時代 ~』を今週四夜に分けて視聴。
日本ではマイナースポーツの域を脱しないクリケットのドキュメンタリーシリーズに、
日本語字幕が付され視聴可能な状態になっている状況に驚きましたが、全8話で1話50分程度。
Sneak peek l The Test: A New Era for Australia’s Team
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森林火災後初、コアラの赤ちゃん Ash 誕生
“(CNN)昨年後半から今年にかけて大規模な森林火災に見舞われたオーストラリアで、火災後初めてコアラの赤ちゃんが誕生したことがわかった。
シドニー近郊にあるオーストラリア爬虫(はちゅう)類公園が明らかにした。
同園は26日、フェイスブックに動画を投稿し、「非常に特別な告知があります。
シーズン初めてのコアラがママの腹袋からあいさつをするために出てきました」とつづった。
赤ちゃんは「Ash」と名付けられた。同園はAshについて、オーストラリアの野生生物の未来にとっての希望の証しと呼んでいる。
同園はオーストラリアの新型コロナウイルスをめぐるロックダウン(都市封鎖)措置に従って6月1日に営業を再開する見通し。
同園は隔離期間中も動画を配信するなどして多くの人々の注目を集めていた。
Ashの誕生は希望の光でもあるが、森林火災はコアラの生息数に大きな打撃を与えた。
国際動物福祉基金(IFAW)の推計によれば、少なくとも5,000匹のコアラが死亡した。
IFAWによれば、コアラは動きが遅いほか、コアラが暮らしているユーカリの木は早く激しく燃えるため、コアラは特に森林火災によって被害を受けやすいという。”(出典:CNN.co.jp via livedoor NEWS)
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ニュージーランド航路の再開草案、(2020年)6月初旬に公表
” ニュージーランドのアーダーン首相は27日、オーストラリアとの間の安全な移動を再開するための青写真を、6月初めに公表すると述べた。
首相は、26日にオーストラリアのモリソン首相と協議し双方とも移動の再開に熱意を示したと説明。
記者会見で「われわれは、できるだけ速やかに再開に向けて動けるよう努めている。
われわれはともに、大変熱意を持っている。準備が整うまでそう長くはかからないだろう」と述べた。
両国とも、新型コロナウイルス感染拡大を米国や英国その他の一部欧州諸国に比べてはるかに低水準に抑えている。
両国政府や空港当局者、航空会社、医療専門家を含む両国の専門家らは2週間前から国境再開に向けた計画の策定を進めている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)
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シドニー―メルボルン航路運賃、(2020年)7月大幅値引き
” オーストラリアで7月のスクールホリデーにシドニー―メルボルン航路の運賃が、4~5月の往復1,000豪ドル(約7万1,470円)以上から、最低で79豪ドルへと大幅に値引きされている。
連邦政府が早期の国内移動自由化の実現を掲げる中、航空大手カンタスなどが、大幅値下げで利用者の呼び戻しに注力するとみられる。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。
シドニー―メルボルン路線の高値は6月も継続する見込み。同路線は、新型コロナウイルスの感染が流行する前と比べて大きく便数が減り、運賃が高いだけでなく予約も難しくなっている。
26日時点で同路線を利用したい場合、直近で予約可能なのは破綻したヴァージン・オーストラリアが運航する29日の便で、シドニー発メルボルン着便が片道だけで799豪ドル。同日のカンタス便は、すべて売り切れだ。
一方、7月からはヴァージンが片道を149豪ドル以上で、カンタスと傘下の格安航空会社(LCC)ジェットスターが169豪ドル以上と79豪ドル以上でそれぞれ販売している。
新型コロナウイルスの感染が流行する前、シドニー―メルボルン路線は世界でも2番目に便数が多く、カンタスは1日当たり最大で46往復便を運航していた。
冬季スクールホリデーの期間は、ニューサウスウェールズ州が7月6~17日、ビクトリア州は6月27日~7月12日となっている。
■地方航空企が主要航路進出か
地方航空リージョナル・エクスプレス(REX)は今月に入り、ヴァージンの破綻を好機として、これまでヴァージンとカンタスが独占してきた主要都市間路線に2億豪ドルを投資して参入する計画を明らかにした。
ただ、同社の計画は株価に影響を及ぼすにもかかわらず、オーストラリア証券取引所(ASX)へ報告する前にメディアに発表した疑いがあり、同社が会社法の義務に違反した恐れがある。違反なら、最大で1,050万豪ドルの罰金が科される。”(出典:NNA ASIA)
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ドライブイン式コンサート、新型コロナウイルス規制を遵守
” 新型コロナウイルスの規制が続くなか、国内各地でドライブイン式のライブコンサートが計画されている。
社会的距離を保ちつつ、車内から生演奏を楽しむ。
ドライブイン式のコンサートは観客最大600人を収容可能。車内のFMラジオとアプリのZoomを通して観客にライブ配信する。観客は、ワイパーやクラクションを使って称賛を示す。
ドライブイン・エンターテインメントのサムワイズ・ホームズ最高責任者は、「7月に規制がレベル3に緩和されても、最大100人しか収容できない」「ドライブインコンサートは業界を支援する革命的な対処法だ」と述べた。
規制緩和の1段階中に、NSW州とVIC州各地で8公演を行う計画だ。
歌番組「オーストラリアン・アイドル」で優勝したケイシー・ドノバンさんらは21日、シドニー南部テンピで無料のドライブイン式コンサートを行い、新型コロナウイルスの規制に沿ったライブパフォーマンスを紹介する。”(出典:JAMS.TV)
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JobKeeper制度 見積りと運用で誤算
” コロナウイルス蔓延予防のロックダウンで営業を停止した事業所の雇用を確保するため、
募集に応えて応募した事業所には被雇用者1人あたり$1,500を支払い、事業所は仕事がなくても被雇用者に賃金を払うことを義務づける制度、
「JobKeeper」で、大きな手違いがあり、応募事業所数で現実の2倍以上、予算も2倍近い数字を予想していたことが明らかにされた。
ジョッシュ・フライデンバーグ財相は、「このプログラムが予想ほど財政の負担にならなかったことは喜ばしいことだ」と語っている。ABC放送(電子版)が伝えた。
財務省では当初650万人の労働者が対象になると予想していたが、国税庁(ATO)は、「約1,000か所の事業所が申請用紙の文言を誤解し、間違った数字を記入したために計算違いが生じた」と語っている。
また、数字が大幅に下方修正されたため、必要な予算も1,300億ドルではなく、約700億ドルでおさまることが明らかになっている。
財務省とATOの共同声明の中で、その1,000か所ほどの事業所が、補助を必要とする労働者数を記入すべきところを金額を記入したため、総計で大幅に数字が違ってしまったと説明している。
ATOでは今週初めに間違いに気づいたが、財務省には5月21日に知らせが届いている。
ATOでは、「後から考えれば文面をもっとわかりやすくすべきだった。質問そのものは明瞭だったが、1,000人ほどの雇用者が文章を誤解していた」としている。
また、フライデンバーグ財相は、「修正計算で浮いた予算は他の用途にまわすことはしない。もともとこれは将来の世代から借りている金だから、借金が減っただけのことだ」と語った。
しかし、中小企業協議会などのグループは、「今回の間違いで浮いた資金で中小企業支援の制度を拡大すべきだ」などとしている。”(出典:NICHIGO PRESS)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる