森繁和さんが、NPBでの現役選手引退後、コーチ、監督、シニアディレクター(一部、評論家時代を含む)として中日ドラゴンズの日々を振り返った『回想』を読了。
(2025年)9月下旬に開催された

発売記念イベントで入手していた著書。
本書は、
” 落合さんに誘われて、「ちょっと名古屋の方に行くよ」なんてカミさんに言って出てきた名古屋での生活が、こんなにも長くなるとは正直思ってもいなかった。
中日での14年間は良いときも悪いときもあったけれど、名古屋の皆さんは変わらずに暖かった。”(p285)
という14年間に焦点を当てられた著書。既述の発売記念イベントで
>「書けることと書けないことがあり、書けることは相手方に迷> 惑のかからない範囲で書きました」
といった発言を森繁和さんが仰られていましたが、実際本を読み始めると
” この年、落合さんに「谷繁を代えろ」と言われたことがあった。谷繁はこのときすでに球界を代表するキャッチャーになっていたが「できれば谷繁さんじゃないほうがいいです」とか「相手の裏をかくリードが合わない」と言うピッチャーもいた。”(p47)
であったり、
” 監督の与田が1年やってみて自分が希望するスタッフとやりたいと思ったのか、旧落合さんの色が残っている連中を一掃したいと思った人間が球団にいたのかは分からないが、とにかく私と私が連れてきた連中が邪魔になったのだなと。”(p276)
等、

実名主体で生々しい振り返りが目立ち、中日ドラゴンズが落合博満監督を迎え日本一をはじめ黄金期を築いた時期から

谷繁元信監督が就任し世代交代が進まず首脳陣間で生じた不協和音など任期途中での解任に至り、ご自身がチーム再建を託され代行監督から監督を担い、後任で迎えた与田剛監督での試行錯誤が試みられた期間等、全283ページ明かされた舞台裏から読み応え得られる内容でした。











