先日、中間記をアップロードした

歴史学者 山内昌之さんと佐藤優先生の『大日本史』を読了。
後半は、
第五回 満州事変と天皇機関説
第六回 二・二六事件から日中戦争へ
第七回 太平洋戦争 開戦と終戦のドラマ
第八回 憲法、天皇、国体
という内容で、「(やっぱり)難しかったなぁ・・」というのが、実際のところでしたが、
歴史学者山内昌之さんと元外務省主任分析官で作家の佐藤優先生共著の『大日本史』で
全部で第八回まであるうちの第四回まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
本を開いて最初の「まえがき」で
” この『大日本史』は、日本史を軸に世界史を考え、日本史との関連で世界史を理解する人びとの参考になることを願っている書物である。
具体的には二〇二二年年度から実施される高校の学習指導要領に入る新必履修科目「歴史総合」の発展に貢献したかったのである。”(p3)
という出版背景のもと、
第一回 黒船来航とリンカーン
第二回 西郷と大久保はなぜ決裂したのか
第三回 アジアを変えた日清戦争、世界史を変えた日露戦争
第四回 日米対立を生んだシベリア出兵
第五回 満州事変と天皇機関説
第六回 二・二六事件から日中戦争へ
第七回 太平洋戦争 開戦と終戦のドラマ
第八回 憲法、天皇、国体
といった章立てで構成。
本書は、山内昌之さんと佐藤優先生の対談で進められていきますが、全体的に「レベル高いなぁ」というのが今のところの感じで
比較的、理解が進んだ第四回から抜粋すると・・
先日、中間記↓をアップロードした

ジャーナリストの櫻井よしこさんの『日本の敵』を読了。
本の最後、「文庫版あとがき」で
” 私たちの手にある「武器」は事実のみである。だが私たち日本人は余りに歴史の事実に無関心であり続けてきた。
中国や韓国、はたまた国内の反日・左翼的な人々にとって、日本人はこの上なく好都合な油断だらけの人々であったようだ。
日本人の無関心と無知を利用して、彼らは歴史を捏造し歪曲して、事実無根の非難を日本に浴びせ続ける。
だが、そうしたことはもう終わらせよう。私たちが事実を探りあてて反論しよう。
この書からもわかっていただけるように、私だけでなく、少なからぬ人々ができる限りの言論活動で情報発信してきた。”(p350-351)
という読者への警鐘、呼びかけが記されており、本文の中では朝日新聞の慰安婦報道を巡る一連の姿勢、例えば
” 「日中戦争や第2次大戦の際、『女子挺進隊』の名で戦場に連行され、日本軍相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、
1人がソウル市内に生存していることがわかり、『韓国挺身問題対策協議会』が聞き取り作業を始めた」
この女性、金学順氏は女子挺身隊の一員ではなく、貧しさゆえに親に売られた気の毒な女性である。
にも拘わらず、植村氏は金氏が女子挺身隊として連行された女性たちの中の生き残りの一人だと書いた。
一人の女性の人生話として書いたこの記事は、挺身隊と慰安婦は同じだったか否かという一般論次元の問題ではなく、明確な捏造記事である。
それを朝日は、当時、両者の違いは判然とせず、植村氏は「誤用」したと説明する。
一般論に薄めて責任逃れを図る。これでは「批判に真摯に耳を傾ける」などと言う資格はない。
日本のメディア史上、これほど深刻な濡れ衣を日本に着せた事例は他にないだろう。
それでも、朝日は居直り、自らを被害者と位置づけ、自己防衛に走る。
朝日が終わりだと確信する理由は、この恥ずかしいまでの無責任さにある。”(p287-288)
外務省の
” 「外務省には、拉致被害者が犠牲になっても致し方ないという方針が従来からあります。
2002年平壌宣言を出した当時の国会論議で、たった10人の(拉致被害者の)ために日韓国交正常化が遅れるという声が外務省高官から出ました。
国会議員の中にもそれ(拉致よりも国交正常化優先)で行こうという動きがありました。蓮池さんら5人が帰国するまでそうでした」”(p305)
不作為や姿勢などについて厳しく糾弾されています。
全編356ページに及ぶボリュームで、本書を読んで知らされ、考えさせられた箇所が点在し、
特に日中関係、日韓関係について無知であることを知らしめられました。
これらに関することの多くは自然と学習できる類のものではなく、
自らが興味を持つことによって(様々な立場の文献に触れ)学んでいけるものだということも、本書を読んで実感したことでもあります。
ジャーナリストの先週から櫻井よしこさんの『日本の敵』を読み始めて、
全6章あるうちの第3章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
第1章 本当の敵を見極める眼力を持て
第2章 中国と韓国には堂々と対峙せよ
第3章 正しく歴史を知れば国力は強化される
第4章 朝日新聞は廃刊を回避できるか
第5章 朝日の凋落が始まった
第6章 これからの日本を創るために
という章立てで、櫻井よしこさんが本書で言わんとされようとしていることは、第1章前の「はじめに」で
百田尚樹さんが、ご自身で「真面目に真剣に書いた反戦論の本」

と思いを込められている『戦争と平和』を読了。
本書については巡り会いがなく、(出版から)約2ヶ月を経過しての購入。
第1章 ゼロ戦とグラマン
第2章 『永遠の0』は戦争賛美小説か
第3章 護憲派に告ぐ
という三章立て。
第1章の前の「まえがき」で、
先日、中間記↓を

アップロードした『組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ』を読了。
読了に近づくにつれ、佐藤優先生が先般の『失敗の本質』を読む京都合宿↓で示された見解、

「とち狂った人たちが戦争に突き進んでいったのではなく限定合理性の中で、合理的に行動していた」は、本書の主張に沿ったものと実感。
そのことは本書に
” すべての人間の合理性は限定されており、人間は限定された情報のなかで意図的に合理的にしか行動できないという限定合理性の立場から、日本軍の行動を新たに分析したのが本書である。”(p240-241)
との前提であったり、
続きを読む 菊澤研宗さんが『失敗の本質』とは異なる切り口で迫った大東亜戦争の深層:『組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ』読了
本の帯に「閉塞した時代に生き残りを模索するすべての人に勧める」との佐藤優先生の推薦が載せられている
『組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ』を読み始めて、10章あるうちの6章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
本書購入のきっかけも、先月(2017年9月)佐藤優先生の京都合宿企画「危機研究の名著『失敗の本質』を読む」に参加した際、

本書の紹介や引用があり、興味を持って購入。合宿時のお話しでは『失敗の本質』ではなく、『組織の不条理』を(合宿の)対象図書とすることが検討されたものの「型破り」であるとの評価から見送られたそうな。
本を開くと、まず「本書を読むまえに」との説明書きがあり、
” 『失敗の本質』から『組織の不条理へ』”
という小見出しから
続きを読む 菊澤研宗さんが『失敗の本質』とは異なる切り口で迫った大東亜戦争の深層:『組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ』中間記
先週末のことになりますが、藤井裕久元財務大臣が、講演されるとの情報を入手し、足を運んできました。
一度情報に触れただけで、それからしばし時間の経過があったものの「確か今日だったよな」と、何となく日付と場所が頭に入っていて、「これは行くべきであろう」と(笑)多少の使命感も。
当日の予定も緩く参加が叶いましたが、講演のタイトルは「あの戦争は何だったのか」