「novel:小説」カテゴリーアーカイブ

柴田元幸さん訳 スティーヴン・ミルハウザー『私たち異者は』読了

先月(2019年7月)、刊行記念トークイベントに参加した

<< 2019年7月2日投稿:画像は記事にリンク >> 翻訳家 柴田元幸さんに刺激されたアメリカ文学の魅力:柴田元幸 『私たち異者は』刊行記念トークイベント 参加記

『私たち異者は』読了。

イベントに参加していたものの、果たして内容を消化し切れるか自信なく、なかなか手が伸びていかない状況でしたが、

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川村元気さんが綴った失われし恋人への想い:『四月になれば彼女は』読了

川村元気さんの『四月になれば彼女は』を読了。

川村元気さんの作品は、先月(2019年7月)読んだ

<< 2019年7月17日投稿:画像は記事にリンク >> 川村元気さんが描いた認知症を患い日々遠のいていく母の存在:『百花』読了

『百花』に続いて2冊目。

読み始めて「あれ、これ短編集?」と思わされましたが、本作は

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津原泰水さんが描いた一歩踏み出したヒキコモリたちが掴む現実:『ヒッキーヒッキーシェイク』読了

津原泰水さんの『ヒッキーヒッキーシェイク』を読了。

SNSで炎上して本書のことをおぼろげに知り、

出典:ITmedia NEWS(画像は記事にリンク)

洋楽好きとして

Georgia Satellites Hippy Hippy Shake  *オリジナルはThe Swinging Blue Jeans

反応してしまうタイトルに ^^

虎ノ門ニュース」で経済評論家須田慎一郎さんが、津原泰水さんの文書力を絶賛されていて

銀座 蔦屋書店で発見したサイン本

サイン本を見つけて入手していたという経緯。

“「ちょっとした人間造りに参加してほしい」”(p56)

という謎めいたプロジェクトを招集したヒキコモリ カウンセラーと招集されたヒキコモリたちが

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百田尚樹さんが爽やかに描いた少年たちが勇気を得たひと夏の物語:『夏の騎士』読了

百田尚樹さんの小説では引退作となる『夏の騎士』を読了.-

東野圭吾さんに宮部みゆきさんに、更には直木賞&芥川賞受賞作発表など

例がないほど話題作が書店の新刊コーナーに並ぶ中、

三省堂書店有楽町店で文芸部門1位(7/24撮影)

抜き出た売れ行きとなっているようで、百田尚樹さんご自身の並々ならぬ思い入れに自信などから楽しみにしていた新作。

百田尚樹版 スタンド・バイ・ミー

百田尚樹さんに寄せられる感想の中で、「(250ページ)一気に読んだ」との声が目立つところ

出典:百田尚樹さんTwitter(画像はアカウントにリンク)

私自身も、前日にさわりを読んだ翌日に移動時間を取れたことから一気にエンディングまで。

” ぼくは陽介と健太を前にしておごそかに言った。「三人で騎士団を作ろう」

・・中略・・

騎士団を作りたかった本当の理由は、そうすれば勇敢な男になれるかもしれないと思ったからだが、(以下省略)”(p10-11)

という、主人公が『アーサー王の物語』にヒントを得て結成した騎士団を軸に展開される小六の少年たちのひと夏の物語。

百田作品史上最高のマドンナが登場するとのことで「(それって)この人かぁ」と思っていたところ・・

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景山民夫さんが描いた少年と未知なる動物と過ごした掛け替えなき時間:『遠い海から来たCOO』読了

故 景山民夫さんの小説『遠い海から来たCOO』を読了。

先月(2019年6月)、景山民夫さんと高田文夫さんの『民生くんと文夫くん あのころ君はバカだった』

<< 2019年6月5日投稿:画像は記事にリンク >> 景山民夫さんと高田文夫さんが10分番組で斬りまくったあのころ:『民生くんと文夫くん あのころ君はバカだった』読了

を読んだ後、「景山民夫さんの作品を何か・・」となり、そういうことなら

「やっぱり直木賞受賞作で代表作であろう『遠い海から来たCOO』でしょう」となり、

本に書かれていたサイン

サイン(挿入)本を見つけ購入していた経緯。

突然の出逢い、そして・・

” それはやはり、どう見ても三年間のフィジー諸島暮らしの間に、洋助が見たことのない未知の動物だった。”(p31)

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新海誠監督の波に2019年はいち早く:深夜0時最速販売!新海誠監督直筆サイン入り『小説 天気の子』(角川文庫)発売&カウントダウンイベント 参加記

深夜0時最速販売!新海誠監督直筆サイン入り『小説 天気の子』(角川文庫)発売&カウントダウンイベント

出典:紀伊國屋書店ウェブサイト(画像はイベント情報にリンク)

と題されたイベントに参加。

新海誠監督 x 直筆サイン入り の2つのキーワードに反応したものの

参加の可否は抽選によって決せられるため、「とりあえず」といった感じて申し込みしておいて、

そんな経緯を忘れた頃に・・

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川村元気さんが描いた認知症を患い日々遠のいていく母の存在:『百花』読了

映画プロデューサー、小説家など、多方面で才能を発揮しヒットを飛ばされている川村元気さんの『百花』を読了。

NHKニュースウォッチ9」を視聴していた際、

出典:ニュースウォッチ9 Twitter(画像はアカウントにリンク)

本作について紹介があり、本の内容というよりは著者の川村元気さんに対して興味を抱き、

サイン本販売(2019年6月/写真右側)

直後、サイン本の販売を見つけて購入していた経緯。

認知症が書き換えてしまう現実

話しは母子家庭で生まれ育った主人公と母を中心に展開され、

日々だんだんと噛み合わなくなる会話に、予想だにしなかった行動に・・

“「こちらに来られる前の物忘れの状態などと併せて診ますと、認知症がある程度進んでいると考えられます」”(p97)

認知症が発覚し、直視せざる得ない現実の数々。

購入本に書かれていたサイン

否が応でも経過していく日常の中の

” 母の本は、一冊も捨てることが出来なかった。百合子(註:主人公の伴侶)がミステリー小説やガイドブックをふたたび読む日がくるとは思えなかったが、今捨ててしまうともっと遠くに行ってしまう気がした。”(p173)

といった描写から、徐々に母の存在が遠のいていってしまう切ないストーリー。

今、世に多く起こっているであろう・・

親の介護で職場を離れざるを得ない人が年間10万人とか、実際、介護で時短勤務を強いられている人の現状を目の当たりにしていて、

自分自身を切り離して考えられない現実性に、「老い」ということに関して299ページに及んで向き合わされた世界に

母子関係を軸に「う〜ん、、」とさまざま湧き上がってくる感情を自覚させられました。

柴田元幸さん、阿部公彦さん、倉林秀男さん、河田英介さんが語ったヘミングウェイの世界:『ヘミングウェイで学ぶ英文法』発売記念イベント 参加記

・・そして連日で

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翻訳家 柴田元幸さんご登壇のイベントへ。

今回は『ヘミングウェイで学ぶ英文法』発売記念イベント

倉林秀男(著者・杏林大学准教授)×河田英介(著者・国士舘大学講師)×柴田元幸(翻訳家)×阿部公彦(英文学者)「英語は文学で学ぼう! ヘミングウェイを題材に」

四方登壇の書店イベントはレアであるものと。注目度の高さから早々に「満員」に

という内容で、

前日はSteven Millhauser:スティーヴン・ミルハウザーがメインで、今回は文学に精通していなくともその名が広く知られるErnest Hemingway:アーネス・ヘミングウェイにフォーカス。

enter the ヘミングウェイの世界

まず、『ヘミングウェイで学ぶ英文法』の著者である倉林秀男さんと、河田英介さんから出版の経緯についてお話しがあり、

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