小説家 朝井リョウさんの作家生活十周年記念書き下ろし作品『正欲』を読了。
本作発売により朝井リョウさんの名を知ることとなり、発売となった3月下旬頃から、訪れる書店の何店舗もで「これでもか」と言わんばかりの一等地を陣取る陳列で
注目度の高さを知らしめられ、「どんな作品だろう・・」とレビューを参照するも
「後味の悪さ」といったニュアンスを感じ取り、距離を置いていたものの、一度書店から消えた
サイン本再入荷のタイミングで(「読んでみよう」の心情に)心変わり
サイン本再入荷のタイミングで「(これを機に)一回読んでみようかな」の思いに切り替わり、手が伸びていた経緯。
帯に踊る「朝井さん、やっちまったね。」高橋源一郎さんのコメントも購入を後押し
多様性が叫ばれる現実の一方で
口外出来ぬ悩み(性癖)を抱えた男女に、引きこもり児童と居を共にする検事家族に、
ストーリーはそれぞれの場所で進行してゆき、やがてその悩みが結末で舞台を一つにしていくという・・ 大雑把な流れですが、
続きを読む 朝井リョウさんが描いた心に闇を抱えたものたちの共闘、その結末・・:『正欲』読了 →
作家 村山早紀さんの『百貨の魔法』を読了。
サイン本販売現場に遭遇し、
ラスト一冊で販売されていたサイン本きっかけで購入。
「女性的かなぁ」との先入観を抱きながら、
2018年本屋大賞ノミネート作といった話題性にTwitterでの評判、百貨店舞台に繰り広げられる設定やデザイン等に吸い寄せられ購入していた経緯。
地方百貨店、ときどきファンタジー
本書は、
” 星野百貨店は、古い商店街の中心部に建つ店だ。百貨店としての格は低くはないけれど、街のひとびとに愛され、その日常に溶け込むタイプの庶民的な店だった。”(p9)
という地方百貨店を舞台に
続きを読む 村山早紀さんが描いた地方百貨店舞台にファンタジー入り混じる物語:『百貨の魔法』読了 →
筒井康隆先生の最新刊『ジャックポット』を読了。
大概、筒井康隆先生の新刊が出る際はサイン本が出ている印象で待ち構えるも、
本作については「(2月上旬の発売後)出ないなぁ・・」と、3月も中旬となり諦めモードに切り替わりかけていたところ
Twitterで販売情報を見つけ

通信販売で思いを叶えていた経緯。
書店で本書発売を知り、筒井伸輔展開催を知り、・・・! << 2021年2月19日投稿:画像は記事にリンク >> 二年連続で筒井伸輔さんの世界観に浸った後、歓喜の瞬間を迎えてきた
コロナ禍の最中、混沌、狂乱の世界へ
本書は「漸然山脈」「コロキタイマイ」など一四の短篇を収録。
全体を通じコロナ禍の混沌を描いた「ジャックポット」好例にカオスとの印象を引っ張り出されましたが、
最初二話は全然設定が頭に入って来ず、難解との滑り出しに冷や汗気味も、
続きを読む 筒井康隆先生が描いたコロナ禍の狂乱、亡きご子息との夢の中での再会ほか一四の短篇集『ジャックポット』読了 →
小説家 伊東潤さんが、蘇我馬子の生涯を描いた『覇王の神殿』を読了。
Twitterでサイン本が稀少である旨が流れてきて、
出典:伊東潤さんTwitter(画像はTweetにリンク)
サインが書かれている動画を見ているうち
出典:潮出版社(画像はTweetにリンク)
「サイン本、買えたら(読んでみよう)」の思いに至り、売場を往訪した際、
” 馬子、推古大王、聖徳太子らが目指した理想の軌跡を辿る “
なる帯から想起させられる内容に「日ごろあまり感じないロマン(のようなものを)感じ、最後の一冊で売り出されていたサイン本との巡り合いから
「あった〜!サイン本(@最後の一冊)」
手元に引き寄せていた著書。
「政則 十番勝負2020」で登壇されていた著者 伊東潤さん。不参加ながらこれも遠因だったかも!?出典:タワーレコード渋谷店Twitter(画像はTweetにリンク)
父から子へ託された仏教国への悲願
近年、日本史への興味を強くしているものの、もっぱら対象は近現代史で
本書の主人公 蘇我馬子は、名前は頭に入っていたものの「教科書の最初の頃に出ていたなぁ」という程度。
序盤、
続きを読む 伊東潤さんが描いた、古代日本に理想国を造り上げた者たちの軌跡:『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』読了 →
ロックバンド クリープハイプのVocal & Guitar 尾崎世界観さんの小説で第164回 芥川賞候補作『母影』を読了。
先月(2021年2月)、
<< 2021年2月16日投稿:画像は記事にリンク >> 尾崎世界観 X 西川美和「世界のまなざし、言葉と言葉以前の何か」『母影』刊行&『すばらしき世界』公開記念 視聴記
オンライン視聴したイベント⬆︎で入手していた著書。
カーテン向こう側の母
主人公の少女のお母さんが勤務する
“このお店はせまいから、探けんしてもつまらない。入ってすぐのところにテーブルと細長いイスがあって、その先にやわらかいカーテンにぐるっとかこまれたベッドが二つならんでる。
その向こうにはトイレがあって、その先の行き止まりはタオル置き場だった。
ちゃんとたたまれた新品のタオルは山になって、使って捨てたタオルはカゴの中で川になってた。
私はいつも手前のベッドにもぐりこんで、カーテンだけを見てる。
私が見てるカーテンはお母さんのベッドとつながってて、ときどきそこにお母さんの影が出るからだ。”(p3-4)
との情景描写で始まる本書は、
続きを読む 尾崎世界観さんが描いた、少女がカーテン越しに寄せた母への思ひ:『母影』読了 →
小説家 百田尚樹さんが、昨年(2020年)末出版した話題のミステリー『野良犬の値段』を読了。
百田尚樹さんご自身の自信作にして、情報番組等でも取り上げられた話題作.-
当初500ページに迫る分量に加え、ストーリーがしっかり頭に入るよう電車移動など雑念の入る状況を排除した形でのスケジュールを見計らっていましたが、
読み始めから早々ページをめくるスピードに加速感がつき、程なく事前の杞憂を吹き飛ばされ、在宅時間を最大限活用し快調に読了に至りました ^^
百田尚樹さんに頂戴したサイン
謎めき、そして突きつけられるメッセージ
話しは、突如インターネット空間に立ち上げられた謎の誘拐サイトに端を発し、
” これまで企業に身代金を要求する事件はいくつもあった。しかしそれらは役員や社員を誘拐している。
・・中略・・
しかし今回、誘拐された人物は全員ホームレスだと言われている。”(p85)
と奇異な設定の下、
続きを読む 百田尚樹さんのミステリー『野良犬の値段』に存分に惹き込まれた(読了記) →
小説家 本所次郎さんの『閨閥 マスコミを支配しようとした男』を読了。
昨年(2020年)視聴した堀江貴文さんの解説動画で
買収に失敗した私が「フジテレビ」について解説します【第一弾】
本書の言及があり、発禁本とのことで入手難の中・・ 価格が下がってきた頃合いを見計らって手繰り寄せていた一冊。
誰しもが知る、その知られざる・・
巻末に
“(本作品はフィクションであり、実在の個人・団体などとは一切関係がありません)”(p289)
との注釈が記されているものの
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作家 柳美里さんの『JR上野駅公園口』を読了。
先月(2020,年11月)発表の全米図書賞受賞で本書を知り、
出典:Web河出(画像は記事にリンク)
柳美里さんのツイートで ↙️
出典:柳美里さんTwitter(画像はTweetにリンク)
とコレクター心を多分に刺激され ^^「サイン本出ていたら欲しいな」と思っていたところ
後日、それそのものではないながら同書のサイン本を見つけ
用事を済ませ、ふらっと立ち寄ってみた書店で遭遇。
入手していた経緯。
奪われし心の住処
あらすじは、裏表紙で
続きを読む 柳美里さんが描いた社会で居場所を失われし男の心底:『JR上野駅公園口』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる