帯に
「蠱毒の小説集」
と刺激的なコピーが踊る筒井康隆先生の『堕地獄仏法/公共伏魔殿』を読了。
本書には16の短篇が収録されており、
本書目次
前半は「これ読んだな」というのが多いなと感じ、巻末の日下三蔵さんの「編者解説」によると
” 現在品切れになっているとはいえ、九篇収録の『ベトナム観光公社』から六篇も採ってしまったことは気になっていた。
古本で探すにしても、九篇中三篇しか未読作品のない本を、読者に買わせることになってしまうのは本意ではない。
そこで『東海道戦争』『ベトナム観光公社』『アルファルファ作戦』の文庫版に収録されている二十七篇から、ハヤカワ文庫版に採らなかった十六篇を一冊にまとめたのが、この本なのである。”(p456)
というセレクションで、昨年(2021年)末に『東海道戦争』↙️
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小説家 佐藤究さんの『QJKJQ』を読了。
昨年(2021年)↓で
<< 2021年12月19日投稿:画像は記事にリンク >> 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読了
直木賞受賞した佐藤究さんですが、本作(『QJKJQ』)では2016年に江戸川乱歩賞を受賞。
『テスカポリトカ』で佐藤究さんの世界観に触れて以降、作品に向き合う前( ↓の時など)には
<< 2022年1月4日投稿:画像は記事にリンク >> 佐藤究さんが描いた暗黒に堕ち疾走した男の軌跡:『サージウスの死神』読了
相応な覚悟のようなものを感じていますが、本書(『QJKJQ』)のあらすじを裏表紙から転記すると
続きを読む 佐藤究さんが描いた震撼させられし闇の向こう側:『QJKJQ』読了 →
筒井康隆先生の『佇む人 リリカル短篇集』を読了。
タイトルに踊る「リリカル」の語意に馴染みなかったところ巻末の小池真理子さんによる「解説」によると
” 「リリカル短篇集」と銘打たれ、筒井さんの作品の中でも、叙情味あふれるものばかりがセレクトされている文庫 “(p356)
とのことで、昨年(2021年12月)末に読み上げていた
<< 2022年1月3日投稿:画像は記事にリンク >> 筒井康隆先生が描いた奔放な性なる世界:『陰悩録 リビドー短篇集』読了
もう一つの短篇集のテーマは性を軸とした切り口でしたが 、
続きを読む 筒井康隆先生が描いた変幻自在な二十篇:『佇む人 リリカル短篇集』読了 →
お笑いコンビ EXITの兼近大樹さんの『むき出し』を読了。
昨年末、空き時間に書店に立ち寄った際、
出典:EXIT 兼近さんTwitter(画像はTweetにリンク)
発売直後ヒート↑していた
一冊だけ平積みコーナーで販売されていた本書サイン本
(本書)サイン本を見つけ反応、2021年最後に購入した一冊。
私小説を感じさせられるリアリティ
当初、
“「だいき! 学校どうだったの?」”(p44)
と実名と被る登場人物名に、出身地の北海道の設定に「(兼近大樹さんの)私小説?」と思いきや
続きを読む EXIT兼近大樹さんが描いた赤裸々、迸る若者が駆け抜けた日々:『むき出し』読了 →
筒井康隆先生の長編『パプリカ』を読了。
代表作の一つと承知していて、半年ほど前にサイン本を購入出来ていたところ
購入本に書かれていたサイン
昨年(2021年)末頃から未読であることが気になり出し、年明け落ち着いたところで手に取った経緯。
ズシンとくる夢と現実を行き交う読後感
6日ほどかけて第一部〜第二部の全475ページを読み終え、本数冊を読み込んだかの読後感 ^0^;
あら筋を巻末の文芸評論家 斎藤美奈子さんの「解説」から引用すると
続きを読む 筒井康隆先生が描いた夢と現実を行き交う研究者/夢探偵の奮闘:『パプリカ』読了 →
2022年を迎え最初の読了本は、小説家 佐藤究さんの『サージウスの死神』。
巻末の書評家 吉田大助さんの「解説」によると
” この一九七七年福岡県生まれの作家は、実は二七歳の時に純文学のフィールドでデビューしていた。
当時のペンネームは、佐藤憲胤。第四七回群像新人文学賞優秀作を受賞した、純文学作家としてのデビュー作が、このたび一五年越しに初めて文庫化されることになった『サージウスの死神』だ。佐藤究のルーツは、これだ。”(p210-211)
と後の2021年『テスカポリトカ』↓
<< 2021年12月19日投稿:画像は記事にリンク >> 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読了
で、直木賞を受賞することなる佐藤究さんの記念碑的な作品。
鏡三部作と称されるシリーズの一作目
また、『テスカポリトカ』に至る三部作に名を連ねるとの作品で
続きを読む 佐藤究さんが描いた暗黒に堕ち疾走した男の軌跡:『サージウスの死神』読了 →
2021年末、筒井康隆先生の『陰悩録 リビドー短篇集』を読了。
本書について巻末の藤田宜永さんによる「解説」から引用すると
” すべての短篇のテーマはセックスである。”(p355)
というもので、収録されている作品は全部で十四篇。
描かれているのは
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前々回に、読み始め記 ↓
<< 2021年12月18日投稿:画像は記事にリンク >> 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読み始め
をアップロードしていた佐藤究さんの『テスカポリトカ』を読了。
リアリティ滲み出る巧みな描写
早々に、(移動しながら等の)ながら読みでは対峙出来ぬであろう重層的且つ一筋縄では読み解けぬであろう設定に気づき、
週末のまとまった時間を本書の読み進め(300ページ+)にあてた次第でしたが、結論としては一回で記述を読解出来るところまでに至らずも、
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる