「Baseball:野球」カテゴリーアーカイブ

広島東洋カープを初優勝を導き完全試合を達成したレジェンド 外木場義郎氏 トークショー サイン会&撮影会 参加記

地方ごとに梅雨明けが宣言され、夏の訪れというより既に全開と感じられる中、2ヶ月ぶりに新幹線(〜在来線)に乗り、昨年(2023年)末の藤田平さんイベント以来で、

昨年末=7ヵ月ぶりで(近鉄)富雄駅へ

奈良市内のB-CRAZY(さん)へ。

目当ては広島東洋カープが誇るレジェンド外木場義郎さん。投手(経験者)にあらず、現役時の活躍は伝聞で知る立場であったものの

日本プロ野球(NPB)史で僅か16人にとどまる完全試合ほかの偉業を達成した伝説の野球選手を眼前に出来る最初で最後の機会かと参加を即断、楽しみに迎えた当日。

外木場義郎さんをこの場に導いて下さった広島東洋カープ後輩の正田耕三さんとのトークで

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井口資仁さんの野球史を実現したビジョン:『井口ビジョン』読了

プロ野球(NPB)福岡ダイエーホークス、千葉ロッテマリーンズ、その間MLBでシカゴ・ホワイトソックスなどで世界一を経験された井口資仁さんの『井口ビジョン』を読了。

サイン本入荷情報に反応して入手した著書。

「出遅れた、、」と思っていたところ訪れたサイン本入手機を捉え無事購入.-

本書のタイトルに掲げられたビジョンとは、

” ビジネスにおける「ビジョン」の意味を聞いた後、僕の耳には違和感なくスッとなじんだことを覚えています。

振り返ってみると、僕は「ビジョン」という言葉こそまだ使っていませんでしたが、子供の頃から自分の目指すべき未来像をしっかりと決め、そこに至るまでの過程を逆算し、今取り組むべきことを明らかにするという作業を繰り返してきていました。”(p5)

と井口資仁さんのキャリアを支えたキーワード。本編では

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井端弘和侍ジャパン監督が西尾典文さんと語った日本野球:『日本野球の現在地、そして未来』読了

先週半ば、侍ジャパン 井端弘和監督とスポーツライター西尾典文さんの共著『日本野球の現在地、そして未来』を読了。

(2024年)4月下旬に開催された

井端弘和侍ジャパン監督の奥深い野球愛に痺れた:『日本野球の現在地、そして未来』刊行記念 井端弘和さん ・西尾典文さんトークショー 参加記

刊行記念イベントで入手していた著書。

本書は

” 2023年10月から侍ジャパンのトップチームで監督を務めることになった井端弘和とスポーツライターである私、西尾典文の共著であるが、私(=筆者)が聞き手として井端本人の語った内容を中心にあらゆるエピソードを交えながら、その野球観や野球界への提言についてまとめたものである。”(p6)

という著書で、著者に名を連ねるお二人は

” 筆者が井端と頻繁にやりとりするようになったのは、それほど昔の話ではない。井端が自身のYouTubeチャンネルである「イバTV」で注目しているアマチュア野球選手を紹介する回に「(アマチュア野球をいっぱい見に行ってスポーツライターの西尾典文さんを目指そうかと思っている」と発言したことがきっかけだ。”(p238/註 筆者=西尾典文)

という縁から付き合いが加速。必然、アマチュア野球界について

“日本高等学校野球連盟(高野連)が発表している資料によると、硬式野球部が連盟に加盟している学校の数は05年の4,253校をピークに減少に転じ、23年には3,818校にまで減少している。”(p79)

なる入口論から

” 井端 「まず、ショートの小林がいい選手だっていうのは、前の年の明治神宮大会から見ていて知ってました。その小林をセンターに回してショートを守らせるくらいだから、守備はうまいんだろうなと。」”(p125)

フットワークの軽さから広範囲に及ぶ井端弘和監督のレーダーに引っかかった無名選手の発掘話しまで浅からぬ内容満載。

それを支えているのが

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元広島東洋カープ大野豊さんの飾らぬ人柄に惹き込まれてきた:ズバッ!ズバッ!! “男”大野豊の熱血解説LIVE 参加記

自身で定義した2024年若干長めのゴールデンウィーク期間が過ぎ

<< 2024年5月12日投稿:画像は記事にリンク >> 楽しみ多め、ちょっと長めに過ごせた2024年のゴールデンウィーク

迎えた最初の週末は・・

出典:株式会社シャイニングFacebookページ(画像は投稿にリンク)

広島東洋カープのエースで時代を築いた大野豊さん登壇イベントへ。

イベントは承知していたものの、なかなか参加に踏ん切れ無かったところ決め手になったのは、

<< 2017年4月7日投稿:画像は記事にリンク >> 広島東洋カープの黄金期をエースの立場で牽引した北別府学さんの厳しさと優しさ:開幕スペシャル企画 北別府学さんトークショー参加記

7年前(2017年4月)に参加した北別府学さんイベントの参加特典で所有していたサインボールに、

7年前に頂いた北別府学さんサインボール(赤い札はイベント整理番号)

大野豊さんからもサイン頂ければ、

< 広島東洋カープ 投手通算勝利数 > 1位 北別府学 213、2位 長谷川良平 197、3位 大野豊 148、4位 佐々岡真司 138、5位 外木場義郎 131 出典:SPAIA

広島東洋カープの歴代勝利数1位及び3位揃い踏みとなり、ボールへの思いが深まるであろうと考えてのこと。

プレーボール、そして大野豊さん

初往訪となる会場の 鯉の応援スタジアム COISTA を開演時間直後に訪れ、まずはグラスを片手に雰囲気慣れするところから。

角っこでカープファンの熱気を90°の方向で感じながらシャンディガフとともに雰囲気慣れ

イベント形式が初となる登壇者による生解説で、対象となる広島東洋カープ対讀賣ジャイアンツのプレーボールは14:00で、

大型スクリーンに映し出されたゲーム経過で一喜一憂

予告されていた大野豊さんの登場時間は15:30。

ゲームは讀賣ジャイアンツが序盤に2点先行。広島東洋カープがチャンスを掴みかけるも、なかなか活かせず追いつけずといった状況から

出典:Sportsnavi(画像はサイトにリンク)

何と!大野豊さん登場直後に広島東洋カープが3-2と逆転に成功。大野豊さん登場と逆転劇で最初のクライマックス到来 ^^

店内の雰囲気盛り上がりゆく中、大野豊さんのゲーム解説。NHKの解説で抱いて印象を覆すぶっちゃけぶり(=生々しさ)に参加の醍醐味を感じつつ、話題は大野豊さんの野球史に及んだり、苦楽をともにしたチームメイトの素顔であったり、ゲームに限定されない内容。

中途でバトンは参加者に向けられ質問コーナー到来。解説の中で江夏豊さんの話題が出てきて興味を持ち、挙手すればいの一番にご指名頂き、

進行は大野豊さんが広島東洋カープに入団していなかったらこの世に存在していなかったであろうという古田ちさこさん  出典:古田ちさこさん X(画像はpostにリンク)

ご回答頂けた期待していた以上の内容に、更にMC古田ちさこさんの掘り下げに繋がる追質問から奥深いお話しも飛び出して、双方向なひと時は最も印象に残ったひと時となりました。

そんなこんな試合は終盤へ・・ 4-2 広島東洋カープリードで最終回を迎え、守護神 栗林良吏選手がマウンドに上がり盤石と思いきや・・

出典:Sportsnavi(画像はサイトにリンク)

1点差に詰め寄られ、決着がつく直前の状況は 9回表 2死満塁 3ボール 2ストライク、、 大野豊さんは「開幕投手を務めながらここまで未勝利の先発九里亜蓮選手が勝つことに意味がある」と仰っていた条件があとボール一つで崩壊してしまう崖っぷちまで行き、最後空振り三振に仕留め店内再び盛り上がりのるつぼへ 🔥

9回に入っていた時点で当初予定されていたイベント終了時間を過ぎていたそうで、仮に同点になって延長にもつれ込んだり逆転されていたらグダグタになっていたかもしれない?!なか、見事な締め括りでした ^〜^/

温かみ伝わった直のひと時

そこから休憩を挟み、大野豊さんはジャケットをユニフォームに着替えられ写真撮影タイム(1ショット)に、

大野豊さん登場後は撮影禁止となっていたところから迎えた撮影解禁.-

サイン会&ツーショット撮影会へ。晴れて仕込んでいったサインボールにペンを走らせて頂いた後、

ボールにサインを頂いた後、大野豊さんと記念の一枚 📸

記念撮影で大満足〆。

痺れるゲーム展開に、質問機会に恵まれたことに、何より大野豊さんのハートフルな人間性伝わった約2時間で、高揚感を感じながらついた帰路の歩行がとても心地良く感じられました 🙏

掛布雅之さんの優しく包み込まれるオーラを再び体感してきた:掛布雅之氏 トークショー&サイン・撮影会 参加記

天気予報で雨模様のチェックを強いられる晴天が続かぬ日々に、気温の上げ下げも振れ幅有るところ「今日は暑かったなぁ」という(2024年)5月中旬の土曜日、先月に続いて新幹線に乗車し大阪市へ。

今回の目当ては1月以来となる

<< 2024年1月21日投稿:画像は記事にリンク >> 掛布雅之さんの優しく包み込まれるオーラに4年ぶりに触れてきた:プロ野球温故知新 「4番・サード・掛布!」ミスタータイガースが東京にやって来る!! 掛布雅之 参加記

阪神タイガース掛布雅之さん。

今月もB-CRAZYさんのイベントへ 出典:ビークレイジー X(画像は post にリンク)

掛布雅之さん登壇イベントは今回で3度目でしたが、

長年愛用してきた掛布モデルのグローブを持参しての大阪入り

希望するものにサイン頂ける機会は初で、ワクワク度高めでの往路。

整理券配布時刻に余裕を持って現地入りし、

早めの現地入りで最前列中央を確保 🙏

願ってもない座席を確保

会場の隣部屋が掛布雅之さんの控室とのことで、開始1時間前から壁越しに聞こえてくる掛布雅之さんの快活な話し声にじわじわと高められる期待感 ↗️

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正田耕三さん、前田智則さんの広島東洋カープ先輩後輩トークに惹き込まれた:前田智則氏 x 正田耕三氏 トークショー サイン&撮影会 参加記

私個人は若干前倒し気味でしたが、世の中的に2024年のゴールデンウィーク初日とされる日、新幹線に乗り大阪市内へ。

目的は広島東洋カープOB 2人が登壇される前田智則氏 x 正田耕三氏 トークショー サイン&撮影会。

「前田智徳さんがイベント??」とB-CRAZYさんの告知を知った時点、現役時代に定着していたイメージからするとギャップが大きかったですが、

出典:ビークレイジー X(画像は post にリンク)

稀少性からかチケット売出しから80席が2分半で捌けたという参加券を確保してワクワクしながらの旅路。

会場の大阪産業創造館

土地勘ないエリアで早めに現地入りすれば・・

追加サイン券を済みスタンバイなひと時

巡り合わせ良く最前列のサイドブロックを確保。

参加者の集合状況良く前倒しでトークイベントが始まり、正田耕三さんが智(とも)と呼び「世間の(侍の)イメージと違って俺からしたらかわいい後輩」と連呼した先輩後輩の間柄に、

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井端弘和侍ジャパン監督の奥深い野球愛に痺れた:『日本野球の現在地、そして未来』刊行記念 井端弘和さん ・西尾典文さんトークショー 参加記

次第に大型連休が近づき開放感が日々高まりゆく中、秋葉原の書泉ブックタワーを訪れ、

発売後のシステムトラブルを経て満員御礼となった座席の一席を確保.-

『日本野球の現在地、そして未来』刊行記念 井端弘和さん ・西尾典文さんトークショー に参加。

入場時の座席抽選で2列目中央部(#12)を引き当て着座.-

井端弘和侍ジャパン監督の登壇に興味を持ち即断、販売直後の申し込みを楽しみに迎えた当日。

初心者からプロフェッショナル最高峰まで

事前説明から開始に至る段取りがずれたかと思えば・・ 井端弘和監督によると好調に開幕を滑り出すも連敗の古巣中日ドラゴンズの戦況を気にされたとのこと ^〜^; スポーツライター西尾典文さんとの登壇。

スポーツライター西尾典文さん、井端弘和侍ジャパン監督 登壇

トークはまず対象書籍『日本野球の現在地、そして未来』の出版時期との関係で間に合わなかったとの(2024年)3月に開催された侍ジャパン対欧州代表戦で招集された大学生4選手の話題から。

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鈴木利宗さんが迫った讀賣ジャイアンツの球団史、選手に語り継がれる『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』読了

先週末(2024/2/24)、読み始め記

<< 2024年2月24日投稿:画像は記事にリンク >> 鈴木利宗さんが迫った讀賣ジャイアンツの球団史、選手に語り継がれる『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』読み始め

をアップロードした『地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂こめた二十五日間』を先月末(2024/2/29)読了。

本書は、

” 前著を刊行して以来、じつに多くの感想を得た。中には、地獄の伊東キャンプと自身の環境を、重ね合わせる作業ができて救われたといった感謝の声もあり、書籍として送り出した意義を大いに覚えたものである。しかし少しすると、伊東キャンプに参加した十八人のメンバー中、まだ八人にしか取材し得ていなかった事実に直面した。

・・中略・・  いつかは十八戦士をコンプリートすべきではないかと思い始めていた。”(p312/註:前著=『地獄の伊東キャンプ  一九七九年の伝道師たち』)

との思いから新規及び再度の取材に既存原稿の全面改稿を経て、「完全版」として出版に至った著書。

その(「読み始め」)後は

 第6章 篠塚和典

 第7章 中井康之

 第8章 二宮至

 第9章 中畑清

 第10章  平田 薫

 第11章  赤嶺賢勇

 第12章  鹿取義隆

 第13章  藤城和明

 第14章  中司得三

 第15章  淡口憲治

 第16章  河埜和正

 第17章  山本功児

 第18章  資料にみる伊東キャンプ

という章立てで、諸事情から笠間雄二さん、山倉和博さんの両捕手の登場は叶わなかったものの篠塚和典さんの

“「我々伊東キャンプを過ごしたメンバー、その後にジャイアンツで育った後輩、アテネに参加した代表選手たち・・・事あるごとに、ミスターに教わったことを話していくべきだと思う」”(p304/註:アテネ=2004年、長嶋ジャパンとして挑んだアテネオリンピック)

の思いが各方々に共有されてか、既に45年前の出来事でありながらお一人お一人丁寧、協力的な取材をもとに一冊にまとめ上げられていった事が伝わってきます。

発売記念イベントで著者鈴木利宗さんより頂戴したサイン

花咲かしたステージ異なれども

伊東キャンプを経てレギュラーを不動にした選手もいれば、浮上することなく現役を終えてしまった選手もいますが、ほぼ共通すること、例えば鹿取義隆さんは

“「伊東は自分にとって、プロ生活の礎でした。あれだけの練習を乗り切れたことが、その後のキャリアにつながった。伊東に参加していなければ、どこか途中でリタイアしてしまっていたかもしれません」”(p238)

に、赤嶺賢勇さんの場合、

” その後も活躍できませんでしたが、その伊東キャンプの経験が、プロ野球を辞めたあとに頑張り抜く根性と体力を、私に与えてくれたんだと思っています」”(p224-225)

といったように振り返られ、本書に登場する皆さんのキャリア、人生の分岐点になった二十五日間であったということ。

生々しさの具体さは本書で参照頂ければと思いますが、プロ野球の中心が、長嶋茂雄監督の教え子から更に若い世代へ移行していった中、閾値を超えた鍛錬が一流選手にプロ選手を如何に変革をもたらしたかに触れられる濃厚な証言録でありました。