オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:小売売上高、2020年12月は前月比-4.2%ながら見通し良好

小売売上高、2020年12月は前月比-4.2%ながら見通し良好

” オーストラリア統計局が発表した2020年12月の小売売上高(速報値)は前月比4.2%減と、過去8カ月で最大の落ち込みを記録した。

消費者がクリスマスの買い物を前倒しで行ったことが響いた。ただ金融機関の調査によると、新年に入り、消費は持ち直したとみられている。

12月の小売売上高の内訳では、家庭用品、百貨店、衣料など6分野中5分野で販売が減少した。

シティのエコノミスト、ファラズ・ サイド氏は「11月のブラックフライデー(黒字の金曜日)の販売が好調だったため、12月の落ち込みはほぼ予想通りだった」と述べた。

エコノミスト予想は2.5%減。豪ドルは0.25米セント安の1豪ドル=0.7743米ドルと、この日の安値に下落した。

シティは10-12月の小売売上高が実質ベースで約1.5%増加したと推計。10-12月の国内総生産(GDP)への寄与度は0.3%ポイントになる見通しという。

サイド氏は、12月の小売売上高が市場予想を下回ったことについて、シドニーの北部海岸地域で12月中旬に新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生し、封鎖措置が再導入されたことが原因かもしれないとの見方を示した。

エコノミストは、1月初旬に移動規制がおおむね解除されたため、1月の見通しは良好だと指摘している。

コモンウェルス銀行のデータによると、1月8日までの週のクレジットカード・デビットカードを通じた支出額は前年同期比で13.1%増。うちサービスへの支出は1.5%増加した。

ウエストパック・カード・トラッカー・インデックスは、1月第2週に新型コロナ危機後の高水準を更新。1月9日までの週の支出は18.7%急増した。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN

実際のところは2021年1月の数値を見てみてということになるでしょうが、落ち込みの理由が分析(=前倒し)されていて、持ち直しが予測される状況は一つ安心材料ですね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年1月25日分の掲載記事です。

オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。


Comments

comments