オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2023年2月

失業率 − 2023年2月

” 雇用市場の力強さが確認されたことから、オーストラリアで利上げ観測が再び高まっている。16日発表された2月の雇用統計によると、失業率(季節調整済み)は3.5%と1月の3.7%から下落した。新規雇用者数が約6万5,000人増加した一方、失業者数は約1万7,000人減少した。

オーストラリアの失業率は、コロナ禍の影響で2020年7月に7.5%まで上昇した後、経済再開や人手不足を背景に22年10月には3.4%と1974年以降の約48年間で最低の水準まで改善していた。その後、11月3.5%、12月3.5%、23年1月3.7%と小幅に上昇。雇用情勢は軟化しつつあると見られていたが、2月に再び改善した。

ABSの雇用統計部門の責任者を務めるビョーン・ジャービス氏は声明で「1月は新しい仕事の開始を待つ人が平年より多かったが、その人たちの大半が2月に仕事を始めた」と指摘した。その傾向は、特にニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州、首都特別地域といった南東部で顕著だったという。

4月の金利据え置き観測はいったん後退

調査会社「キャピタル・エコノミクス」によると、新規雇用者数は市場予測の4万8,500人を大幅に上回った。同社アナリストのマーセル・シーリアント氏は、中央銀行の豪準備銀(RBA)が4月4日の次回理事会で、11会合連続となる利上げに踏み切る可能性が高いとの見方を示した。

同氏は顧客向けの短信記事で「(米銀破綻によって)世界の金融システムに緊張が高まっているにもかかわらず、2月の力強い雇用統計は4月のRBA会合における0.25ポイントの利上げを促すだろう」と指摘した。

RBAは22年5月以降23年3月まで10会合連続で政策金利を引き上げ、3.60%としている。直近のデータで景気の先行きに減速感が出ていたことから、市場参加者の間では4月の会合では金利を据え置くとの観測が広がっていた。”(出典:NICHIGO PRESS

金融市場と絡めた記事構成となっていますが、雇用状況は小幅な変動はあるものの安定的推移を見込んでいけそうですね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2023年3月27日分の掲載記事です。

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